ぎゅうぎゅう四畳半をただのおっさんが時給1000円で大改装!【おっさんレンタル】
女子力ゼロ! 4.5畳の激せま部屋に住む編集・みさきが快適な一人暮らしを夢見て助けを求めたのは、インテリアコーディネーターでもなく、空間デザイナーでもなく、ただのおっさんでした。
どんなものにも、“まさか”という使い道はあるものです。たとえば、おっさん。きたなくて使えないおっさんにも使い道はあります。
「おっさんレンタル」というサービスをご存知ですか?
サービスに登録したおっさんが、1時間1000円で身の上相談から付き添い、掃除などいろんなことをお手伝いするというもの。たかがおっさん、されどおっさん。おっさんレンタルには、なんと1日30件以上の依頼の問い合わせがあるんですよ。
あ、ごあいさつが遅れました、おっさんレンタルの登録おっさん「射手座右聴き(いてざみぎきき)」と言います。
射手座右聴き(49歳)
家のサボテンのように気軽に話せて、スポンジのように受け止めます。
よく聴くジャンルは、仕事相談と恋愛相談。
おっさんレンタル プロフィール
今日は、Webマガジン Pacoma編集部の編集者・みさきさん(26歳/一人暮らし)にレンタルされました。
編集・みさきさんのもとへ
射手座右聴き
「みさきさん、レンタルありがとうございます! 今日はなにをしたらいいですか?」
みさきさん
「部屋の模様替えをしたいんですよ」
「部屋の模様替え、ですか?」
「前に、Webマガジン Pacomaでわたしの部屋が記事に出たんです」
「この4畳半の部屋を紹介したところ『女を捨てている』『彼女にしたくない』『郷に帰れ!』といろんな知り合いから石を投げられまして…さすがになんとかしないと、と思ってるんです」
「……そういえば、なかなかコンパクトな玄関ですね」
「シューズボックスがありません」
「なかなかコンパクトなキッチンですね」
「キッチン用品を置くスペースがないので、料理は一度もしたことないです」
「なんとコンパクトなベッドスペース!」
「市販のベッドが狭くて入らなかったので、スノコの上に布団を敷いて寝てます」
「なるほど……。事情はわかりました」
「でもおじさんにおまかせください! この狭い部屋でも、とても広々とした気持ちになれるアイテムがあります。お持ちしましょう」
(10分後…)
「ふう。お待たせしました」
「なんですかそれ!」
「芝生ですよ、芝生。芝生でもひいて、のんびりすれば、部屋も心も広く感じますよ」
「……」
「チェンジ! おっさんチェンジでお願いします!!」
「あいにくチェンジというのはないんですけど……」
「あ、部屋のことに詳しいおっさんがいるので、連絡してみますか」
「早くしてくださーい」
※通常のおっさんレンタルでは「チェンジ」というサービスはございません
慌ててふたりめのおっさんを呼び出しました
(さらに10分後…)
井上さん
「どもー、あなたのお手伝い人、井上です……って狭っ、女の子やのに万年床って、色気もクソもないやん(笑)」
「そうなんですよ。でも井上さん、DIY得意でしたよね? なんとかなりませんか?」
(二人ともチェンジしたい <涙>)
井上さん(47歳)
昔は内装業、不動産業。阪神淡路大震災、日本海でのナホトカ号重油流出事故、東日本大震災とボランティアをしてきたが、今は些細なことでも人をお助け出来ればと、おっさんレンタルで活動中。
2016年に一部Web界隈で話題になった「夏コミにて『おっさんレンタル』で売り子をお願いした話」
に出てきたおっさんです。きつい関西弁はご愛嬌。
おっさんレンタル プロフィール
「うーーーーーん」
「この狭さじゃどうにもなりませんよね! アハハハハハ」
「いや、いけるで。ベッド作ったらええやんか」
「えええ? ベッドをですか!?」
「ジャスト身長(173cm)のこのスペース、なんとかしてくれるんですか?」
「図体でかいのに、なんでこんなん狭い部屋借りんねん。カラーボックスでベッドを作ったら、収納スペース増えるし部屋を広く使えるようになるやん、一石二鳥で問題解決や!」
「おおおおお!(よくわらかんが、すごそう!)」
カラーボックスベッドのDIYがスタートです
「まずは、この棚移動しよーか」
「ほかの荷物もぜーんぶどかしたら……出た!すのこベッド(笑)」
「まずは、カラーボックスから作っていこか」
「材料が結構多いんですけど……何個くらい作るんですか?」
「ぎょうさん作るで」
「部屋がカラーボックスだらけになっちゃってるけど、大丈夫ですか……」
「いけるいける、このカラーボックスの上にベッド組んだらええねん」
「測った幅に合わせて木材カット」
「おっさん二人、通りまーす」
「なんとも言えない画ですね」
「これ土台にして、さっきのスノコ乗せてみよか」
「裏側からも、しっかり固定せんとな」
「すごい! できてきた!! この上にマットレスを敷けばいいんですか?」
「そや!」
「わー! ちゃんとベッドだ。床にすのこを敷いていた時代とは全然ちがいますね!」
カラーボックスベッドが完成!
「寝心地がいいだけじゃなくて、部屋もすっきりしてうれしい。大満足〜〜〜!!!」
「まさか、おっさんにこんな使いどころがあるとは思いませんでした。4時間で4000円ですよね?」
「はい、おおきに!」
「次は、彼氏と同棲が決まってこのベッドを解体するときに呼ぶってか(笑)」
「…彼氏づくりから手伝ってください……」
「射手座右聴きさんは使えなかったけど、チェンジで井上さんが来てくれてよかったです。本当に助かりました!」
「しょぼぼん」
「おっさんレンタル」のご利用ありがとうございました!
今回、私、射手座右聴きはぜんぜん、役に立ちませんでしたが……。
カラーボックスにツーバイフォーの木材に おっさん、いろんな使いどころがあるものですね。ということでみさきさん、この度はおっさんレンタルのご利用ありがとうございました!
写真:池田博美
今回の材料一式
●ツーバイフォー材(2×4)
商品名:2×4材 6F 約38×89×1820mm 数量:3
商品名:ツーバイフォー材(2×4) 約2438×38×89mm 数量:4
●カラーボックス 3段 88cm 数量:6
●ネジ57mm 160本
●スノコ 3cm
※窓までの高さ 80cm
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
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