子連れ海外を楽しむ3つの備え。かわいいパスポートの作り方から飛行機のぐずり対策まで【サクライクvol.7】

子連れ海外を楽しむ3つの備え。かわいいパスポートの作り方から飛行機のぐずり対策まで【サクライクvol.7】

1歳児の息子を連れてハワイに行ってきました。子連れ海外を楽しくするには、備えが肝心。納得いく写真でパスポートを作るコツや、機内でギャン泣きさせないお助けアイテムなど、とれたてほやほやの情報をご紹介します。

年末年始、子どもを連れて初めての海外旅行に行く人も多いのではないでしょうか。

我が家は遅めの夏休みで、11月末にハワイに行ってきました。1歳8ヶ月の息子は初めての海外。そもそも子連れの移動は荷物が多いものですが、国外ではまた準備の内容が変わってきます。

そこで今回の『サクライク』は、子連れ海外を楽しく快適にするポイントを3つご紹介します。

目次

見るだけでうれしいパスポートを作る
・写真は自宅撮影がベスト
・アプリで印刷しやすく加工

子どもアイテムのパッキング
・大量のかさばるおむつ
・お洋服はサイズとコーデに注意
・万が一のケガや病気に備えて

機内のぐずり対策は徹底的に
・初見のベビーブックやおもちゃ
・子どもが自由に使えるタブレット
・時間のかかるお菓子や飲み物
・ベストな座席は、トイレやギャレーのすぐうしろ

見るだけでうれしいパスポートを作る

写真は自宅撮影がベスト

海外旅行に欠かせないパスポート。12歳未満の子どもは5年用しか作れないとはいえ、せっかく6000円も払うなら、かわいい写真で作りたいのが親心です。

でも、パスポートセンターの撮影室や証明写真機で、1歳児がベストスマイルを作れるとは思えません。そこでおすすめなのが、自宅撮影。条件さえ満たしていれば、スナップ写真が使えるんです。

絶対に押さえておくべき条件はこちら。

無帽で正面を向き、目元に前髪などがかかっていない

背景や陰、他者や家具などの余分なものが写っていない

縦45mm×横35mmサイズで、中央に顔が写っている

自宅に白い壁がなければ、シーツなどを貼って撮ってもいいようです。シンプルな背景がつくれたら、いつものようにデジカメやスマートフォンで撮影すればOK。どこで撮るよりもリラックスした表情になるはずです。

……はずでしたが、息子の表情はとってもいまいち。カメラを向けると「チーズ」のポーズを撮ってしまうという別の問題も発生しました。そこで、自宅撮影ならではの裏技“抱っこ”を発動です。

ほかの人物が一緒に写っているのはだめなので、抱っこしている夫にはできるだけのけぞってもらい、息子のピンショットを撮ることに成功しました。息子も、大好きな抱っこによって自然な笑顔。両手を自然に押さえつけられるので、ポーズも封印できています。

念のため、抱っこする人と子どもの洋服を同色にしておくといいですね。顔のアップにすれば、万が一すこし服が写っても、誰のものかわかりません。

 

アプリで印刷しやすく加工

納得のいく写真が撮れたら、印刷します。『証明写真〜かんたん・キレイな履歴書カメラ』は、カメラロールの写真を証明写真サイズに加工できるアプリ。写真を選ぶだけで、パスポートサイズの4枚切りに調整してくれます。

▲あとは、この画像をそのまま写真屋さんなどでL版印刷するだけ。コンビニのネットプリントでも印刷できます。

▲念のため、笑顔・微笑み・真顔の3種類を用意しましたが、無事に一番左の笑顔で申請できました。

大人のパスポートでは、こんなに笑顔の写真はNGですよね。でも、コントロールできない子どもの表情は多めに見ていただけるよう。そうしてつくったパスポートは、開くたびにちょっとテンションが上がります。

 

子どもアイテムのパッキング

さて、次は荷物のパッキングです。夫婦2人のときは40Lのキャリーケースひとつで足りましたが、子どもがいるとそうはいきません。

 

大量のかさばるおむつ

一番かさばるのは、やはりおむつ。今回の旅は5泊7日だったので、1日5枚としても35枚のおむつを持ち運ぶことになります。
小分けで圧縮してもいいけれど、おむつパックに入っている状態ってすでに結構きゅっとなってますよね。なので、半分使ったパックをそのまま入れました。これで27枚。残りは手持ちのトートバッグやリュックに、分散して仕込みます。

 

お洋服はサイズとコーデに注意

ビーチリゾートに行く場合は夏服が必要ですが、数ヶ月前の洋服は、すでにぴちぴちの可能性も……! でも、そろそろサイズアウトしそうな洋服こそ、旅のお役立ちアイテム。どうせ来年着られないなら、向こうで着倒して、そのまま捨ててくればいいのです。

反対に、来年の夏に着られる少し大きめの子ども服を、現地調達するのもいいですね。日本にはないポップなデザインを探すのも、海外旅行の楽しみです(といいつつ、ハワイでもいつもどおりZARAで子ども服を買ってしまいました)。

コーディネートは、家族全員で考えるのが便利。素敵なリンクコーデをするほどまめではありませんが、色味や素材でなんとなく統一感を出しておくと、多少はおしゃれです。

全員分のコーディネートを決めたら、写真に撮り、1日分ずつまとめて入れます。人ごとではなく、日ごとに分けるのがポイント。そうすると、旅先で洋服を出す手間が格段に省けます。子どもが汚したときの着替えは、別枠で用意しておきました。

 

万が一のケガや病気に備えて

海外の病院にかかる場合、医療費は自己負担です。帰国後に申請すれば健康保険から一部が給付される場合もありますが、全額戻ってくることはありません。
子どもは、すぐに熱を出したり、予期しないケガをする生き物。自分の入りやすいものでかまわないので、医療費が出る海外旅行保険には絶対に入っておきましょう。

ついでに付帯していると心強いのは「携行品損害」の補償。子どもが物を壊したり、なくしたりしたときに、給付が受けられます。
今回の旅では幸いにも出番がなかったけれど、過去には私自身がパソコンを割ったり、サングラスを海に落として保険のお世話になったことも……。なので、私の旅にはマストです。

それから、普段飲んでいる子ども用の風邪薬や解熱剤も、持参すると安心。病気で受診したとき、出産時や予防接種の記録などをチェックされることがあるそうなので、母子手帳も携行するのがおすすめです。

 

機内のぐずり対策は徹底的に

逃げ場のない飛行機で子どもが泣いたら、気まずさはヘビー級。とくに夜便だと、周りの方々の睡眠を妨げてしまいます。機内でゴキゲンを取るアイテムは、ありすぎて困ることはありません。飽きたら次、飽きたら次、と出せるくらい用意しておけば、親子ともどもハッピーです。とくに役立ったアイテムは、こちら。

 
1、初見のベビーブックやおもちゃ(稼げる時間:約60分)

こっそり用意しておいて、機内で初登場させるのが鉄則。息子の大好きな電車のシールブックと「おかあさんといっしょ」のベビーブックを持参しました。

▲にやにやしながら、見知ったお姉さんやお兄さんの顔を指差す息子。

▲ベビーブックの付録は、なんとポスト。厚紙のハガキを入れたり出したり、10分は間が持ちました。

▲読むもよし、付録のシールを貼ったり剥がしたりするもよし。だいすけお兄さんが番組を卒業したあとも「おかいつ」の効き目は絶大です。

 
2、子どもが自由に使えるタブレット(稼げる時間:約30分)

普段から、親が使うスマホを奪いたがる息子。そこで、子ども向けのゲームや動画をしこたまダウンロードしたiPadを持たせました。

ひたすら画面をスワイプしたり、ホームボタンを連打したり、まずはハードウェアを堪能。アプリや動画はまだいまいち使いこなせないようでしたが、それなりに時間を奪っていました。

▲写実的な動物が動く「リアルアニマルHD」や、タップで遊ぶ「あそベビー」など、0~3歳児向けのゲームをたくさんダウンロード。

▲Amazonプライムで、子ども向けの動画も用意してみました。ヘッドホンがない可能性をふまえて、メルカリで子ども用のものを購入して持参。

 
3、時間のかかるお菓子や飲み物(約60分)

ちまちまとしか食べ進められない卵ボーロやパウチの野菜ジュレ、スプーンで食べるヨーグルトなどをいくつも持ち込みます。食べることで、いかに長く時間を稼ぐかがキモ。一口ゼリーやクッキーなど、あっさり食べ終わってしまうものはコスパが悪いです。

▲復路は、現地で調達したオーガニックのバナナチップスやフルーツジュレが役立ちました。

 

ベストな座席は、トイレやギャレーのすぐうしろ

トイレやギャレーのうしろは、壁と座席のあいだで、子どもが立って遊べます。CAさんと向かい合う最前列はスペースこそ広いけれど、通路でもあるため自由に遊ばせるわけにはいきませんし、ほかの座席では前列の方のご迷惑になってしまいます。

なので、ここがベストアンサー。両親の座席の前に立っているだけでも、気が紛れるようです。

▲こちらはANAのシートマップの一例。赤枠で囲った席が、おすすめのゾーンです。水色の線が、壁や仕切り。座席とここの間に、子どもが立って遊びます。

(https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/departure/inflight/seatmap/detail/773.html)

事前に申し込みをすると、壁に“バシネット(機内用ベビーベッド)”もつけてもらえます。子どもが眠ったあとそこにうまく置ければ天国だし、子どもの手が届かない場所にちょっとした荷物を置けるのは便利です。ただし、数には限りがあるため、はじめから荷物置き前提での申し込みは避けましょう。

▲子どもの頭上にあるのがバシネット。うちの子はここでは寝てくれませんでしたが、さわらせたくないものを置くのに役立ちました。食べかけのベビーミールや大人の飲み物、次の出番を待っているジュレなど、荷物でこんもり。

バシネットの体重制限や使用規定は航空会社によって異なるので、利用予定の会社をチェックしてみてください。

さて、こんなふうに徹底的に手を打った機内は、どうだったか?

往路は22時発だったので離陸後すぐに眠り始めてばっちりかと思いきや、温度や空気が不快だったのか、到着まで1時間ごとくらいに目を覚ます惨敗……。でも、ここで寝ておかなければ着いてからがつらいので、目が冴えそうなおもちゃは一切出さず、ジュレやお菓子を挟んで乗り切りました。

復路は、ハワイのお昼に出て日本の夕方に着く便なので、あまり眠られても困るところ。でも、離陸後すぐにお昼寝をして、目覚めてからはずっとごきげん。用意したおもちゃやお菓子でばっちり場が持ち、8時間半一度も泣くことなく帰国できました。

 

子連れ旅行は苦行、でもたくさんの思い出ができる

誰と話していても、子連れの旅行は大変だという話になります。でも「もう行きたくない」という人にもなかなか会いません。苦行には違いないけれど、準備をしっかりしていけば多少の軽減はできる。

日ごろ働いている私たちにとっては、親子3人でべったり過ごす1週間も新鮮で、とてもいい時間でした。みなさんも、素敵な旅ができますように!
 

子連れ海外を楽しむ3つの備え。かわいいパスポートの作り方から飛行機のぐずり対策まで【サクライクvol.7】
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