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あの日見たコンビーフのことを僕達は意外とまだ知らない。

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こんにちは。

『メシ通』ライターの鷲谷と申します。

さっそくですが、けっこう前に話題になったツイート、ノザキのコンビーフ公式アカウントによる「#自社製品を自虐してみた」のアレです。

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このツイートを見たとき、笑っちゃうと同時に思ったのは、ひょっとして僕はコンビーフのことをあんまり知らないのではないか、ということでした。

コンビーフってどういうものか、どう食べたらおいしいのか、そんなことさえ誰かに説明することができない。

みなさんはどうですか。

コンビーフってそもそもなんて言ったらいいんでしょう?

「ノザキ」はブランド名

ノザキのコンビーフを扱う川商フーズ株式会社に聞きに行きました。

「ノザキのコンビーフ」の「ノザキ」はブランド名で、販売しているのは「川商フーズ」なのです。

ほら、こんなことさえ知らなかったのです。

対応してくれたのは、食品流通部 常温食品グループの谷口さんと関口さん、部長の周さんも解説しにきてくれました。

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こちらは谷口さんです。

コンビーフって、そもそもなんですか?

コンビーフは英語で「CORNED BEEF」。

CORNEDは「塩漬けした」という意味なので「塩漬けした牛肉」とのことです。

1948年、当時の野崎産業が発売したものが日本で最初と言われています。

あの台形の缶は1950年の発売。その前の2年間はアンカー瓶というガラスの瓶で売られていました。

f:id:Meshi2_IB:20171002203145p:plain谷口:「コーン」と聞くととうもろこしをイメージする人が多いみたいですね。 f:id:Meshi2_IB:20171002203310p:plain関口:あと、混ざったものを「コン(混)」というので、混ぜ物がある肉だから「混ビーフ」っていうんじゃないかと思っている人もいるみたいですね。「コンビーフ」という名称は牛肉100%のものだけです。馬肉と牛肉を混ぜたものもあって、それは「ニューコンミート」という商品になります。 f:id:Meshi2_IB:20171002203219p:plain周部長:理論上はコンビーフは自分の家でも作れるんです。この間の三連休も、肉を塩漬けして2日間置いて、圧力鍋で蒸して、作りましたよ。コンビーフはもともと、イギリス海軍が保存食として作ったんです。いまの台形の缶って枕缶(まくらかん)というんですけど、1875年にアメリカのリビーという会社が特許を取ったもの。その前は丸缶とかあったかもしれないですけど、記録が残っていないんですね。

──缶詰はあったけど缶切りがまだ一般的ではなかった時代に、あの独特の開け方が必要だったわけですね。

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自分の家で自作するほどのコンビーフのベテラン、周部長からの濃密なコンビーフ解説をリスト的にご紹介します。

これがけっこうな日本戦後史だったんですよ。

コンビーフの戦後史

昔の日本では、コンビーフはお金持ちが海外からお土産で買ってきたものとか、そういうふうな形でしかなかったと聞いているんですけど、進駐軍が来てからは払下げがあったんですね。 戦争当時、缶詰は軍事物資です。政府は統制のために法律を整備して、いくつかあった缶詰の会社をまとめて、たとえば山形合同食品というように「合同食品」という名前で一県一社にしちゃった。 昔の野崎産業は中堅商社で、缶詰や革靴などの軍事物資をやっておりました。

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