同人ゲーム『ルセッティア』の海外のレビューが凄い

同人ゲーム『ルセッティア』の海外のレビューが凄い

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ルセッティア:資本主義で萌え死ね

(原典:Recettear: Capitalism HNNNNNGH

別名は「ザ・ロリコノミックス」。利幅は主人公の胸の大きさに反比例する。やったね!

 

ルセッティアの「kawaii uguu」なアニメ臭いキャラデザに騙される事なかれ。ストーリーの設定はかなりシリアスで暗い。要はこうだ。あなたはティアという、保護地区を人間によって進歩という名の下に荒らされた数多くの妖精の一人としてプレイする。多くの服従下におかれた先住民社会と違い、妖精はその管理・運営能力が買われ、 側近として徴用されている状態だ。多くの同胞は運命を受け入れたが、あなたはこのような奴隷状態をよしとせず、圧政者達自身のやり方で反逆を試みる。

 

あなたは自分のヘッジファンド管理人としての地位を悪用し、顧客を皆騙してポンジ無限連鎖講に投資させた。その投資対象が崩壊するにつれ、一人を除いて彼らは個人破産により自殺に追い込まれる。残りの一人、レモングラスという通り名を持つこの顧客は、どうにかしてあなたの悪意を見抜き、最後の最後で脱出することに成功し、足跡一つ残さず消えてしまった。

 

彼は逃げられたかもしれないが、彼に金を吐き出させる方法は他にもあるのである。ティアはレモングラスの娘であるルセットを見つけ出し、金を儲けつつちょっとばかりの楽しみを享受できる狡猾な計画を練り上げた。借金回収人のフリをしたティアはルセットに接近し、彼女の父が巨額の借金を抱えていて、なぜか1ヶ月以内に返却しなければならないというホラ話を吹き込む。自分の復讐と邪悪な愉悦の為に、無垢な少女の人生を苦しみで満たすなんて、果たしてティアにとって越えない一線は存在するのだろうか?

 

彼女自身が言うには、「多くの人にとって、自分が越えないと言い張る一線とは、誰も見ていないと思い込んでいる時に既に越えているのである。

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(何をプレイしたか・何を期待していたか・実際何だったか)

 

実世界では、ルセットは売春婦として売り飛ばされていただろう。だが、結局のところこれは家族で楽しめる健全なゲームなので、ティアは、彼女の自宅をアイテム屋に改造し、開業することを勧める。法律上、ルセットは年齢制限に引っかかって認可されないはずだが、ティアは法律の抜け穴を見つけ、ペドなギルドマス ターを用意した。ああ、そうだ。店は間もなく営業を開始し、ルセットは自分の不当利得を得る策の表看板になる。逆襲しつつ金儲けできるだけでなく、なぜか一般的なアイテム屋の在庫を遥かに越えた多種多様な商品を売れるので、町の他の業者を破綻に追い込むこともできる。

 

返済が無理だった場合、ルセットの自宅を再所有し、彼女を一生路地で腐っていく運命にすることができる。

 

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(資本主義、ははっ)

 

これらの事情を全て知ったあなたは、次にルセットの視点に立ち、温厚な策謀家の見守る中で店の経営をする。なお、町で入手可能な商品については基本的に販売を独占できているのだが、人的要素も勘定に入れなければならない。つまり、あなたの商品を買う金が無いかもしれない、ということだ。

 

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(えー!高すぎるよ!)

アンネ=フランクを紹介しよう。彼女は12歳だが、既に巧みな交渉術を身につけている。ユダヤ人の特徴だろう。初めてプレイする者にとって悩みの種である彼女が存在する唯一の目的はプレイヤーをイライラさせることにある。彼女はなけなしのポケットマネーを持って店に入っては、手が届かないアイテムを買おうとする。通常は彼女の様な客はお断りなのだが、そうすることでコンボが終わってしまうのだから困る。

 

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(クソ貧民め)

>金欠な奴が店に入った時の俺の顔

 

確かにこのゲームのテーマは「低く買って高く売る」だが、客と良い関係を保つことも重要である。初期段階で彼らに気に入られれば、より良い品の取り揃えや店の拡張等のボーナスを得ることができるし、先述の取引成立のコンボは、自分の商人としての評判が急速に築かれるのに欠かせない。

 

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(ああ、それが欲しかったんだ!)

資本主義とは、少年が自身の最も愛する物に金を使うことができる時。

 

ちょっと違うことがしたければ、ダンジョンへお宝探しに出かけてくれる探検家を雇うことができる。彼らがあなたの支給した装備を用いて命令を執行するのは何時見たって面白いものの、残念ながら彼ら傭兵たちは賢い金の使い方をするとも限らなくて、アホな物を買ったりすることが良くある。例えば、窓際に+5効果付きの杖を特別に取り置いているのに、ショタ魔法使いが広刃の剣を買っていったりするのだ。まあ、ダンジョンに潜入してなけなしの宝を拾うより、市場操作した方がずっと金になると気付いてからは、どうでも良くなったが。

 

 

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(チンピラニワタシノカワイサヲヌスマレチャウヨー)

 

上の様な台詞を見ると、 会話の新鮮さと気転のききの良さを再現するために、2人の翻訳者が大意を酌んで翻訳した箇所はかなりあるのではないかと思われる。基本的に英語訳には満足だが、俺はAyakoやCoalguysがまともなファンサブ団体だと思っている奴であるということは付け加えておく。(編注:両グループともアニメの割とはっちゃけた英字幕を公開することで有名)

 

このゲームは20ポンドの価値は十分にある。あなたがオーストラリアで学位を取って帰ってきたばかりの金欠ニートでない限り、是非あなた自身と翻訳者達の為にもこのゲームを買ってくれ。これから同類のゲームがもっと作られるかどうかは、その金に依拠しているのだから。

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とまあ、欲に塗れた混沌とした市場経済に突如現れたルセットかわいいよルセット。4Gamerさんの記事の方がまじめではあるけど、こういう書き方の方がプレイしたくなるのは筆者だけなのかな。

 

※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです

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