Sony の wena project から誕生した、普通の腕時計をスマートウォッチに変え、スマートウォッチならさらに高機能なものにする「wena wrist」のレザーバンドモデル「wena wrist leather」を入手したのでレビューをお送りします。数モデル存在する「wena wrist」は、スマートウォッチの定番機能をリストバンドの内蔵に搭載した腕時計用の交換バンドのことで、通常モデルにはアクティビティトラッカー機能や GPS、スマートフォン通知機能が備わっていますが、本記事で紹介する「wena wrist leather」には FeliCa チップが内蔵されており、“おサイフケータイ” のように非接触の決済を利用することができます。他の機能はりません。外観はごく普通のレザーバンドと同じデザインで、FeliCa チップを内蔵していると言っても追加モジュールの影響でバンドが分厚いということはなく、普通の交換バンドとしてまともに使えます。
FeliCa チップは本体上部にあります。FeliCa ロゴの部分を読み取り機にかざすので、手首をそのままかざすことになります。
おサイフケータイには様々なサービスが存在していますが、wena wrist leather が対応しているのは電子マネーの「楽天 Edy」のみ。他のおサイフケータイサービスには対応していませんが、楽天 Edy は国内で最も普及している電子マネーサービスの一つなので活用できるシーンはとても多く実用的だと言えます。wena wrist の通常モデルは、機能を使用するのに専用アプリでのセットアップが必要ですが、wena wrist leather の FeliCa 機能はプラスチックタイプの Edy カードと全く同じで、アプリを使って設定する必要はありません。チャージはレジやセルフチャージの読み取り機のほか、「Edy チャージ」アプリでも行えます。
wena wrist leather はごく普通のレザーバンドなのでメタルバンドモデルやラバーバンドモデルよりも多くの腕時計やスマートウォッチに合うと思います。「楽天 Edy」が文字通り常時携帯できます。
電子マネーがいつでも使えて、財布が無くても商品の支払いができる点は wena wrist leather のメリットだと言えますが、一つ問題があります。それはかざす時に手こずる場合があることです。店舗レジの読み取り機というのはスマートフォンやプラスチックカードを置きやすいように配置されており、手首を置くというイレギュラーな置き方は基本的に考慮されていません。そのため、手首をかざしづらかったり、なかなか読み取らないこともあります。このように、支払い時に手間取っていると周りからの視線が気になります。慣れれば多少解消すると思いますが、そうなるには相当の時間を要しそうです。次回作では分離式になっていることを希望します。それはもはや wena wrist ではなくなってしまいますが・・・。
■関連記事
LINEアプリのタイムラインで友達や家族だけの投稿を見る
BlackBerryキーボードにスワイプ操作による拡張キーボードが追加
Android版PowerDirectorで映像をクロマキー合成する