一家伝来のトヨタ カルディナ GT-FOURと、『自由』な趣味の時間を楽しんでいます
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?
▲ラゲージいっぱいに道具を積んで、今日も大好きな釣りへ!
釣りを始めてわかった「車があることのすさまじい価値」
釣具店の娘として生まれた自分に、親は「千鮎(ちあゆ)」という名前を付けた。だが、実は数年前まで釣りとは無縁なまま生きてきた。
子供の頃から特に興味はなかった釣りを無理強いされることもなく、自分が本当に好きなことだけに打ち込んできた。そして学校を卒業すると、いわゆる普通に就職した。
しかし約3年前、思うところあって家業に社員として転職。そして釣具店のスタッフが釣り素人では話にならないということで、ベテラン釣り師たちに教えを請いながら釣り修行を始めてみた。
すると、これがすこぶる面白い。
以来、ひたすら釣りに没頭した千鮎さんはワビサビの世界を感じる「へら鮒釣り」から、ルアーを使った「トラウト(鱒)フィッシング」まで、幅広いジャンルの奥義を急速に学んでいった。そしてそれと同時に気づいたのが、「ナイスな道具グルマがあることの価値」だった。
▲笑顔が素敵な千鮎さん。今ではこんな大物を捕えるまでに!
カルディナ GT-FOURが自分に与えてくれたのは「自由」
車と釣りが大好きな兄が新車で購入し、同じく車と釣りが大好きな父の元を経て千鮎さんに譲り渡された、年季の入ったトヨタ カルディナ GT-FOUR。最高出力260psのターボエンジンを搭載するハイパワー4WDワゴンだ。
乗ってみると、「この車があればどこへでも行ける」と確信した。
ステーションワゴンとしてはやや小ぶりなカルディナだが、後席片側の背もたれさえ倒しておけば、何種類ものロッド(釣り竿)や大量のタックル(釣りに使う様々な道具)も余裕で飲み込む。さらには友人知人も助手席や後席に乗せることができる。
そしてハイパワー車ゆえの快走ぶりで、「時短」と「疲労軽減」の実現レベルが半端じゃない。格好の釣りポイントというのは、たいていの場合、ヤワな車では入って行きにくい場所にあるものだ。しかし、フルタイム4WDであるこの車なら、ほとんどのポイントの近くまで何の苦もなくアプローチできる。
つまり自分はこの車によって「自由」を得たのだと、千鮎さんは言う。
▲水辺まで着けられると準備も楽だ
釣りだけでなく「移動時間」も至福の時に
釣りも、もうひとつの趣味であるスノーボードも、もちろん車がなくても行ける。しかし、車なしのそれには、どうしたって様々な「制約」が伴う。時間の制約、場所の制約、使える道具の制約。しかし、カルディナ GF-OURがあればそういった制約から開放され、思い立ったときに思い立った場所へ、大好きな音楽をかけながらいつでも向かうことができる。
そんな移動のひと時が、その後に訪れるかもしれない爆釣(大量の釣果を得ること)に勝るとも劣らず、気持ちいいのだという。
理想を言えば、ハマー H1かトヨタ ランドクルーザーが自分の釣り車だったらな……と思わないでもない。でも、まだまだ「一家伝来」のカルディナ GT-FOURを手放すつもりはない。
▲好きなことを思い切り楽しんでいる人の笑顔は素敵だ!
▲実は釣り好きの筆者。取材を忘れ、ついつい釣り談義に……
どんなクルマと、どんな時間を?
トヨタ カルディナ(3代目)と、至福の時間を。
走りを極めたスポーツワゴンだが、積みグルマとしても優秀。タイヤハウスの張り出しがほぼない荷室スペースは、下半分がほぼ完璧な直方体になっている。シートを倒せば容量も増え、長尺のものも満足に積載可能。
▲エンジンは1.8L直4、2L直4直噴、そして最高出力260psを発生する2L直4ターボの3種類
▲愛車との時間は……この車を探してみる連載「どんなクルマと、どんな時間を。」過去の記事はこちら
text/伊達軍曹
photo/見城了
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