知っていてよかった洗濯術!スーツのカビの落とし方

知っていてよかった洗濯術!スーツのカビの落とし方

スーツ・礼服に生えてしまったカビに対する応急処置の方法をご紹介。お湯や消毒用エタノールを使って、カビを目立たなくする方法を伝授します。またカビを生やさないための正しい保管方法も合わせてご紹介します。

目次

自分でカビを落とすのは緊急の手段と心得るべし

スーツ・礼服の正しいカビ予防法4選

 

自分でカビを落とすのは緊急の手段と心得るべし

服の種類によってカビの落とし方は色々ありますが、ことスーツにできたカビを自宅で落とすのは困難です。
ただし急な用事でクリーニングに出している時間がない場合は、応急処置でスーツのカビを目立たなくすることはできます。
これらの方法はあくまで緊急の場合なので、着終わったら必ずクリーニングに出すようにしましょう。

 

【応急処置1】お湯を使った対処法

お湯を使った応急処置だから、すぐに実践できるはずですよ。

【用意するもの】

お湯(30~40度)・・・適量

洋服用ブラシ・・・1本

タオル・・・1枚

アイロンまたはドライヤー

【お湯を使ったカビの落とし方】

最初にスーツを日光に当てて乾燥させ、表面についたカビをブラッシングして払い落とします。あまり強くブラッシングせず、あくまで目立つカビを落とす程度にしておきましょう。カビ菌が飛び散るので、なるべく外で作業するようにしてください。

次にお湯に漬けてから固く絞ったタオルでカビ部分を叩くようにして、カビを落としていきます。拭いてしまうとカビが内部に染み込んでしまうので注意しましょう。

カビが目立たなくなったら最後にアイロンやドライヤーを使って、濡れた部分をしっかりと乾燥させて完了です。

最後の乾燥させる段階ではスーツを焦がしてしまわないよう、必ず当て布をして行うようにしてくださいね。
またこの方法でカビを目立たなくすることはできますが、厳密には生地にはまだカビ菌が残ったままです。
必ずクリーニング店で取り除いてもらうようにしましょう。

 

【応急処置2】消毒用エタノールを使った対処法

© PIXTA

こちらは消毒用エタノールを使ってカビを落とす方法です。
色落ちしてしまう可能性もあるので、まずは袖の裏など目立たない場所で色が落ちてしまわないかどうか、確認しておきましょう。

【用意するもの】

消毒用エタノール・・・適量

洋服用ブラシ・・・1本

歯ブラシ・・・1本

アイロンまたはドライヤー

【消毒用エタノールを使ったカビの落とし方】

最初にスーツをよく乾燥させてから、洋服用ブラシを使って表面のカビを払い落としていきます。カビ菌が飛び散ることになるので、なるべく外で作業するようにしてください。

次に歯ブラシを消毒用エタノールに浸けます。浸けるのは歯ブラシの毛先程度までにしておきましょう。

カビ部分を軽くたたくようにして、消毒用エタノールに漬けた歯ブラシを使ってブラッシングしていきます。

カビが目立たなくなったら、最後にドライヤーなどを使って、濡れた場所を乾燥させて完了です。

こちらの方法も表面のカビを目立たなくしているだけなので、カビが見えないからといって放っておくと、またカビが生えてしまうことになります。
用事が終わったら、クリーニングに出すのを忘れないようにしてくださいね。

 

スーツ・礼服の正しいカビ予防法4選

大切なスーツや礼服にカビを生やさないためには、何よりも普段の保管方法が大事。
あまり着る機会がなくても、保管だけはしっかりと行うようにしましょう。

 

一度だけの着用でも湿気に注意

© PIXTA

一度着用したスーツは汗を吸っているほか、皮脂によって汚れています。
これらはカビが繁殖する際の栄養になってしまうので、まずは陰干しして湿気を取り除くことが大切です。
乾いた後は洋服用ブラシでホコリを払って、形が崩れないよう厚みのあるハンガーにかけて収納するようにしましょう。
もちろん、汚れてしまった場合はクリーニングに出すことをお忘れなく。

 

クリーニングから戻ってきたら

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クリーニングから帰ってきたばかりのスーツには、ビニールの包装がかけられています。
この包装が実はクセ者で、クリーニング店でのスチームアイロンの湿気を閉じ込めてしまうことがあるのです。
他にもビニールに含まれる酸化防止剤によって、スーツが変色してしまう恐れも。
必ず包装を外して、防虫カバーなどに入れ替えて保管するようにしましょう。

 

クローゼット内のカビ対策も忘れずに

カビが生える最大の原因は湿度ですが、スーツや礼服を収納するクローゼットの湿度のことを忘れてはいませんか?
乾ききっていない衣服をしまったり、衣服を詰め込みすぎるだけでもクローゼット内の湿度は上がりやすくなってしまいます。
除湿剤を置いたり、クローゼット内の空気を入れ替えるなどして、収納場所の湿度にも気を配りましょう。
クローゼットの詳しい湿度対策は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。

 

しまいっぱなしにはご用心

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スーツを一度適切な保管方法でしまったからといって、そのままにしておくのは問題アリです。
一年に1~2回、春・秋の衣替えの時期にクローゼットから取り出し、もう一度陰干ししてしっかりと乾燥させましょう。
このとき忘れがちな防虫剤の使用期限も一緒にチェックしておくと、防虫効果を切らさずに保管することができますよ。

 
【ガーメントバッグに入れて保管するのは厳禁!】

スーツを買ったときに付いてくるガーメントバッグですが、実はバッグに入れたまま保管するのはNG。
バッグごと収納するとクローゼットが窮屈になり、スーツ自身のシワの原因になるだけでなく、クローゼット全体の通気性も悪くしてしまうのです。
特にビニール製のガーメントバッグは通気性が悪いため、カビ予防には逆効果です。
ガーメントバッグは保管用というよりも持ち運ぶためのものなので、必ずガーメントバッグから取り出して保管するようにしましょう。

 
いかがでしたか? ご紹介した方法でスーツのカビを目立たなくすることはできますが、完全に落とそうとは思わないように。
必ず最後はクリーニングに出して、専門家の技で落としてもらうようにしましょう。

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