ポストSUV筆頭に名乗りを上げた!ボルボ V90クロスカントリー(試乗レポート)
▲スウェディッシュ・ラグジュアリーを体現する、最新ブランドデザインをまとった90シリーズの最後を飾るクロスカントリー。XC70の後継モデルとなる。254psを発生する2L直4ターボを積むT5と、320psの2L直4ターボ+スーパーチャージャーを積むT6を用意、それぞれにモメンタムとサマムの2グレードを設定している
ステーションワゴンともSUVとも一線を画す最旬エステート
先発陣が試合を作る、とよくいわれるが、XC90やS90/V90など新プラットフォームSPA採用モデルが大車輪のボルボ。今月は大本命、本気でドイツ車をブッた斬らんかな的な、迫力満点の1台が登板してきた。V90クロスカントリーだ。
V90に準じるとはいえハイ・ライダー気味の外観はステーションワゴンともSUVとも一線を画す。V90比で地上最低高は+55mmの210mm、前後トレッドは+35mmと+25mmずつ拡大、そりゃカッコいいワケだ。リアハッチがスラントして荷室容量はV70より微減しているものの、この手のエステートは冷蔵庫やタンスを積むのでなく、サーフボードやスキー板相手に問題なければよい、そこを重々、心得たスタンスだ。
足回りは前がダブルウィッシュボーンで後がマルチリンク。ハブキャリアは専用設計でロアアームはXC90譲り、フロントのアッパーアームはS90/V90からで、リアはエアサスを選ばなければグラスファイバー素材のリーフスプリングとなる。低中速域からストローク感豊かで、セダン/エステートのコントロール性とSUVの重厚感の両取りという、しっとりした乗り心地だ。
パワーユニットはT5でトルクも滑らかさが十分だし、着座位置からの視点はめっぽう高く、ボルボ独自の運転支援システム「インテリセーフ」も最新世代。同じEセグ相当のAWD 各モデルを見渡しても、賢く見えるし、ちょっと今のところライバルがいない、ポストSUVの最右翼だ。
▲15種類以上の先進安全・運転支援技術をもつインテリセーフを標準採用。道路逸脱事故の対策として開発されたランオフロード・ミティゲーションを世界で初めて装備している
▲V90をベースに悪路走破性を高めるため、最低地上高アップや専用サスペンションの装着、前後スキッドプレートをはじめとした専用エクステリアを採用した。ラゲージ容量は560Lから最大1526L
▲各種表示や操作を行うタッチスクリーン式センターディスプレイを採用する最新ブランドデザインのインテリア。専用ブラックウォールナットウッド・パネルが用意された
【SPECIFICATIONS】
■グレード:V90 Cross Country T5 AWD Summum ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1968cc
■最高出力:254/5500[ps/rpm]
■最大トルク:350/1500-4800[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4940x1905x1545(mm) ■ホイールベース:2940mm
■車両価格:759万円
text/南陽一浩
photo/郡大二郎 ボルボ V90クロスカントリー(現行型)のカタログはこちら
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