ホンダ N-BOXも最高ですが、実は同程度の予算で買う「輸入プレミアムコンパクト」も良いですぞ!
▲いろいろ使えて走りも素晴らしい2代目ホンダ N-BOXですが、新車のN-BOXを買うよりも手頃な支払総額で、実はこういった輸入プレミアムコンパクトの低走行中古車が狙えちゃったりもします。写真は現行メルセデス・ベンツ Aクラス
もしもN-BOX購入に「迷い」があるならご注目を
ホンダの軽トールワゴン「N-BOX」の新車が売れに売れています。
2017年の販売台数ランキングでは2位以下を大きく引き離すぶっちぎりのトップで(日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2017年の国内車名別新車販売台数によるとN-BOXは21万8478台)、2018年1月の速報値でも相変わらずのぶっちぎり状態です。
この大ヒットには当然理由がありまして、簡単に言うなら「いい車だから」です。
車内のスペース効率や使い勝手は大変素晴らしく、走らせてみても「これ、ホントに軽自動車?」と言いたくなるぐらいの安定感があります。
主に市街地を走るための道具としては実に素晴らしい車だと言えるでしょう。
ということで今、ホンダ N-BOXを新車で買おうかな? とご検討中の人はそれなりに多いのではないかと推測しています。
前述のとおり2代目N-BOXは本当にデキの良い軽自動車なので、そのご選択を止めようとはサラサラ思いません。
が、しかし……「実はホンダ N-BOXを新車で買うよりもお安い総額で、超メジャーな輸入コンパクトカーの低走行車が買えちゃうんですよ!」と聞いたら、どうお感じでしょうか?
もしもコレを聞いてグッときてしまった人、もしくは「実は軽自動車じゃない方がいいと思ってるんだよね……」と内心思っている人は、ぜひこのお話の続きを読んでみてください。
▲こちらがたぶん今、狙っている人も多いはずのホンダ N-BOX。写真は「素のN-BOX」より人気が高いという「N-BOXカスタム」で、その中でも人気のグレードであるG・L ホンダセンシング
▲N-BOXカスタムの車内はこんな感じ。「助手席スーパースライドシート」は前後に57cmスライド可能で、リアシートも前後に19cmスライドできます。……後席の余裕はたぶんメルセデス・ベンツ Sクラス以上では?
例えば総額100万円台後半の3代目メルセデス Aクラス
2代目ホンダ N-BOXおよびN-BOXカスタムの新車価格は138万5640~208万80円ですが、ホンダが発表した資料によれば一番人気はN-BOXカスタムの「G・L ホンダセンシング」で、こちらの車両本体価格が169万8840円(※FF仕様の場合)。
これに必要なオプション装備や諸費用も足してみると、筆者独自計算による支払総額は約200万円となります。多少の値引きもありそうですから、結局の総額は「190万円ぐらい」でしょうか?
で、これよりも断然お安い支払総額でグッドコンディションな「輸入車」が狙えるわけです。
もちろん、その場合の輸入車は新車ではなく中古車になるわけですが、決して使い古された“ド中古車”ではなく、結構な低走行物件が狙えるのですよ。
例えばこれ、3代目メルセデス・ベンツ Aクラス。
▲2018年2月現在も新車として販売されている第3世代のメルセデス・ベンツ Aクラス。エンジンは1.6Lターボまたは2Lターボですが、お手頃な支払総額で狙えるのは1.6LターボのA180系が中心となります
▲グレードやオプションなどにより違いはありますが、3代目メルセデス・ベンツ Aクラスのインテリアはおおむねこのような感じ。使われている素材やデザインはさすがに上質きわまりないニュアンスです
2012年11月に登場したメルセデスのプレミアムコンパクトで、それまでのAクラスと比べて断然おしゃれなビジュアルと質感になり、走行性能も大幅に向上しています。
これの走行数千kmから3万km台までの中古車が今、総額150万~180万円程度で狙えちゃうのです。……どうでしょうか?
もちろん、居住空間の広さや燃費、そして維持費の安さについては軽トールワゴンであるN-BOXの圧勝でしょう。
しかし走行性能や各部の質感、そして「ステイタス性」みたいな部分については逆にAクラスの圧勝です。
ご家庭の使用状況的に、このサイズでもOKであるならば、検討してみる価値は大かと思われます。
アウディ&ボルボのコンパクトカーも実は割とお手頃
N-BOXよりはさすがに大きめとなるサイズと、税金などの維持費を許容できるのであれば、2代目アウディ A3スポーツバックもナイスな選択です。
▲これが2代目アウディA3 スポーツバック。フォルクスワーゲン ゴルフとだいたい同じぐらいのサイズとなるドイツ製のプレミアム5ドアハッチバックです。搭載エンジンは1.4Lターボまたは1.8Lターボ
▲インテリアのおしゃれっぷりに関しては定評がある最近のアウディだけあって、A3スポーツバックの内装も超絶いい感じです。写真は本国仕様のため左ハンドルで、「S-Lineパッケージ」という仕様です
2013年9月登場のプレミアム系5ドアハッチバックで、内外装の質感はメルセデスのAクラスに勝るとも劣らぬほど上質(そして言うまでもなく、軽のN-BOXとは次元が違います)。
走らせてみても、「なんかワタシ、急に運転上手くなった?」と勘違いしてしまうほど、その動きは精緻です。
これの中古車を狙うとすると、走行1万km台から3万km台までの物件が支払総額160万~190万円といったイメージです(この価格帯の流通量はやや少なめですが)。
これも、居住性や積載性に関してはN-BOXの圧勝なわけですが、もしも「ウチは人も荷物もそこまでたくさんは載せないから」というご家庭であるならば、アウディ A3スポーツバックという意外な選択だってなくはないはずです。
スウェーデンの2代目ボルボ V40も、N-BOXの新車を買うのと同程度か、もしくはもっとお安い総額で狙えてしまうナイスな輸入車です。
▲こちらが2代目ボルボ V40。アウディ A3スポーツバックほどの華はないかもしれませんが、その分、落ち着いたニュアンスの上質感が魅力となるスウェーデン製のプレミアム5ドアハッチバックです
▲2代目V40のインテリアはおおむねこのような感じ。もちろんグレードやボディカラーなどにより細部は写真と異なる場合も多いですが、北欧製家具の魅力にも通じる「シンプルな美しさ」が特徴です
2013年2月に登場したプレミアム5ドアハッチバックで、ボルボはこの車を「アーバン・ショートワゴン」と呼んでいます。
いかにも北欧の車らしいハイセンスなインテリアと、十分以上にパワフルで安定感あふれる走りがこの車の魅力。
N-BOXのインテリアと走りももちろんステキですが、やはりV40とはちょっと次元が違うと言わざるを得ません。
その中古車相場は今、走行1万km台から2万km台までの物件が総額150万~180万円といったイメージ。車格から考えるとかなり割安です。
以上のとおり、ホンダ N-BOX(カスタム G・L ホンダセンシング)の新車を買うよりもお安い総額で探せるステキなヨーロッパ車は、実は結構いろいろあることをお伝えしました。
ですがもちろん、軽自動車には軽自動車ならではの素晴らしさもたくさんありますので、すべての人に「輸入コンパクトの方がいいぞ!」と言っているわけではありません。
使い勝手や維持費の安さも考えれば「やっぱりN-BOXの方が断然いい」と思う人も多いはず。それはそれでもちろんOKです。
そもそもこれは「異種格闘技戦」みたいなものですから、比べること自体がナンセンスな部分はあります。
ですが、もしも今回の話に少しでもグッときた人がいたならば、下記の物件リンクをパトロールしてみることをオススメします……ということであります。
新車のN-BOXと同じくらいの予算で手に入る「輸入プレミアムコンパクト」を探してみる▼検索条件 メルセデス・ベンツ Aクラス(3代目)/アウディ A3スポーツバック(2代目)/ボルボ V40(2代目)×総額200万円未満×走行距離3万km未満×修復歴なし×支払総額ありtext/編集部
photo/ダイムラー、ホンダ、アウディ、ボルボ
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