マイクロソフト、視覚障がい者を音声でガイドするiOSアプリ「Soundscape」リリース

視覚に障がいを抱える人も、健常者と同じように周辺の情報を得ながら町歩きできるようになってほしい。マイクロソフトの「Soundscape」は、そうした思いで開発が進められてきた。

そしてこのほど、4年間の開発を経て無料ガイドアプリ(iOS)をリリースした。スマホとヘッドフォンを使うことで、視覚障害者がリアルタイムに周辺の情報を得ることができるというものだ。

まずは米国と英国で利用可能となっている。

・ビーコンの情報を受信

このシステムは、アプリをダウンロードしたスマホ、ヘッドフォン、そして店舗などに設置したビーコンで構成される。

アプリを立ち上げると、スマホがビーコンからのシグナルをキャッチし、それを元に音声で「右手にGAPのお店があります」「バス停は○メートル先です」などとユーザーにリアルタイムに情報を提供する。

つまり、私たちが町を歩く時、「カフェがある」「こんなところに大学のキャンパスがあるのか」などと自然に周辺の情報をキャッチしているのと同じような役割をこのシステムは果たすのだ。

・目的地までのガイドも

もちろん、目的地までのガイドも音声で行う。「次の角を右に曲がって」「交差点に近づいています」などとナビしながら周辺のお店情報も案内するので、見知らぬところでも不安感が少なくなる。「カフェでコーヒーでも飲んでから向かおうかな」ということも可能になる。

このアプリは、視覚障がい者の組織「Guide Dogs UK」「Guide Dogs for the Blind」「Lighthouse for the Blind」などの協力を得て開発された。

マイクロソフトは今後、英国と米国のユーザーのフィードバックを分析し、改良を加えた上で他国にも広げていきたい考えだ。

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Techable

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