新幹線や飛行機の棚に、ちょこん。魔法のように折りたためる国内最小ベビーカー【サクライク vol.4】
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子育てグッズこそ、使っていてテンションが上がるものを選びたい。デザインがかわいかったり、とびきり性能が優れていたりすると、疲れているときにも楽しい気分になれるはず。そんな素敵なアイテムを、1歳の子どもを育てるライター・菅原さくらが選びます。
いつのまにか夏が終わり、風はもうすっかり秋。気候がよくて3連休も多い、お出かけシーズンですね。
子どもと遊びに行くときの必需品は、ベビーカー。ちょっとした街歩きから、飛行機や新幹線に乗るような旅行まで、いつも頼れるアイテムです。折りたたんだときに場所をとらず、小回りが利いて運転しやすいものがベスト。そこで今回は、いつも「そんなに小さくなるの!?」と驚かれる、私の愛用ベビーカー『POCKIT(ポキット)』をご紹介します。
折りたたみ時は幅約33×奥行き約18×高さ約38cm!
ベビーカーの困りごとは、なんといっても交通機関でしょう。折りたたんでもそれなりにかさばるため、乗り物の中でほどよい置き場所を見つけたり、持ち運ぶのに一苦労。でも、国内最小サイズのPOCKITなら、そんな悩みをすぐさま解決してくれます。
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▲折りたたんだPOCKITとたわむれる息子の身長は約80cm、体重は約12kg。ベビーカーとは思えないサイズ感が伝わるでしょうか。
いままで使っていたA型ベビーカー『メチャカルハンディ』(右)と比べてみました。走行時のサイズはさほど変わらないのに、折りたたむとこんなに差が出ます。
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▲ただし、衝撃を吸収するクッションなどは、やはりA型ベビーカー(右)の圧勝。乗り心地としては、右がビジネスクラス、POCKITがエコノミークラスといった感じかも。でも、息子はどっちも変わらない顔で乗っているからOKでしょう。
公共交通機関で肩身の狭い思いをしなくて済む
私は実家が関西なので、子どもを連れて新幹線に乗ることがたくさんあります。大きめのA型ベビーカーを使っていたときは、かならず車両の最後部座席を予約していました。そうすれば、折りたたんで座席のうしろに置けるから。
でも、うっかり最後部座席を取り逃がしたら地獄……。2時間半の乗車中、前の座席との間にベビーカーを立てたまま子どもを抱えるなんて、涙が出てきます。
もちろん、足元にも置けません。たいていのベビーカーは、折りたたんでも幅が薄くなるだけで、高さが変わらないから、足元に置くと隣の席にはみ出してしまうのです。
毎回そんなふうにドキドキするのがいやだったのと、そろそろ小回りの利くバギータイプがほしいなと思い、GWに購入したのがPOCKITでした。
すると見てください、最後部のスペースや足元を使うどころか、なんと手荷物の棚に乗る……! まだまだ余裕もあるので、棚を占領して気まずくなったりもしません。私は子どもを抱っこして、悠々と座席に座れます。
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新幹線の次に使うのが、飛行機。
空港では搭乗口まで使えるベビーカーを借りられるけれど、大きくてちょっと使いづらい……。POCKITは機内に持ち込めるサイズなので、ぎりぎりまで慣れたベビーカーで空港内を動き回れるのがいいところです。
子どもが歩くようなら、ベビーカーはキャリーケースの上に置いて、荷物をひとまとめに。運転はすこし難しくなるけれど、両手はぎりぎりふさがらないので、子どもと手がつなげます。大きなキャリーケースなら、取っ手にくくりつけてしまうのがおすすめ。機内に着いたら、まとめて手荷物の棚に入れてしまえばOKです。
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折りたたんだPOCKITを入れる専用カバンもついているけれど、それを持ち歩くのが面倒なので、私は使っていません。手でさくっと持ち上げてしまいます。
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車に乗るときも、普通のベビーカーならトランクを開けなくちゃいけないけれど、POCKITはチャイルドシートの足元にちょこん。ただでさえ1席分の場所を取るチャイルドシートなので、ここに置くのが一番スペースを有効活用できる気がします。
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どうやってこんなに小さく折りたたむの?
走行時は幅約44.5×奥行き約75×高さ約99cmと、いたって普通サイズのPOCKIT。どんなふうに折りたたむのか、やってみました。
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▲まずは走行時の状態から、ハンドルの先端についているボタンを押しながら、ぐっと高さを縮めます。最初に前輪の向きをそろえておくと、このあとがスムーズ。
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▲高さが縮むと、自動的にシートが折りたたまれて、すでにこんなにコンパクトです。
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▲そのままぎゅっと押さえれば、シートの折りたたみは完了。あとは、両サイドの車輪を内側に折り込んで……。
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▲内側に折り込んだところを、まんなかのストッパーで留めればできあがり。慣れてくると流れるようにたためるので、目の前で瞬時に小さくなるベビーカーを見たママ友に、よく驚かれます!
デメリットは、さまざまな便利ギアが装着できないこと
基本のつくりは簡易バギーなので、ベビーカー用の収納ポケットやドリンクホルダーなど、アクセサリーはほとんど装着できません。クリップなどで無理やり留めることはできると思うけれど、折りたたむときに邪魔になるものは、POCKITの持ち味を殺します。
シート下の荷物入れも最低限で、エルゴベビーの抱っこひもがちょうど収まるくらいの大きさ。ハンドルに荷物をかけるのも推奨はされていませんが、保育園バッグと自分のハンドバッグくらいなら大丈夫です。子どもを下ろして、ほんの少しの荷物を持ち直せば、さくっとたたんで運べる。それくらい身軽なかんじで使うのが、POCKITをフル活用するコツです。
小回りが利き、運転しやすいのも魅力
小さくて軽いバギーは、スピードを出したりカーブするときにバランスを崩しやすいものが多いけれど、POCKITを運転して驚いたのはその安定性。約4.8kgとそこそこ重量があるからか、多少のでこぼこならまったく気にせず、とてもスムーズに走れます。普段の買い物や散歩はもともとのA型ベビーカー、ちょっとしたお出かけや旅行はPOCKIT、というふうに使い分けるつもりでしたが、気づけば毎日POCKITです。
この8月には、シートをリクライニングできる新モデル『POCKIT +(ポキット プラス)』も登場。対応のベビーシートと組み合わせれば、新生児からPOCKITに乗れるようになりました。
私のようにセカンドバギーで買うもよし、初めからこの1台にするもよし。2万円台の手頃な価格もポイントです。ベビーカーで出かけることが多いなら、ぜひ選択肢にくわえてみてください。
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▲お出かけ先で何かが気にくわず、身をよじっている息子と、半笑いでなだめる私。いよいよ、恐怖のイヤイヤ期が始まりかけています……!
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