東京モーターショー2017で見えた、ダイハツ タントの次期モデル
▲ショートノーズやダブルAピラーが歴代モデルから受け継がれ、タントらしさを踏襲。もちろん、人気のカスタムシリーズも継続設定され、迫力ある大型グリルが与えられるだろう
DN Uスペースに見えた次期タント
東京モーターショー2017で、大空間軽ワゴンのコンセプト、「DN Uスペース」を発表したダイハツ。言うまでもなく、このスタディモデルは、次期タントの方向性を暗示するもの。ここから読み取れる次期モデルを予想してみた。
コンセプトカーには、丸みを帯びたヘッドランプが与えられて、初代をほうふつとさせる顔つきが織り込まれていた。もちろん、販売のあかつきには、ワル顔のカスタムも用意されて、販売の中心となるだろう。カスタムにはお約束の大型グリルやメッキパーツを採用し、華やかなイメージが打ち出されるはず。
ライバル同様、助手席にロングスライド機構を追加
2代目から採用されている、左側ピラーレス開口のボディ構造は、モデルチェンジ後も継承。その使用性を高めるアイデアとして、新たに助手席シートに、チップアップ&ロングスライド機構が追加される。
クッションをハネ上げて、インパネ寄りに格納すれば、広いスペースが確保できるため、例えば左側スライドドアから乗り込んで、そのまま運転席にアクセスすることも可能になる。
「どこかで聞いたことのある話だな」と思った方は鋭い。ホンダがN-BOXで先に打ち出したアイデアを、実はダイハツも考えていたわけだ。
▲ショーモデルで提示されたように、次期タントの助手席には、チップアップ機構が追加されて、シートが前方に格納できる模様。助手席側から運転席に乗り込むような使い方もアピールされるはず
DNGAの採用でシャシー性能も向上
こうした実用性の向上と並んで話題を呼びそうなのが、新世代のDNGAコンポーネントの採用だ。現行ミラe:S発表時に予告されたように、ダイハツは新しいプラットフォームを開発しており、軽自動車に採用した後は、小型車にも用いてグローバルで展開していく計画を推し進めている。
DNGAは製品として売り出される車で、優れた燃費や低価格を実現するだけでなく、開発や部品調達、生産の各工程においても、効率の良さを実現する事業構造を指しており、親会社トヨタが展開しているTNGAに似ている。開発中の新しいシャシーでは、スズキに遅れを取っている軽量化も図られる。併せてエンジンも刷新か。
安全面では、すでに現行モデルに採用されているスマートアシストIIIをはじめ、車線逸脱警報などの最新安全運転支援システムが採用され「サポカーSワイド」の称号が受け継がれる。
気になるデビュー時期は、2018年冬が濃厚だ。競合相手のスズキ スペーシアがまもなく一新されるため、これを追いかけるカタチで次期タントは投入される
※2017年12月16日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年11月
■全長×全幅×全高:3395×1475×1750(mm)
■エンジン:660cc 直3
text&photo/マガジンX編集部
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