ハーバード大が虫のように動き2足歩行もできるマイクロボットを開発中!移動効率はゴキブリ越えを目指す
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ハーバード大のマイクロロボティクス・ラボの開発する「HAMR」は、カメラやセンサーなどを追加できる拡張性を備え、障害物や床面の状態を考慮した設計になっていることから、多様な現実環境に適応できるマイクロボットとなるだろう。
以前のバージョンでは、電力供給を外部電源からおこなっており、そのため常に長いコードをつなげておく必要があった。今回の改良により小さな積載バッテリーでの稼働が可能となり、動きも3倍以上速くなっている。
ゴキブリにインスパイアされて開発されたHAMRの新バージョンについてみていこう。
・細かい足回りの制御で昆虫のような動き
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ジャイロセンサーにより歩行の角度補正をおこなうなど、8本の足回りの制御を細やかなに施したおかげで、まるでゴキブリのような動きを体現している。
一瞬だが後ろ脚2本のみによる歩行もでき、将来的にはジャンプして着地後、2本脚で走る動きを身につける予定だ。
・マイクロなバッテリーで効率よく動く
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最高速度を出した際のHAMR-FのCoT(移動効率の指標。低いほど効率的:cost of transport )は約84となっている。現段階では、ゴキブリのCoT約16よりも高い数値だが、スピードと駆動システムを調整を施すことで、CoTをゴキブリよりも低く抑えられるようになるとのこと。
その根拠は、HAMR-Fの優れたエネルギー変換システムにあり、これは生物の筋肉よりも出力密度や効率が高いものだ。
改良を続ければ、将来的には移動距離や連続稼働時間をさら伸ばしたり、太陽電池などの代替電源を利用したり…といったことも可能になり、ますます実用に近づくだろう。
参照元:You Can’t Touch Harvard’s New Ambulatory MicroRobot/IEEE SPECTRUM
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