「働いたら負け」は本当だった!?
みなさんは、今の自分の働き方に満足しているだろうか?
その働き方を、ずっと続けていきたいと思っているだろうか?
満足していると思う人もいるかもしれないが、大半の人は「このままでいいのか」「なんでこんなに働かないといけないんだろう」と思っているのではないだろうか。
毎日のように残業しても、この不景気では給料アップも見込めない。出世をしても責任を押し付けられるだけ。かといって次の就職のあてもないから、やめるにやめられない…。
よくネット上で、就職についてこんな表現が使われることがある。
“懲役40年”。
これは、就職してから40年もの間、ずっと働かなければいけないということを意味する。そして事実、働くことは苦役なのであり、私たちはしんどさを感じながら定年までの40年以上を働き続けなくてはいけないと思っている。
では、どうしていくら働いても楽になることはできないのだろうか。
木暮太一さんは、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)の中で、その答えを知るためには、「資本主義経済の根本的な構造・仕組み」を理解しなければならないと説明する。そこで木暮さんは、ロバート・キヨサキの世界的ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』と、経済学の古典であるマルクスの『資本論』の主張をもとに、「どうすれば、労働者はラットレースから抜け出せるのか?」「どうすれば、しんどくない働き方、幸せな働き方をすることができるようになるか?」について語る。
給料が上がれば楽になる、転職すれば楽になる、大企業に行けば楽になる、そんな風に思っている人もいるかも知れない。しかし、『金持ち父さん 貧乏父さん』や『資本論』に基づいて考えていくと、結局は楽にはならないというのがオチになる。
いわゆる、働いたら「負け」状態であるといえる。
どうすれば「負け」から抜け出すことができるのだろうか。そのための鍵として、資本主義の構造ことを学ぶことが大切になる。
20代の男性書店員は「まさに自分のことを言われてる気がします」と言ったが、本書を読んで、そう思う人は多いに違いない。“懲役40年”の刑から、かの映画「ショーシャンクの空に」の主人公、アンディ・デュフレーンのように脱獄するために、どうして今、自分はこんな働き方をしているのかということについて考えることは重要なはずだ。
(新刊JP編集部)
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