温泉で美肌に!知る人ぞ知る伊豆下田の秘湯とレトロカフェめぐりを満喫
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みなさん、こんにちは! モデルの斉藤アリスです。
さて今回、私がやってきたのは静岡県の伊豆下田。いま下田がアツい! いや、涼しいんだけどいろんな意味でアツい! という噂を聞きつけて、さっそく友人と女子旅へ行ってきました。
静岡県の旬の食材を味わう!蔵のレストラン
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JR東京駅9:00発の列車「踊り子号」に揺られること2時間半。最初にやってきたのは河津駅。終点の伊豆急下田駅のひとつ手前の駅です。
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わざわざ途中下車してまで行きたかったのが、築150年の蔵を改装したイタリアンレストラン「Antica Trattoria Dal Pirata」。南伊豆でよく見かけるのが、この黒と白が斜めに交差する“なまこ壁”の建物。150年前といえばちょうどバーバリーが創業したころ。ほぼ時を同じくして、伊豆下田にもチェック柄が存在していたのね!
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お料理に使うのは静岡県で採れた地元の旬の食材が中心。地産地消のスローフードをモットーに、イタリアで修業を積んだシェフが腕を振るいます。
この日のランチコースは、天城湯ヶ島育ちの紅姫あまごとキノコのパスタ(右下)、さわやか富士の鶏と季節野菜のロースト(左上)、デザートには梨のソルベ、自家菜園イチヂクのコンポートなど(右上)。すべてのお料理に地元の食材が使われているよ。
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わずか3テーブルほどの小さな蔵の中は、天井が高くてほんのり薄暗い。エアコンなしでも夏は涼しく冬はあったかいんです。とっても落ち着くので、ついつい長居したくなっちゃう。
新鮮な食材を提供するために、お店の予約は1週間前に取るのがマスト。
伊豆の貝殻でシークラフト体験
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ランチでおなかいっぱいになったあとは伊豆急行線に乗って伊豆急下田駅へ。向かったのは下田駅近くの「道の駅開国下田みなと」。2階の「伊豆下田のアウトドア・自然体験案内所 し〜もん」では、下田の海で集めた貝殻やシーグラスでフォトフレームづくりを体験することができるよ。
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「フォトフレームづくりかぁ。わたし来年30歳なんだけどなぁ」と三十路女の私、正直初めはまったくテンション上がらず……。適当に作業を始めること5分、気がついたら超真剣モードになっていました。これがね、意外とハマるんですよ!!
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没頭すること約40分……。完成した作品がこちら。大好きなディズニー映画『リトル・マーメイド』のアリエルをイメージしてみたよ。どう? なかなかかわいいでしょう? 白いパールを貝殻の上に置いて、色付きビーズでフレームの余白を埋めることで、色鮮やかでポップな印象に仕上げてみました。バレッタづくりも体験できます。
モチモチ美肌になれる秘湯「観音温泉」
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伊豆急下田駅に戻ったら、今夜お世話になるお宿の送迎バスと合流。バスに揺られること20分。険しい山道をずんずんと進んでいき、ふと窓の外を見るとこーんな山奥まで来ていたことにびっくり! そういえばさっきより少し肌寒いかも?
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ジャジャーン! 到着したのは奥下田の秘湯「観音温泉」。そう、私が伊豆に来たかった最大の理由は、モチモチのプリプリお肌になれると噂のこの天然温泉なんです。よーし! 全身ふやふやになるまで温泉に浸かりまくるぞー!
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到着するや否や、大浴場へ直行。見てください、この景色! この大自然! 山あいの地下600メートルから湧くアルカリ単純泉は、美肌に効果のあるメタケイ酸や炭酸イオンなどが豊富。しばらくお湯に浸かっていると、お肌がヌルッとする感覚が。「あれ? もうせっけんで体洗ったんだっけ?」と錯覚するくらいツルンツルンのお肌になりました。さっそく美肌の湯の実力を目の当たりにし、早くも興奮気味の私。
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ひとっ風呂浴びたら、夕飯までお部屋でまったりタイム。お風呂を出ても温かさが持続していて、夏でも靴下が欠かせないくらい冷え性な私の足のつま先もほかほか〜。
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お待ちかねの夕食は、地元の山海の旬味をふんだんに使ったお料理の数々。シンプルないわゆるお宿の懐石料理なんだけど、ひとつひとつが本当においしい! その秘密はお料理に使うお水にありました。
女将の鈴木和江さん「当旅館のお料理には、洗う、煮る、蒸す、炊く、すべての調理に温泉水を使っています。奥下田で湧く天然温泉水は軟水の中でも特に柔らかい超軟水。お米を炊いてもふっくらまろやかに仕上がるんですよ」
なるほど! お料理にもあのツルツル美肌になる温泉水を使っていたのね。聞くところによると、超有名レストランや某五つ星ホテルでも、この温泉水を調理用水に使っているんだとか。「お水ってやっぱり大事なんだなぁ」としみじみ実感した夜でした。
朝は内風呂で絶景を独り占め&温泉育ちの野菜を収穫体験
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翌朝いつもより早めに起きた私は、お部屋のお風呂にダイブ! 宿泊した「観音温泉 ピグマリオン」はすべてのお部屋に源泉かけ流しの露天風呂付きなの。降り注ぐ朝日を浴びながら、絶景を独り占め! 眠っていた体が目覚めていく、この朝風呂の感覚がたまらないんだよね。大浴場もいいけど、お部屋のお風呂はまた格別っ!
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朝風呂のあとは、散歩がてら農場の見学へ。
お料理のおいしさの秘密は野菜にも隠されていました。使う野菜は旅館のそばにある自社農場でも栽培。もちろん水やりにはすべて温泉水を使用しているよ。トマト、きゅうり、ナス、キャベツ……旅館のスタッフの皆さんが手塩にかけて育てた野菜は、温泉水の美肌成分をたっぷり吸収して大きく成長。
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事前にお願いをしてタイミングがよければ、旅館に併設された農場で収穫体験ができるかも。私はミニトマトを収穫させてもらったよ。とっても甘くてみずみずし〜い! 袋詰めにしてお土産に持って帰ることもできます。
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そしてお待ちかね! 旅館のハイライトといえば、やっぱり朝ごはん。「……あ! 見覚えのある子がいる!」と思ったら、昨日の夕食にも出た伊勢海老ちゃん。おだしから香る磯の香り、いい仕事してますねぇ。ほかにも温泉水で炊いたごはんに、温泉水でつくったトマト。体の外からも中からも美肌の湯をたっぷりチャージすることができました!
幕末を感じるペリーロードでレトロカフェ巡り
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観音温泉をチェックアウトしたあとは、帰りの電車までの時間を使って、下田の街を散策することに。伊豆下田といえば、ペリーが黒船に乗ってやってきた場所として知られています。長く鎖国をしていた日本に近代の夜明けをもたらした歴史ある街なのであります。
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ふと足元を見ると、マンホールに黒船を発見!!
ペリーが歩いたとされる700メートルほどの石畳の小道は「ペリーロード」と名付けられ、今では下田の観光名所に。いまだにレトロな洋館や古民家がたくさん残っていて、それらを改装したカフェやギャラリーが人気スポットになっているんです。その中から私のおすすめカフェを紹介するね!
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川のほとりにたたずむのはカフェ&アンティークショップ「風待工房」。伊豆急下田駅から10分ちょっと歩いたところにあります。しだれ柳がよく似合うレトロで趣のある建物に、思わず足を止めて中をのぞき込む人も多い様子。
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中へ入ると骨董品やアンティーク家具がたくさん。これらはすべて店主の高橋徳弥さんがコレクションしたものなんだって。なんだか明治時代にタイムスリップしたみた〜い!
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1点もののアンティーク家具のあるお店に来ると、ついついいろんな席に座ってみたくなっちゃうんだよね。奥には囲炉裏の席もあって、店内を眺めているだけでワクワクしちゃう!
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お店の一角には陶器や食器などが並べられ、アンティーク小物の販売コーナーに。中には弥生時代の骨董品もあるんだって! 旅先で思わぬ掘り出し物に出会えるチャンスかも。
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駅に戻りつつ、もう1軒! 歩くこと5分ほどで見えてくるのは、南伊豆らしい“なまこ壁”が印象的なカフェ「邪宗門」。150年ほど前に船大工が建てた民家を改装し、50年ほど前にカフェに生まれ変わりました。
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店内を見上げると梁(はり)がむき出しで、手を伸ばせばもう少しで届いてしまいそう! 包み込まれるような不思議な安心感があって落ち着くなぁ。
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ちょこっと小腹がすいたので、ハニーバタートースト(350円)を注文。たっぷりシナモンのかかった熱々のトーストに冷たいアイスをつけながら、いただきまーす! 和紙フィルターで抽出したお店の特製ブレンドコーヒーとの相性も抜群でした。
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帰りの電車が来るまでの間、伊豆急下田駅に併設された足湯で最後の温泉気分を満喫したよ。
これにて伊豆下田の旅はおしまい。地元の食材に舌鼓を打って、美肌の湯に浸かって、ペリーロードをお散歩……。週末は東京駅から電車にピョイ! っと飛び乗るだけで、思いっきり羽を伸ばせるワンダフルホリデーがあなたを待っています――なんちゃって。みんなに素敵な週末が訪れますよ〜に♪
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