XiaomiスマホのChina ROMとGlobal ROMって?どちらを選べば良い?

Xiaomi の低価格スマートフォン「Redmi 5」は 1 万円台で購入できて実用性も高い、まさにコストに優れたスマートフォンです。
ただ、中国ショップで購入すると China ROM を搭載した中国版が回される可能性が高く、今回はそんな China ROM の中身を Redmi 5 の中国版使ってご紹介します。
Xiaomi スマートフォンのファームウェアには大きく分けて 2 種類あります。
China ROM と Global ROM です。
どちらも MIUI をカスタムスキンに備えていますが、プリインストールアプリの構成やファームウェアの設定が異なっています。
China ROM は中国ユーザー向けのファームウェアなので、Google Play や Google アプリは入っておらず、プリインストールアプリの大半は中国ベンダーのものです。
China ROM には App Store というアプリストアがプリインストールされていますが、日本語に対応しているわけでもなく、他のプリインアプリもその多くは中国語表記のままです。
一方、中国以外で販売されるモデルに搭載されている Global ROM は国内で販売されている SIM フリーモデルと同様に Google Play 入りで、アプリの多くは少なくとも英語表記に対応しています。
MIUI 9 から Global ROM は日本語表示に対応したので、Global ROM を搭載している Xiaomi スマートフォンであれば特別にカスタムする必要はありませんが、China ROM だと MIUI 9 であっても日本語には対応していないので、More Locale 2 アプリを使ったとしても、ロケール設定が日本語に変わるだけで、システム UI は英語表記のままです。
また、More Locale 2 アプリでロケール設定を変更する場合も、「開発者向けオプション」の「USB Debugging(Security Settings)」を有効にするといった特殊な手順を踏む必要があり多少面倒です。
さらにこのオプションを有効にするには、Mi アカウントを使ってログインする必要もあり、なるべくなら Global ROM の端末を選択するべきだと思います。
China ROM の端末を使うにどうしても必要になってくるのが Google Play ストアです。
これは MIUI.com で配布されている「Google Play Installer」を使えば簡単に追加できますが、当然、Google Play ストアアプリの認証欄には「認証されていません」と表示されますし、Amazon プライムビデオでは国設定の不整合によって特定の動画が視聴できないなどの不便も生じてきます。
このことからも Global ROM の端末を選択するべきです。
もちろんファームウェアを書き換えれば China ROM を Global ROM に変えることは可能ですが、その時には必ずブートローダーのアンロックが必要になりますのでどうしても改造端末になってしまいます。
China ROM は安いものの実際に使用していく上では様々な問題に直面しますので、個人的には極力 Global ROM の端末を選択すべきだと思います。

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