【愛知県名古屋市】妖怪と防災の専門家による企画展「百鬼騒乱～災いと妖怪伝承～」＆関連イベント開催

2025/06/24 12:00 ストレートプレス

愛知県名古屋市の「名古屋市港防災センター」は、妖怪と防災の専門家が集結して制作した企画展「百鬼騒乱～災いと妖怪伝承～」を5月20日(火)～8月31日(日)に開催しており、7月と8月は企画展関連イベント＆ぼうさい教室を開催する。

各地の妖怪・災害伝承に残る日本の災害の記憶や歴史

日本はこれまで、地形や気象等の要因から地震や風水害、感染症など数多くの災害に見舞われてきた。その記憶や歴史は、各地の妖怪・災害伝承や信仰、まじない等にも垣間見られる。

「百鬼騒乱～災いと妖怪伝承～」では、日本がどのような国で、どのような災害に遭遇してきたか、そして、どのように人はそれを捉え、心の安寧を得ようとしてきたかを、様々な観点から紹介している。常に私たちは想定外の厄災と隣り合わせであることを知り、今後も起こりうる災害等に備える術を学べる企画展だ。

災害に関連する妖怪や防災に関するモノを紹介

主な内容として、豪雨→龍、洪水→やろか水、水害→河童、津波→人魚(ザン)、土砂災害→法螺貝、地震→ナマズ、噴火→ダイダラボッチなど、各災害に関係する多彩な妖怪エピソードと物語、土地のハザードや現在の科学技術と結びつく話題などを紹介する。

また、本物の法螺貝(触れる展示)、絵馬、天狗の羽団扇、河童の手、土鈴など、人々の拠り所となり、人智を超えた存在として祈りの対象となる、災害を防ぎたいという願いがこもったモノの実物を展示。さらに、地震の揺れを直前で感知する魚が跳ねる動画、法螺貝を吹く動画、土砂災害や名古屋中・高等学校減災チーム制作の火災旋風の動画も上映され、会場には妖怪と災害の効果音が鳴り響く。

同展示は、全国科学館連携協議会の助成金で制作しており、名古屋市港防災センターでの展示終了後は、全国の科学館へ巡回する予定となっている。