周囲の人に好かれるようになる、たった「5つ」の方法

「挨拶したのに素っ気ない態度をとられた」

「いつも自分の意見だけ反対される」

「飲み会で誰も話しかけてくれない」

世の中には、「打ち解けやすい」と思われ、周囲の人気を集める人と、「なんだか話しにくい」と思われ、よそよそしい扱いを受ける人がいます。「打ち解けやすい」と思われている人の多くは、まわりくどい説明を要さずに言い分を理解してもらえたり、ごく自然に人脈が増えていたりするものです。

一方、「話しにくい」と思われている人は、相手に距離を置かれやすいため、スムーズに話が進まなかったり、なかなか真意を理解してもらえなかったりすることも…。周囲の人と打ち解けるには、普段からどのように接しておけば良いのでしょうか?

そこで今回は、広告代理店勤務時代にVIPと3,000人以上交流した気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに、デキる人が自然に行っている「まわりが好意的になる方法」について話を伺いました。

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「話しやすさ」を作るには、「嬉しい」気持ちを渡すことを

周囲の人と仲良くし、打ち解けるには「相手を気づかうこと」が重要と思われていますが、それは間違いです。なぜなら「気づかってもらっている」と思うポイントは人によって異なるからです。

相手を気づかう以上に、デキる人は、まわりに「嬉しい」気持ちを渡すことを意識しています。人は「嬉しい」と感じると自然と心が暖かくなり、自分のことを大切にされたと思う生き物です。その結果、「嬉しい」気持ちを渡された相手に対して、「この人ともっと話したい」と自動的に思うようになります。

また、相手を「気づかうポイント」は無限にありますが、「嬉しさを感じてもらうポイント」はたった5つに集約できます。身近な人はもちろん、相手が普段接しないようなキーパーソンであっても、これからご紹介することを実践すれば、「この人は話しやすい」と思ってもらえます。

では、そのポイントをひとつずつ見ていきましょう。

■周囲が好意的になる方法1:覚える

モテ男子や愛され女子、デキる営業マンが押さえているポイントが「覚える」です。

例えばレストランでの食事。「ハンバーグ定食はどちら様ですか?」と、料理を運んできた店員さんに聞かれて、「それはあちらの男性です。あとスパゲティはこちらの方です」なんて、全員のオーダーを覚えている人がいます。

ほかにも、「会った人の名前を記憶している」「前に聞いた話を覚えている」など、普通の人が忘れがちなことを覚えていて発信するだけで、「自分のことを気にかけてくれている」という「嬉しい」感情を相手に与えることができます。

■周囲が好意的になる方法2:ペースを合わせる

「歩く」「話す」「食べる」など、ついつい自分のペースで行いがちな動作を、相手のペースに合わせるだけで、「一緒にいるとなんだか心地良い」という感情を相手に与えることができます。

例えばデート。物理的に男性の方が女性よりも歩幅が大きかったり、速度が速かったりするため、女性は無理して早足で歩きがちです。そんなとき、それを意識してペースを緩めてくれる男性がいたら嬉しくなりますよね。

あるいはビジネスの商談。ゆっくり噛みしめて話すクライアントには、こちらもゆっくりと話すことで「和」が生まれ、商談もうまくいくものです。自分のペースを捨て、相手のペースに合わせるだけで「嬉しさ」を演出できますので、使わない手はありません。

■周囲が好意的になる方法3:目を見て微笑む

どんなに強面な人でも、赤ちゃんに微笑まれたらきゅんとしてしまうように、微笑みは0円でできる最強の武器となります。

また「目は口ほどにものを言う」「目は心の鏡」「成るか成らぬか目元で知れ」などと昔から言うように、「目」は嘘をつくことが難しい部位。つまり目を見て微笑むという行為は、相手を信頼させながら「嬉しい」という気持ちを渡すことができるのです。あなたと相手が目が合うということは、あなたに興味がある証拠。そんなときこそ、微笑みをプレゼントして嬉しい気持ちを伝えましょう。

■周囲が好意的になる方法4:意見を聞く

「根回し」という言葉が昔からあるように、重要な人の意見は尊重されるもの。自分の意見を尊重されて嬉しくならない人はいません。だからこそ積極的に人の意見を聞きに行きましょう。

ポイントは自分勝手に意見を聞いた気にならないことです。「報連相」という言葉がありますが、意見を聞くには、「報告して、連絡して、相談する」という3つのステップを踏む必要があります。意見を聞くということは、その人の思考を理解するということ。たった1回の会話では、すべてを理解するのは難しいものです。回数を重ねることを意識して、「嬉しさの分割払い」を届けてください。

■周囲が好意的になる方法5:お礼を言う

日本にくる外国人が、デパートや旅館で「いらっしゃいませ」と言われて感激するように、「お礼を言う」「感謝する」には、絶大なパワーが秘められています。

お礼を言うためには、相手の良いところを見つける必要があります。積極的に相手の良いところを見つけて、お礼を言ってみましょう。人は、自分が思うよりも「ありがとう」に弱い生き物です。一緒に仕事をしている仲間に「ありがとう」の上に「いつも」を付け、「いつもありがとう」と言ってみてください。お礼の言葉によって「嬉しい」という気持ちが生まれて、人間関係が劇的に変わります

――話しやすさとは「相手を気づかうこと」よりも「相手に嬉しさを渡すこと」「嬉しさ渡し」を実践することで、あなたに対する評判がぐんと上がります。そしていろいろなことがどんどんつながりはじめ、人生が劇的に変化していきます。

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。

著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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