美術館などの施設と芸術家、来館者をブロックチェーンでつなぐ「Cultural Places」
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・チケット売買やクラウドファンディングに仮想通貨を導入
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ブロックチェーンプラットフォームのイーサリアム(Ethereum)をベースとする仮想通貨「Cultural Coin」を発行し、入場チケットの売買やクラウドファンディングなど、「Cultural Places」上でのすべての取引をこの仮想通貨で扱う仕組みだ。
たとえば、一般の来館者は、チケット販売業者を介することなく、美術館などの施設から直接、入場チケットを購入でき、専用スマホアプリのデジタルウォレットでこれを管理する流れ。
余ったチケットの払戻や第三者への譲り渡しも、デジタルウォレットによって簡単に実行できる。
なお、「Cultural Coin」によるチケット売買機能は、2019年初旬にリリースされる見込みだ。
・ブロックチェーンを観光や芸術、文化の分野に応用
「Cultural Places」には、オーストリアの首都ウィーンの展示施設「セセッシオン」やインドネシアのボロブドゥール遺跡、セルビアのベオグラード要塞など、すでに世界20カ所以上の施設や組織が参加している。
芸術や文化、観光の分野にブロックチェーン技術がどのように応用できるのかを探究するうえでも、興味深い試みだ。(文 松岡由希子)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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