【かえひろみ×伊達軍曹と行く】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2017」レポート(後編)
▲やたらめったら車好きなタレントであるかえひろみさんと、中古車評論家・伊達軍曹によるヘリテイジカーイベントの調査報告、その後編です。ちなみに写真はボルボブースにあった顔出しパネルにて
車は人生のパートナー。だからちゃんと整備するのは当たり前!
FM NACK 5「Nutty Radio Show THE魂」やラジオ日本「Hello! I, Radio」などにレギュラー出演中のかえひろみさん(通称かえちゃん)は超絶車好き。そんなかえちゃんとカーセンサーでもおなじみの中古車評論家・伊達軍曹が「オートモビルカウンシル2017」に行き、比較的手頃な予算で狙えるヘリテイジカーを探してみることに。
▲前編では1000万円超級の高額ヘリテージカーを見て回った2人でしたが、後編ではかえちゃんの要望により「買えそうなヘリテイジカー」を中心にチェック。まずは69年式スバル360ヤングSSから
▲48年前の車ですが、なぜか「逆に新鮮」なようにも感じられるデザインがステキです。中身的にも、選りすぐりのパーツを使って丁寧に組み上げられている1台
軍曹:手頃な価格っていうとコレなんてどうよ? ちょっとハードル高すぎるかもしれないけど、69年式のスバル360。お値段はズバリ車両260万円。
かえちゃん(以下、かえ):有りか無しかで言えば、ぜんぜん有りです! カワイイ! これ、昔の軽自動車ですよね? 今でも普通に乗れるんですか?
軍曹:この個体に関してはフツーに走ると思うよ。ただし古い車なんで、買った後もそれなりのメンテナンスは必要だと思う。そのあたりの覚悟はどうなのよ? ただ「カワイイ!」だけじゃ済まないのがこの世界だぜ?
かえ:ノープロブレムですよ! あのね、ワタシにとって車というのはかけがえのない「パートナー」なんです。そんなパートナーをきちんと整備してあげるのは義務というか、ごく当たり前のことじゃないですか。違います?
軍曹:や、違いません……なんか、すんません。……えっと、次いきましょうか。通称カニ目、本名はオースチン ヒーレー スプライトMk.I。お値段は、ちょっと高いかもしれないけど、頑張ればなんとかなりそうな車両352万円。これはいわゆるブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツの代表的なモデルで、日本でも多くのファンが……って、かえちゃん? どこ行った?
かえ:は~い、ここで~す!
▲……い、いつの間に!
カニ目のセンスとボルボ960セダンのシブさにホレた!
かえ:出展者さんに頼んで乗せてもらっちゃいましたー! だって、あまりにもおしゃれな車だったから。これ、ワタシ好きかも……。内装も外装もめちゃセンスいい。お値段も……ワタシには高いけど、なんとかならなくもないかもだし。……お仕事がんばります!
軍曹:ま、似合ってると思うよ。「美女とオープンカー」ってのはテッパンな組み合わせだしね。
ACマインズ(この車の出展者)の人:正直、かなりお似合いです。
軍曹:でもアレだ、かえちゃん。かえちゃんじゃなくて、例えば彼氏とかダンナさんが車好きだったとして、こんな感じのヘリテイジカーを買いたいって言い出したら賛成する? それともやっぱ「手間とお金がかかる!」つって反対?
かえ:もちろん賛成ですよ! ……誰にだって「大切なモノ」ってあるじゃないですか? ワタシにもあるし、未来の彼氏やダンナさんにだってあるはず。そういった誰かの大切なモノを、奪ったり反対したりする権利なんて誰にもない。だから、ワタシはその人の趣味や考え方は最大限尊重したいです。
周囲にいた者一同:ええ娘さんやあ!!!
かえ:あっ! アレもいいですね! ボルボ!
軍曹:さすが3BOX車好き、目ざとく見つけたね。
かえ:ボルボ850のエステートと960セダン、あとは240エステート……でしたっけ? どれもカッコいいけど、ワタシ的には真ん中にあるセダン、960がイチ推しです。正直、買いたい!
軍曹:マジで? この3台のなかでは一番おっさんくさいというか何というか……。
かえ:……車見る目ないんじゃないですか? もっとよく見てくださいよ! この黒いサイドモールの得も言われぬシブさ! 最近の車ではあんまり見ない感じのパキッとしたプレスライン! すべてが最高じゃないですか!
軍曹:……欲しい?
かえ:欲しいですよ! プレミオのローンがまだ終わってないんで買えないですけど(涙)!
▲こちらがかえちゃんお気に入りのボルボ960セダン。最近の車ではあまり見ないサイドの黒く細いモールと、竹を割ったようにパキッとしてるプレスラインがたまらなくシブいのだそうです
ヘリテイジカーは、実は身近な存在だった
軍曹:……その他、走行1万km台のフォルクスワーゲン ゴルフ カブリオ クラシックラインとかにもシビレたわけだけど、そろそろ総括を。オートモビルカウンシル、どうだった?
かえ:とにかく視野が広がりましたね。これまでは車好きといっても国産車と、比較的最近の輸入車しか知らなかったワタシですけど、「こんな車があったんだ!」「こういう世界があったのか!」って感じでグッと視界が開けた感じがします。あと……グッときたのは「プライスボード」と、そこに張られてた「商談中」っていうステッカー!
軍曹:プライスボードと商談中の印に? どどど、どういうこと???
かえ:それって「そっか、この車って見るだけのモノじゃなくて実際に買えるんだ!」ってことじゃないですか? そして商談中ってことは「今まさにこのカワイイ車を手に入れようとしてる人が本当にいるんだ!」ってことだし。
軍曹:なるほど。
かえ:ヘリテイジカーていうのは遠い世界のどこかにあるんじゃなく、実はすぐそこにあって、その気になればワタシが買ったっていいモノなんだ……ってことがリアルにイメージできるようになりました。それが一番の収穫ですね!
軍曹:……ってことは、旧型プレミオのローンが終わったら?
かえ :これまでは「お仕事でもっとお金がもらえるようになったらトヨタ マークXが買いたい!」と思ってました。でもこれからは、ちょっと古くてカワイイ輸入車も候補に含めて、もっとフラットに検討するつもりです。……今日はホント楽しかった!
かえひろみさんも、実際に見てみたことで「現実のモノ」としてとらえられるようになったヘリテイジカー。あなたも、ステキなヘリテイジカー生活を一度、ちょっと真剣に夢想してみませんか?
▲「新しめの車ばかりが車じゃない」ということに気づき、今後の選択肢がいきなり広がったというかえひろみさん。ぜひ、シブいヘリテイジカーをいきなり買って周囲を驚かせてほしいものです!
▲インテリアの造形や色使いの妙に関心することが多かった当日のかえさん。やはりそのあたりはガサツな男の車好きとはちょっと違う、若い女性ならではの視点と言えるでしょうか
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【かえひろみ×伊達軍曹と行く】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2017」レポート(前編)text/伊達軍曹
photo/逢坂 聡、編集部
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