東北クラフトビール飲み比べ(岩手編)。ビール女子注目のブルワリー!
こんにちは! 前回「東北クラフトビール飲み比べ(宮城編)」をご紹介した、ビール大好きライター・なな瀬です。今回目指すは岩手県。盛岡や一関に小さなブルワリーがあり、できたてのビールを楽しむことができるんです。それではJR東京駅からスタート! JR盛岡駅まで2時間13分の新幹線旅です。
とりあえず、朝ビール
ビール好きの旅の始まりには、朝ビールが付きものです(笑)。ホームで普段見かけないビールを発見!
前回も一緒にスタートを切った「GRAN AGRI(グランアグリ)」でした。北陸新幹線開業を祝って醸造された、エキナカ限定のホワイトビールです。
ふんわり優しい甘い香りで、朝から幸せな気分にしてくれます。鮭とイクラが敷きつめられた「鮭はらす弁当」とグランアグリをの〜んびり楽しんでいたら、景色はがらりと変わり、窓の外は雪景色に。
到着した盛岡は、キリッと空気が澄んでいます。幸いこの日は、日なたならポカポカした陽気。さっそく、ひとつ目の目的地へ!
老舗酒造の直営レストランでランチビール
1軒目は日本酒をメインに醸造している「あさ開」の直営レストラン「Stella Monte(ステラモンテ)」です。盛岡駅からはバスで15分ほど。
「Stella Monte」には洋食や中華などのメニューがあり、多国籍料理店として地元の方にも親しまれています。
まず注文したのは、かわいらしい花のようなアロマが楽しめる「ホワイトステラ」。ランチタイムにぴったりなライトビールです。
お昼には「ランチビール」という一杯220円のミニサイズもあるので、おすすめです。2杯目はそのサイズで「ステラピルス」をオーダー。アルコールが6%とちょっと高めで、麦の香ばしさと程よい苦味があるビールです。
ホワイトステラ、ステラピルスともに、レストラン横の醸造所で仕込まれたオリジナルビール。タイミングが良ければ、レストランの窓から醸造所をのぞかせてもらえるので、スタッフの方にお願いしてみては?
日本酒飲み比べもあるので、日本酒も好きという方は、より一層楽しめますね。
人気ブルワリーの新店舗で、チャレンジングなビールを!
おなかが満たされたところで次の目的地、人気ブルワリー「ベアレン」がプロデュースする「菜園マイクロブルワリー」へ。盛岡駅にバスで戻る途中の「菜園川徳前」で下車すぐ。盛岡駅からは歩いても15分ほどの距離です。
2017年10月にレストランがリニューアルされ、小さなブルワリーを併設したブルーパブに生まれ変わりました。仕込み中のビールや醸造の説明もしてくれます。
オーダーはもちろん、ここでしか飲めない限定醸造ビールを。まずは「ほんのり甘い香りのカモミールと小麦のホワイトビール」です。
スムースな飲み心地で小麦のフレーバーが口の中に広がり、後味に微かにカモミールティーを思わせるスパイシーな花の香りがします。
おつまみには、色鮮やかな「おまかせ前菜5種」を。
きれいなルビー色の「くべなコラボのフルーツビール」も、「菜園ブルワリー」で醸造された限定ビールです。“くべな”は、くずまきワイン・ベアレン・南部美人のことで、どれも岩手でつくられるお酒。その3社がコラボして、山ぶどう果汁と日本酒酵母を使った、ほかにはない実験的なビールをつくり上げました。ぶどうのコクと麦の香りが一気に押し寄せ、後味にじんわりと日本酒の風味を感じる不思議な一杯。
ビール以外では、都内ではなかなか手に入らない「イングリッシュサイダー」がおすすめ。サイダーは、りんご果汁を発酵させてつくるお酒。シャンパン酵母を使用した軽やかかつ華やかなアロマで、りんごの酸味と爽やかな甘味が生きたドライな味わいを楽しめます。
最後に「イチボのグリル」と、ベアレンのレギュラービール「シュバルツ」も頼んじゃいました。ミディアムレアのお肉は、ジューシーだけど脂身は控えめでさっぱり。すっきりと香ばしい飲み口の「シュバルツ」は、赤身のお肉にぴったりです。
どのフードメニューも、シンプルなのに丁寧な工程を感じる、幸せな一皿ばかり。
お土産に限定ビールGET
おなかいっぱい食べて飲んだあとは、お散歩がてら盛岡駅までお土産ビールを探しに。お目当ては、都内でも人気の「銀河高原ビール」が岩手限定で発売している「椀子麦酒(わんこびーる)」です。岩手名物のわんこそばをモチーフにした、かわいいお椀のイラストが目印。駅ビル「フェザン」の酒屋さんで購入できます。ほかにも季節限定のビールや、ベアレン「イングリッシュサイダー」など、岩手ならではのレアな商品がいっぱい! プレゼントとしても喜ばれそうですね。
無事にお土産も手に入れたところで、盛岡駅周辺のホテルで就寝です。
帰り道に足を延ばして、ビールと名物料理を堪能
2日目、雪がしんしんと降っていました。……が、ビール好きに季節は関係ありません! この日も張り切って目的地へ。
向かうは帰路の途中にある一関市。目的地は、オイスタービールなどの珍しいビールをつくっている「いわて蔵ビール」です。盛岡駅からJR一ノ関駅までは新幹線で40分。そこから徒歩約10分で到着。敷地に入ると、さっそく麦汁の香りが。
併設の「蔵元レストランせきのいち」では、一関の郷土料理が食べられます。名物「果報餅膳」を注文しました。もちろん、できたてのビール飲み比べも一緒に!
「蔵ビール4種お試しセット」は、定番4種類を飲み比べられるお得なセット。左から順番に飲んでみます。
ヴァイツェンは、バナナのような優しい香りを感じる一杯目向け。
ペールエールはハッとするような苦味と、モルトのコクを感じます。
レッドエールは、カラメルモルトの香ばしく芳醇なフレーバーのあとに控えめな苦味が。
真っ黒なスタウトは、ローストされたモルトの香ばしさと苦味、コク、少しの酸味がいっぺんに流れ込んでくる複雑な味わいです。
そして、きれいなお膳に並んだ9種類のお餅! ひとつひとつ丁寧につくり上げられ、おもてなしの心がこもった優しい味です。滑らかなあんは、舌触りがとても上品。
このお膳の楽しいところは、味わいだけではありません。お餅のひとつに萩の小枝が隠されており、それが何番目に食べたお餅だったかで幸運な日が決まるおみくじ付きなんです。ちなみに私は4番目のお餅でした!
気になる醸造所見学も!
レストランに隣接する建物の2階からは、醸造所をのぞくことができます。大きなタンクでは人気の山椒ビールや日本では珍しい自然酵母を使ったオーガニックビールが、小さなタンクでは枝豆やパッションフルーツなどを使用した特注ビールもつくられています。
お土産用のビールと日本酒も豊富にそろっているので、お買い物を楽しむのも◎。
さて、あっという間に旅も終了。1泊2日で、地ビールを巡る楽しい旅になりました! 新幹線に乗って行けば、意外とすぐ行けちゃう岩手。紹介しきれなかったビアスポットも、まだまだたくさんあります。
ひとりで気ままに楽しむもよし、友達とわいわい過ごすもよし。冬の思い出をつくりに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
東北クラフトビール飲み比べ(岩手編)。ビール女子注目のブルワリー!は旅するメディア びゅうたびで公開された投稿です。
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