「結婚できる気がしない」婚活時の年齢と年収に関する思い込み
結婚相手は「総合点」で選ぶもの
パートナーがいないものの、結婚はしたい。しかし、忙しい現代人が、自分の理想の結婚相手を日本中・世界中の中から見つけ出すのはなかなか骨が折れます。そこで「結婚相談所を利用してみよう」と思いいたる方が多くいらっしゃいます。
結婚相談所での「お見合い結婚」が一般の「恋愛結婚」と最も大きく違うのは、事前に相手の基本条件を知った上で出会い、結婚に発展するという点です。相手の学歴や仕事、趣味、家族構成、時には再婚、子持ち、そして相手の年収も。恋愛結婚であれば長い時間をかけて理解することや、言いづらくて隠してしまうようなことでも、事前にオープンにしたうえで相手を探すことができます。
その一方で、「30代で年収400万円以下だから結婚できない」「未婚で40代だからもう結婚は無理そう」「自分の趣味を理解してくれる人がいる気がしないから結婚は諦めている」というような諦めの声を時々耳にします。しかし、諦めてしまう前に、まずは「結婚」というものについて改めて考えてみるのもいいかもしれません。
特定の相手がいるわけではない段階で、純粋に「結婚したい」と思っている人は、何のために結婚したいと考えているのでしょうか?理想の家庭を作りたいからでしょうか?老後を孤独に過ごすことが怖いからでしょうか? ちなみに私の持論では、「スリルとサスペンス、笑いあり、涙ありの超ド級のエンターテインメントを味わいたかったら、ディズニーランドに行くよりも、結婚すること」だと思っています。
こうしたことを考えていくと、もし、一生をともにする対等のパートナーを求めているのであれば、必ずしも年収や年齢だけで決まるものではないとわかってくると思います。むしろ年収・年齢にとらわれず、総合点で相手を選ぶ必要があるでしょう。
世の中で言われている、結婚にまつわるいろんな誤解や思い込みについてご紹介していきます。
婚活年齢は若い方が有利なのか?
多くの方が誤解していることとして、「年齢」の条件があります。よくインターネットで「○○歳を過ぎたら市場価値が落ちる。急激にマッチングできなくなる」というお話が挙がりますが、実は結婚相談所は若い方は少ないのです。
当相談所の女性会員の年齢層は35歳~45歳が全体の45%。男性は50%近くがこの年齢層です。互いのターゲット年齢が男女で合致しています。逆に34歳以下は20%。他の相談所でも集客ターゲットにより違いもありますが多くても25%前後です。
年齢が高くなる理由としては、「恋愛結婚以外の道を探したい」という方々ですから、仕事や趣味に没頭しているうちに周囲に恋愛対象の未婚者がいなくなり出会いに期待できなくなったとか、交際経験が少なく自分をどうアピールしたらいいかわからない、という方が多くいらっしゃいます。「若さ」よりもむしろ、そうした人生観に対する許容範囲がお互いに大きいということの方が、成婚という意味でも、結婚後の居心地の良さという意味でも、大切かもしれません。結婚相談所では、若いことだけが婚活に有利に働くわけではないのです。
年収がすべてなのか?
たとえ「年収が低くても、性格や人柄が第一です」とは決して申しません。しかし、逆に「年収が高い人は結婚相手の好条件です」とも申しません。
お相手を選ぶ際に大事なのは、年収を含めた総合点です。さらに額面だけではその相手と結婚した後の生活まではイメージできません。仮に年収が低くても、堅実で浪費せず貯金できる方もいれば、年収があってもお金にルーズで貯金もできない方もいます。「稼ぐ金額」以上に「使い方」に共感したり、「内面や性格」を許容できないことには、結婚後に必ず意見の不一致が出てきます。
プロフィール上の「年収」に対するよくある誤解
なお、婚活する上で必ず条件に挙がる「年収」ですが、給与所得(年収)数字を見る上で、大事なポイントが2つあります。
月々の手取りがいくらなのか、給与以外の収入はあるのか?
年収とは全て含まれた総支給金額と言う事です。手取り金額とは違います。手取り金額とは、総支給額から、「控除額」を差し引いた金額の事です。
たとえば年収500万円と記載されていた場合は、月給手取りが500万÷12か月=約41万円ではなく実際手取りは31万~33万円前後となると言う事です。さらにボーナスや、残業、各種手当など含まれるとさらに月額の数字は下がります。ボーナスは会社の業績によっては半期ごとに大きく目減りする事もあるのです。
逆にありがたい誤算としては、親や本人の資産、持ち家、預貯金、相続などが現在の年収以上に加算されるケースもあるのです。それらの条件をあらかじめ情報としてある程度予想する事ができるのが結婚相談所での婚活の利点ですね。
残業前提の月給になっている可能性は?
月給は残業手当などに依存しているケースも少なくはありません。特に管理職になったおかげで部下より給料が下がったなんてよくある話です。
また、家事や子育てなどを役割分担していく中で、「残業が多いのは困る。もっと早く帰ってきてほしい」という場面が出てくるかもしれません。しかし、残業手当に依存していた場合は収入が減ることに直結してしまい、板ばさみ状態になることも予想されます。
互いの仕事の状況や給与の構成についてオープンに話し合えるのも、結婚相談所のメリットですのでご活用いただきたいところです。
机上での選択は不可能。本人に直接会って判断しましょう
お相手を選ぶ際に、年齢や年収から選ぶこと自体は特に否定はしません。
しかし大事なのはお相手と直接会って判断する事です。プロフィールを見て机上で選択をするのではなく、総合点をつける為にあなたの目で直接審査して下さい。大きな点数が加算されるか、減点されるかはあなたの感性がちゃんと決めてくれます。ご安心下さい。
お見合い結婚は、スタートしてから愛を深めていくことがそのよさです。これから少しずつ好きになっていける、あなたの一生の家族を見つけましょう。
(山崎 雅夫/)
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