彼氏みたいなマツダ RX-8と、新しい世界を楽しんでいます
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?
▲愛車RX-8を手に入れてから、大きく生活が変わったというオーナーの岩崎 遥さん
女子だってカッコいい車に乗りたい
人生は「まさか」の連続だ。「まさか私が○○するなんて……」はよく聞く台詞。岩崎 遥さんの場合、「まさか私が『車を好きになる』なんて……」だ。
元々はインドア派。車に全く興味がなくて、部屋やゲーセンでゲームを楽しむ日々。バイトで稼いだお金で関連グッズも買いあさっていた。
変化のきっかけは、ちょっとありがちだけど車好きの彼氏。当然、彼氏の周囲もみんな車好きだ。そんな彼らと付き合ううちに、ある車を知ることになる。
出会いのきっかけは、パラパラとめくっていた自動車雑誌。それまで、車は助手席でOKと考えていた遥さんのハートを射止めたのは、R33型のスカイラインGT-Rだった。
どうしてもこの車に乗ってみたくて、すぐに免許を取りに行ったという。ゲーム関連のグッズを買わずに貯金していれば、頭金を入れてローンが組めたのに……などと後悔しても後の祭り。
まずは、運転の練習のために、手頃な車を購入することにした。それが、今の愛車であるRX-8だ。決め手は、R33と同じ5速MTだったこと。よい練習になると思った。
▲彼氏の影響ですっかり車好きになった。手頃だからという理由で選んだRX-8だが、今では「愛おしくて仕方がない」という
「本当にこの車に乗ってるの!?」と言われるのも、実はちょっと嬉しい
しかし、乗り始めると愛着が湧くもの。納得のいく外観にしたくて、自分なりにカスタムして、お気に入りの1台に仕上げた。
元々、人と同じことが好きではない。ファッションも高校時代からロリータ系。といっても、甘かわいいロリータではなく、ちょっと大人っぽいクラシックロリータ。
そんなファッションの女子がRX-8から降りてくるギャップも気に入っているという。
RX-8と出会ってからは、生活が大きく変わった。ゲームなどのインドア派だった趣味は鳴りを潜め、車で出かけることが増えた。
特に楽しいのは、同じRX-8に乗る仲間との交流だ。当初は彼氏と一緒に車好きの集まりやイベントに行っていたが、今では1人で交流会などにも足を運ぶ。
千葉や埼玉、遠くは静岡まで。友人の幅も広がり、遠方の友人同士を引き合わせるなど、自分から率先して動くようにもなった。
最近は、ひいきにしているパーツブランドの人と懇意にしたり、素人モデルとして車と一緒に撮影をしたりもしている。RX-8を買う前には、考えられなかったことだ。「世界が広がった」と言う。
今は、もう少しRX-8のドレスアップを頑張って、納得のいく仕上がりにしたいと思っている。その先は、憧れのR33型のスカイラインGT-Rだ。
実は、R33型のスカイラインGT-R、先に彼氏に買われてしまったのだとか。それがきっかけで、ちょっとしたケンカもあったと笑って語る。
うらやましいと感じることもあるが、そのステアリングを握らせてもらったことはない。
手に入れたときの楽しみに取っておきたいそうだ。
▲お気に入りの刺繍が入ったステアリング。もっともっとドレスアップして、納得いく仕上がりにしたいようだ
▲普段は「クラシックロリータ」系のファッションを好んでいる。カスタムされたRX-8とのギャップがなんとも素敵だ
どんなクルマと、どんな時間を?
RX-8(初代)と、まるで彼氏と過ごすような時間を。
ロータリーエンジンを搭載したスポーツカー。4ドア・4シーターながら、クーペのようなスタイルが魅力。センターピラーをなくした観音開きスタイルは特徴的だ。前後の重量配分はほぼ50:50で、操作性の高さも人気の一因だ。
▲アルミホイールやエアロなど、ドレスアップが施されている岩崎さんのRX-8
▲愛車は…… この車を探してみる 「どんなクルマと、どんな時間を。」過去の記事はこちらtext/コージー林田
photo/茂呂幸正
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