○○を見ればカップルの未来がわかる?

○○を見ればカップルの未来がわかる?

 出版界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』!
 第39回の今回は、新刊『一瞬で夢がかなう!「人生のシナリオ」を書き換える法』を刊行したクリス岡崎さんです。
 第2回の今回は新刊で書きたかったテーマについて。一体どのようなことを伝えるために本書を書かれたのでしょうか?またクリスさんが語る“人生を変えるための方程式とは?

■「目標を達成したのに虚しくなってしまう理由」
―このたび新刊『一瞬で夢がかなう!「人生のシナリオ」を書き換える法』を刊行されるクリスさんですが、成功や幸せに生きることへの道筋がより体系的にわかりやすく書かれている印象を受けました。この本はどのようなことを伝えるために書かれたのでしょうか。

クリス 「習慣を変えて人生が変わるっていうことがあるけど、残念ながら習慣で人生が変わった時って感動がないんだよね。日々成長を感じられるような劇的な変化じゃないから。人って成長を感じた時に感動があり喜びがあるんだよ。成長をあまり感じられないと、何か達成しても感動がない。そういう意味で、目からうろこが落ちるようなパラダイムシフトが起こると、人生は変わりやすいんだ。
今回の本は人生を変えるための方程式について。これまでにもいろいろな方程式があったけど、ちょっとずつ変わるとほとんどの人は元に戻ってしまうんだ。逆に、一気に変わり過ぎても元に戻ってしまいやすい。だから、大きく人生が変わるきっかけになるけど、その後で小さくじっくり変わっていくという2つの変化を起こせるものになっているんだ!読んだ人が“エーッ!そんな見方があるんだ!”と驚きつつ、実践すると日常生活のなかで実際に人生が変わっていくのが感じられる内容になってるよ」

―“仕事や肩書は「感情」を得るための手段”という言葉が印象に残りました。本書の中で、「多くの人は、本来は感情を得るための手段である“職業”や“やりたいこと”が目的になってしまっている」とおっしゃっていますが、こうした勘違いはなぜ起きてしまうのでしょうか。

クリス 「何か達成するということは何かを得ること、何者かになること、何かを持つことだと社会全体が思いこんでいるっていうのがまずあるよね。
でも、それによって幸せになれるかどうかっていう前提が省略されているんだよ。その前提こそが一番大事なもので、たとえばスポーツだったら優勝自体が目的じゃないんだよ。優勝することによって誇りに思えたり、自信が持てたり、親に喜ばれたり、友達にも鼻が高い、だから優勝したい。つまり感情を手に入れたいんだよね。
でも、そういうことは学校では教えてくれないし、本にも書いてない。
だから、試験に合格したその時はすごくうれしいけど、しばらくしたら虚しくなってきた、ということが起こるんだ。こんな風に、目標を達成したのに感情がついてこないことってすごく多い。
本当は幸せって感情なんだよね。億万長者になりたいんじゃなくて、人から尊敬されたり、好きなことをしてワクワクしたり、安心したりしたいんだよね。」

―人生のシナリオを変えるために“パラダイムシフト”を起こすことが重要だとおっしゃっていましたが、これまで正しいと思ってきた考え方やものの見方を変えることは難しいことですよね。自分の中にパラダイムシフトを起こすためのコツがありましたら教えていただければと思います。

クリス 「あります!たとえば、自宅からニューヨークまで行くとしよう。まず家の中から自分の家の自転車置き場まで歩いて行くよね。その次は自転車に乗って駅まで行きます。駅に着いたら自転車を降りて電車に乗ります。電車に乗ったら成田に向います。成田からは飛行機です。飛行機でニューヨークに着いたら、今度はレンタカーを借りて行きたいところまで行くと。ここまでに乗り物を何回か変えたよね。これが私たちのパラダイムシフトなんだ。
最初に乗った自転車で成田まで行くこともできるんですよ。自転車はありがたいし歩きよりは効率がいいけど、でも電車に乗ればもっと効率がいい。これがパラダイムシフトなんです。同じように、電車でどこまででも行ける、でも飛行機に乗らないとニューヨークには行けないから飛行機に乗る。これもパラダイムシフト。
つまり、パラダイムシフトって今の自分には正しいと思われる考え方を捨てて、乗り換えることなんだ。自分の知らない考え方があるっていうことを知っている人は、今までの自分の考えが正しくなかったと知った時にワクワクしてくるんだね。全く新しい考え方や世界観が身につくかもしれないわけだから。逆にそれがない人は、自分が間違っているとわかった時に自分の価値までがなくなってしまった気がする。
理解できないけどあるかもしれない何か、今までのすべてが否定される可能性のあるものを受け入れることは、自分の世界が倍になるチャンスなんだと思えるようになれば、パラダイムシフトを起こしやすいんじゃないかな」

―身にしみるお話です。

クリス 「それはすばらしいことだね(笑)」

―余談ですが、本書で「カップルを見ると、そのカップルの未来がわかる」ということをおっしゃっていましたが、これは本当ですか?

クリス 「たとえば、ゲームとかコンピュータだと“このプログラムとこのプログラムを動作させるとこんなことが起きる”と予想できるよね。
農家の人も“この種をこう撒いていつ水をやればこうなる”というのがわかる。自然が相手だからイレギュラーなことはあると思うけどね。
つまり、データがある人にとっては、原因がわかれば結果はほぼ予測できるんだ。カップルの話もそうで、“こういうことをしてるカップルはこうなる”とか “こういう性格の人とこういう性格の人がカップルになるとこうなる”というデータがたくさんあるんだ。もちろん100%わかるわけじゃないけどね、こうなる確率が高いというのはわかる。
現在は過去の延長だよね。現在は過去の何らかの行動や思考があり、それが今になっている。だから、過去を見れば現在がわかるように、現在を見れば未来もわかるようになってくるんだ」

■第3回「いじめや自殺がなく、子どもたちが早く大人になりたいと思える社会を作りたい」に続く



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