千葉房総エリアの地域活性化に向け、信栄開発とIGNITIONがパートナーシップを締結

2025/03/09 07:00 ストレートプレス

(左)IGNITION代表佐藤氏 (右)信栄開発代表曽根氏

千葉県富津市で手作りバウムクーヘン専門店「せんねんの木」を運営する信栄開発は、千葉県袖ケ浦市のIGNITIONと、地域の活性化および次世代を担う子どもたちへの支援、さらに地域を盛り上げるコミュニティづくりに取り組むことを目的としたパートナーシップを締結した。

地域に根ざしたコミュニティ形成と町おこしを推進

「せんねんの木」を展開する信栄開発は、千葉県房総エリアに根付き、地元を活かした洋菓子づくりを通じて地域の魅力を発信してきた。

一方、IGNITIONは袖ケ浦市周辺で、アクアポニックスによる高麗人参の生産等の持続可能な農業技術や障がい者支援事業を手がけ、地域経済の活性化に挑戦している。

両社が手を携えることで、新産業の創出や地域ブランド力の向上を図るだけでなく、人と人がつながり、地域そのものを盛り上げるコミュニティを形成していくことが可能になる。

今回の提携を通じ、両社は地域社会が一丸となって盛り上がる町おこしの実現をめざし、未来の人材を育む共同プロジェクトをスタートする。

スポーツや食育を通じて地域の子どもたちを支援

IGNITIONは、創業メンバー全員がレスリング日本一の経験を持ち、袖ケ浦市で4〜15歳を対象にしたレスリングアカデミー(スクール)を運営するなど、未来の世代を育成する教育事業にも力を入れている。

このレスリングアカデミーでは、45名以上の子どもたちが日々練習に励み、さまざまな大会で数多くのメダルを獲得する成果を上げている。

信栄開発もまた、地域の子どもたちに夢と笑顔を届けたいという想いを持っており、今回の提携を通じてスポーツや食育を通じた次世代支援に取り組むとしている。

信栄開発とIGNITIONが実施する共同プロジェクト

信栄開発とIGNITIONのパートナーシップ締結により、両社は様々な共同プロジェクトを実施していく予定だ。

せんねんの木の人気商品「とろなまバウムクーヘン」

まずは、IGNITIONがアクアポニックスにより栽培する高麗人参やその他地元農産物を活かし、高麗人参入りバウムクーヘンなど、「せんねんの木」とのコラボレーションスイーツを開発・販売。

また、IGNITIONのレスリングアカデミーを「せんねんの木」がサポートし、地域大会やイベント時の協賛、子どもたちへのお菓子提供、交流イベント共催等を検討しているという。

さらに、両社の強みを掛け合わせ、「せんねんの木」の工房でのバウムクーヘン手作り体験や、IGNITIONのアクアポニックス施設見学会など、地域住民が参加できるイベントを企画し、食・農業・スポーツを横断する学びの場を提供。家族や子どもたちだけでなく、地域企業や団体も巻き込みながらコミュニティを活性化し、地域の絆をより強固にすることで町おこしに繋げたいとの考えだ。

廃校を利用して「せんねんの木」が運営するマメノキドッグパーク

IGNITIONが優先交渉権を持つ旧平岡小学校幽谷分校(出典：袖ケ浦市)

また、両社がそれぞれ優先交渉権を持つ廃校の利活用によって、地域外住民の呼び込みも図っていくという。

共同プロジェクトにより期待される成果

信栄開発とIGNITIONのパートナーシップ締結をもって、経済面では、新商品の開発と販売促進により、地元企業の売上向上や雇用創出が期待される。IGNITIONのアクアポニックス事業との協業は、農工商連携の成功事例として地域全体のモデルケースになり得る。

また、社会面では、スポーツ支援や食育をはじめとするコミュニティ活動を通じて、子どもたちの健全な育成を後押しし、地域の未来を担う人材に夢と機会を提供。

さらにコミュニティ面では、地元住民や様々なステークホルダーが協力し合うことで、相互理解と連帯感が生まれ、住民が誇りをもって地域を盛り上げる「町おこし」の好循環を生み出す。

今後両社は、今回のパートナーシップを足がかりに他企業・自治体との協働にも積極的に取り組み、千葉県全域の持続可能な地域づくりに貢献していく方針だ。

両社代表取締役のコメント

信栄開発(せんねんの木)代表取締役の曽根晃氏は、「創業以来、地元の皆様の応援によって成長してきた『せんねんの木』が、IGNITION様と力を合わせて地域への恩返しを形にできることを大変うれしく思います。(中略)本提携を機に、房総エリアがさらに元気になり、多くの人々が誇りを持てるコミュニティを育てていけるよう尽力してまいります」とコメント。

IGNITION代表取締役の佐藤吏氏は、「地域に根差した取り組みを続けられているせんねんの木様と連携できることを大変心強く感じています。(中略)スポーツだけに留まらず、食や地域産業との連動が子どもたちにとって貴重な学びとなり、地域コミュニティの発展にも寄与すると考えています。両社の協働により、子どもたちが誇りをもって育ち、地域が一丸となって盛り上がる町おこしを実現したいと思います」と話している。

信栄開発とIGNITIONの町おこしを推進する取り組みに注目だ。

信栄開発(せんねんの木)：https://www.sennennoki.com
IGNITION：https://ignitionjapan.com

(yukari)