愛犬&愛猫のヘルスケア|快適で健康的な暮らしのための環境づくり。
愛するペットがストレスなく幸せに過ごしていれば、人や社会ともより良い関係が築けるはず。そのために飼い主が知るべき、犬や猫が快適で健康的な暮らしをおくるためのポイントをご紹介します!
FOR DOG
散歩の大切さ。
© PIXTA犬と一緒に暮らす時、飼い主がするべきことの筆頭に挙がるのが毎日の散歩。本来、犬は狩りなどの仕事をしていたので、その本能的な欲求の発散に散歩は欠かせません。そして社会性の高い動物でもあるので、家族以外の人間や他の犬とのコミュニケーションのルールなどを学ばせる場として散歩は絶好の機会!
朝晩の散歩でしっかりと運動させよう。
散歩の時間の長さや内容は犬種により異なるが、ストレス発散のためにたっぷり運動を。ただし、夏は暑くない時間帯に行うなど体に負担をかけない配慮しましょう。
イラスト・たつみなつこ
散歩でさまざまな経験やトレーニングを。
運動だけでなく、さまざまな動物や、物、匂い、音に触れ、慣れさせることも目的。「待て(制止)」「おいで(呼び戻し)」などの基本動作をトレーニングできる機会にもなりますよ。
他人や他の犬との交流に慣れさせよう。
愛犬にとって散歩は運動するだけでなく、他の人や犬とのふれあいに慣れるいい機会です。ただし、犬が苦手な人や動物へ無理に近づかせないような配慮も忘れずに。
お家での過ごし方
家でもトレーニング!
家でも、おもちゃやおやつを使って遊びながら人と共存するためのトレーニングを。「待て」や「おいで」、ケージを嫌がらない、無駄吠えをしない、排泄場所などのしつけは楽しみながら覚えさせること。しつけは日常生活はもちろん、災害など有事の時にも役立ちます。
イラスト・たつみなつこ
犬が安心して落ち着ける場所を確保。
犬も静かに過ごしたい時があるので、安心して休める場所を用意してあげて。ケージを普段から開放し慣らしておけば、災害時のストレスを軽減できます。
留守番などのストレスはおもちゃを活用して軽減を。
散歩ができない時や、独りで長く留守番をする時は犬にとってもストレス。一人遊びができるおもちゃを与えて、退屈しないで楽しく過ごせる工夫をしましょう。
動物と人の共通感染症対策。
人と動物の共通感染症とは、動物から人へ、人から動物へ互いに感染する病気のこと。世界では200種類以上が確認されており、そのうちの約60種類が日本国内でも発生。犬や猫の場合はワクチンを接種し、一般的な衛生対策を守ればほぼ予防できます。
イラスト・たつみなつこ
ペットから感染する病気を防ぐための6カ条
1. 口移しや同じ食器で食べ物を与えないこと。
2. 口づけなど過度な接触をしないこと。
3. 犬や猫に触った後と、飲食の前には手を洗うこと。
4. 排泄物はすぐに片付け、処理の後は手を洗うこと。
5. 犬や猫等の健康(ワクチン接種、駆虫薬等の投与等)と衛生的な飼育環境を保つこと。
6. 犬や猫が体調不良の際には動物病院を受診するように努めること。
FOR CAT
快適な室内環境を用意すれば猫は幸せ。
© PIXTA交通事故や感染症など、屋外は猫にとって危険が多いため、完全室内飼育をしたいもの。それに伴い、室内環境を猫の習性や欲求に合わせて整える必要があります。たとえば、上下運動ができる場所、安心できる隠れ場所や外を眺められる場所、爪とぎや清潔なトイレの設置など。快適な環境があれば、猫のストレスは少なく満足できます。
そして、飼い主とのコミュニケーションも兼ねて、おもちゃで遊んで運動させることも大切。また、子猫が欲しくない場合は、室内飼育でも不妊・去勢手術を実施すること。病気の予防やストレスからの問題行動の軽減にもつながりますよ。
猫がいつでも安心できる隠れ場所を部屋の中に。
狭くて暗い所にいると猫は本能的に落ち着きます。普段からキャリーバッグを部屋に置き、安心して身を隠せる場所と認識させれば、通院や災害時の避難もスムーズです。
窓辺には外の景色を眺められる場所を確保して。
猫は安全な場所から動くものを見るのが好き。外を眺められる場所にのんびりとくつろげるスペースを用意してあげれば、退屈しのぎになってストレス発散にも。
猫は高い所が大好き!上下運動できる工夫を。
高い所や立体的な移動を好む猫。部屋が特別広くなくても、家具の配置やキャットタワーなどで上下運動ができる場所があれば、エネルギーを発散できます。
イラスト・たつみなつこ
おもちゃを使った遊びでストレスを効果的に発散。
留守番で一人遊びをさせる時や、飼い主と遊ぶ時にはおもちゃが必須アイテム。捕食本能を刺激するものなど、愛猫の好みに合わせた安全なおもちゃを選んで。
トイレの数は猫の数+1が理想的。
猫はとてもきれい好き。トイレが汚れていると別の場所で粗相したり、排尿排便を我慢してしまうこともあるので毎日掃除を。トイレの数は猫の数+1が理想です。
猫が好む爪とぎの設置は壁や家具のキズ防止にも。
自分のなわばりに匂いをつけるためにも猫は爪とぎします。壁や家具を傷つけられたくないなら、猫の好みに合わせた爪とぎを用意しましょう。
フードを与える時の注意点。
市販のペットフードを与える時は、パッケージに表示された給与量を目安に、体重や健康状態に合わせて量の調整をしましょう。水は常に新鮮に。また、犬や猫は余分な塩分を汗で体外に排出できないので、人間の食べ物は与えないように。
イラスト・たつみなつこ
【食器や器具について】
フードの残りカスや水分は、微生物の格好の繁殖場所に。使い終わった食器や器具類はきれいに洗い、乾燥させ、清潔な場所に保管しましょう。食べ残しの片付けが済んだら、最後に石鹸で手を洗うことを忘れないように。
【有害な食べ物について】
人間には無害でも、犬や猫には有害な食べ物があります。タマネギやネギ、チョコレートなどは中毒を引き起こし、塩分の多いハムやチーズなども心臓や腎臓の負担に。犬や猫が口にできる場所に放置しないように注意を。
【食事量について】
成長期は1日の食事量を3、4回に分け、大人は1、2回に分けて与えるのが一般的。おやつをあげる場合は、栄養バランスが崩れないように1日の摂取カロリーの20%以内に抑え、主食の量も減らしましょう。
ペットと私たちも快適で健康的な暮らしに
愛するペットが幸せに過ごしていれば、飼い主も幸せなもの。犬と猫、それぞれの特性をきちんと学んで、健やかな暮らしを叶えましょう!
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