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「かしこい」と言われる人の、時間をムダにしない勉強法とは?

「資格の大原」でおなじみ、大原学園で講師を務めた経験をお持ちで、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』著者でもある石川和男さんに、前回の「時間をムダにしない人は『30分の使い方』が違う」に続き、「簡単な方法で全脳を使って勉強できる!時間をムダにしない人の勉強法」について教えていただきます。仕事にも勉強にもすぐに実践できるテクニックなので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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身につけるためには「繰り返す」しか道はない

以前、専門学校で日商簿記の講座を受け持っていました。受講生のなかには復習について間違えた考え方も持っている方がいます。

1つ目のケースは、講義終了後に「講義が全然解らない」と言ってくる受講生。

私は、朝10時から夕方5時近くまで教壇に立ち、喋りっぱなしで講義をしていました。そんな時に、最後にこれを言われると「この1日の講義はなんだったんだ」と一気に疲れが倍増します。ただ聞いてみると前回の復習を1分もしていないのです。簿記は、積み重ね方式の勉強が大切なので前回の講義を理解していないと、次の講義は全く分かりません。復習しないで分かったら「超」天才です。「超」を付けたのは、天才レベルですら復習しないとついていけないからです。復習しないで解るのは、たぶん10,000人に1人いるかいないかだと思います。なぜ「たぶん」をつけたかというと、15年講師をしていて、復習しないで分かる人に一度もお目にかかったことがないからです。

2つ目のケースは、ちゃんと復習をして次の講義に挑む受講生。講義も理解できています。講義前に行う10分間ミニテストでは毎回満点。ただし講義が進むにつれて、ついてこれなくなります。

これはセンスのある方に陥りがちな罠です。理解ができるので一度の復習しか行いません。しかし、一度復習しただけで、繰り返し覚えないので忘れてしまい、気がついたときには講義についていけなくなります。一度の復習では定着しないのです。

どちらのケースも復習の仕方を間違えています。

前者は復習を全くしない方なので復習以前の問題ですが、後者は完全に自分の能力を過信しています。

人間は忘れる動物なのです。

繰り返し復習しなければ忘れてしまいます。

では、どうするのか。

少なくても4回復習することです。

勉強した後は、勉強終了3分前にざっと総復習をします。 次の日、できれば朝起きた時に5分ぐらい復習します。寝起きが無理なら通勤の電車の中など隙間時間でも構いません。とにかく2度目の復習は間をおかず早めにやってください。 3度目の復習は1週間後ぐらいに行います。徹底的にやってください。ここで記憶があいまいなら、もう一度1週間後に復習します。これは3度目の復習が完璧ではなかった追試なので、4度目には入りません。 4度目は、試験直前に復習します。資格試験の種類によりますが、例えば社会保険労務士試験を受ける人に試験直前に復習して下さいと言っても試験範囲が膨大です。この場合は目次を見て出題頻度の高いところ、重大なところ、忘れているところを復習しましょう。

「4回の復習」をまとまると1回目は勉強直後、2回目は次の日(なるべく早く)、3回目は1週間後(自信がなければ再チャレンジで次の週)、4回目は試験直前となります。

ただし4回にこだわる必要はありません。何度でも納得いくまで復習してみて下さい。司法試験、公認会計士試験に合格している方は、もの凄い量の復習をしています。ちなみに東大出身の吉永賢一先生は「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」(中経出版)で、分からなければ300回は繰り返すと言っています。

勉強は、つい新しい箇所に進みたくなったり、違うテキストに手を広げたくなります。新しいことに挑戦したい気持ちはわかります。単調な復習の繰り返しは苦痛です。より新鮮な知識を脳が求めているのも分かります。ただ、先に進むことばかりに目がいくと、身につきそうな知識も身につかず、今までの苦労が水の泡です。大切な時間をムダにしないためにも苦手な教科や嫌なところも忘れないように繰り返し復習することが結局のところ、ゴールへの近道なのです。

こんな簡単な方法で全脳を使って勉強できる

今、観ているテレビも、1970年代前半は、白黒が主流でした。ローマの休日やカサブランカに代表される名作が白黒なのは「おもむき」があります。黒澤作品のように昭和の時代を懐かしむ映像としては良いかもしれません。

しかしカラーが当たり前になった現在はどうでしょう?

歌番組をはじめバラエティ、クイズ……華やかさが半減します。テレビを見るのに飽き、ネットを見たりやゲームをしたり、遊びに行ったりなど他のことに目移りする確率が高くなります。

勉強にも同じことが言えます。

なぜ勉強するときに、白いノートや黒いシャープペンシルを使うのでしょうか?

もちろん、試験は決められた答案用紙に、黒のシャープペンシルもしくは鉛筆などのルールがあるので仕方がありません。

しかし、普段の勉強にはルールは無いのです。自由です。

勉強は知る喜び、昨日の自分より成長する喜びなど、楽しいこともありますが、行っている過程で苦しいこともたくさんあります。テキストの暗記、テストがあるので飲み会を断る、テレビを減らす、試験日なので友達の結婚式も欠席。今まで自由だったことが不自由になります。様々なことを犠牲にして頑張ります。

実は、理にかなっている!?色を使って勉強してみる

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ほんのちょっとしたことですが、好きな色を使うだけで勉強が楽しくなりますし、単調な作業の場合、刺激にもなります。

グリーンにピンクにオレンジ……地味な勉強が華やかになってウキウキするイメージが浮かびませんか?

左右の脳にはそれぞれ働きがあります。

左脳は言語・計算などを分析する論理的思考、右脳は感覚・イメージなどを認識する直感的能力をもつと言われています。つまり、左脳は文字を認識し、右脳は色を直感的に判断するのを得意としています。余談ですが、レオナルド・ダ・ヴィンチやバッハなど芸術家は右脳の能力がずば抜けていたともいわれています。

話をもとに戻しますと、色を使って勉強するということは、文字を書くのに左脳を使い、色を使うことで右脳が働くことになるため、左右どちらの脳もフル回転させる、理にかなった方法といえます。

黒の鉛筆から色付きのペンに持ち変えることで全脳を使い、前回お伝えした、2つ以上の動作で記憶に定着させる勉強法(目で見て、口に出し、耳で聞き、時には線を引いたり、書き込む動作)と組み合わせることで全身全霊全脳を使ってさらに効果的に勉強することができるのです。

自分にあった勉強法を取り入れ、大事な試験に挑んでください。

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f:id:asukodaiary:20170309141602j:plain【プロフィール】石川和男(いしかわ・かずお)建設会社総務部長、大学、専門学校講師、セミナー講師、税理士と、5つの仕事を掛け持ちするスーパーサラリーマン。大学卒業後、建設会社に入社。管理職就任時には、部下に仕事を任せられない、優先順位がつけられない、スケジュール管理ができない、ダメ上司。一念発起し、ビジネス書を年100冊読み、月1回セミナーを受講。良いコンテンツを取り入れ実践することで、リーダー論を確立し、同時に残業ゼロも実現。建設会社ではプレイングマネージャー、専門学校では年下の上司の下で働き、税理士業務では多くの経営者と仕事をし、セミナーでは「時間管理」や「リーダーシップ力」の講師をすることで、仕事が速いリーダーの研究を日々続けている。

『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(明日香出版社)は16刷中ほか、勉強法、時間術など3冊のビジネス書を出版している。

石川和男 公式サイト http://ishikawa-kazuo.com

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