失われた東京の風景が杏の朗読でよみがえる
4月7日午後8時からJ-WAVE(81.3 FM)でスタートした「DOCOMO SOUNDS OF STORY 〜ASADA JIRO LIBRARY〜」はもうお聞きいただけただろうか。
このプログラムでは、日本を代表する小説家、浅田次郎さんの短篇小説をフィーチャー。俳優や声優、アーティストらが週替わりでストーリーテラーを務めており、浅田さんの物語世界を音楽とともに臨場感たっぷりに読み上げ、浅田次郎ファンを中心に話題を呼んでいるラジオ番組だ。
4月7日放送の第1週では、俳優の谷原章介さんが連作短編集『霞町物語』(講談社刊)から「霞町物語」を披露。1960年代から70年代頃、青山、麻布、六本木の谷間にあった“霞町”(現在の西麻布)を舞台に繰り広げられる、若者たちの青春と恋愛模様を読み上げた。
谷原さんは、「郷愁感と男の女の邂逅を描いた、とてもしっとりとした素敵なお話でした。今まで自分が経験したことのない収録スタイルだったので、朗読も緊張感があって楽しかった」とコメント。朗読の途中には物語の時代を反映するダンスやソウルの音楽が流れ、幅広い年齢が楽しめる内容となった。
そして、明日(4月21日オンエア)の第3回目に登場する女優の杏さんは、今月のストーリーテラーの中では唯一の女性となる。杏さんが朗読する「青い火花」は、昔気質で江戸っ子の写真家である祖父が、写真職人の総決算として廃止される都電の最後の姿を撮影しようと、霧のかかる難しい場所にカメラを構える――という時代の展開期とその中で揺れる家族を描いた一作だ。
本作の朗読を終えた杏さんは「声で演じるということで普段では出来ない少年を演じることが出来てとても楽しかった」とコメント。大の浅田次郎ファンと言う杏さんの情感溢れる朗読と物語を彩る音楽のコラボレーションを是非楽しんで欲しい。
なお、放送終了後の翌週1週間、スマートフォン対応の公式ウェブサイトでは前回放送を無料で聴くことができる。4月22日の24:00までは4月14日に放送された俳優・城田優さんが朗読した「夕暮れ隋道」を聴くことができるので、気になる人は番組公式サイトへアクセスしてみよう。
(新刊JP編集部)
■番組公式ページ
http://www.j-wave.co.jp/original/soundsofstory/
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ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
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