次期トヨタ オーリス、カローラハッチバックに名称変更

▲カローラの名が冠されることで、フロントマスクはセダンと同じデザインに仕立てられる模様だ。再現したスポーツグレードには、専用バンパーやエアロパーツが採用される

▲カローラの名が冠されることで、フロントマスクはセダンと同じデザインに仕立てられる模様だ。再現したスポーツグレードには、専用バンパーやエアロパーツが採用される

専用名オーリスにピリオド

オーリスに改名案が持ち上がっている。後継車の名称だが、なんと! カローラハッチバックと名付けるアイデアが浮上しているという。

おさらいしておくと、オーリスは2006年に新ブランドとして世に送り出された。当時の海外向けカローラ(3ナンバー幅)をベースに開発された2BOXハッチバックで、フォルクスワーゲン ゴルフやプジョー 308などの強豪がひしめくヨーロッパの激戦区で、インパクトを放つべく生み出された。

では、なぜオーリスからカローラに名称が戻されるのか。理由はいくつか考えられるが、ひとつは国内向けカローラと差別化する必要がなくなるからだろうか。国内においても、次期カローラが3ナンバー化されて、グローバル統一モデルに変わるのに伴い、同じ3ナンバー幅なら同じ名称を使っても違和感がないと判断されたからだろう。

もうひとつの理由は、グローバルで浸透しているブランドを使った方が、ユーザーに馴染みがあるからだ。世界中を見回しても、カローラほど高い知名度を誇る名称は、そう多くはない。

▲2012年にデビューした現行オーリス。限定販売された、コラボモデル「シャア専用オーリス」も記憶に新しい。2016年のビッグマイナーチェンジで、ハイブリッド仕様がラインナップされ、トヨペット店にも投入された

▲2012年にデビューした現行オーリス。限定販売された、コラボモデル「シャア専用オーリス」も記憶に新しい。2016年のビッグマイナーチェンジで、ハイブリッド仕様がラインナップされ、トヨペット店にも投入された

TNGAの採用でゆとりあるキャビンを実現

プリウスとTNGA-Cプラットフォームを共有する次期モデルだが、ホイールベースは現行オーリス比+100mm長い2700mmに設定される。これにより、おもに後席居住性に磨きがかけられる。前後乗員ヒップポイント間隔は60mm広がって、930mmに増える見込みだ。

パワートレインは、一般的なガソリンエンジンから、1.2Lダウンサイジングターボ、1.5Lディーゼルターボ、そしてハイブリッドまで多岐に渡る。

中でも注目したいのはハイブリッドで、1.8Lに加えて2Lも新たに設定される。前者が普及グレードに用いられるのに対して、後者はGRスポーツ専用ユニットとして、ラインナップされる見通しだ。つまり、最高峰のスポーツグレードは、電気モーターでガソリンエンジンをサポートする方式に仕上がる。国内で中核に据えられる1.2Lターボには、MTや4WD車が新たにラインナップされる模様。1.8Lのハイブリッドは、現行オーリスの30.4km/Lから大幅に改善されて、34.6km/Lに達する計画だ。

気になる登場時期だが、2017年9月に開催される、フランクフルトモーターショーでコンセプト版が、そして2018年3月のジュネーブモーターショーで、量産仕様がそれぞれアンベールされるかもしれない。

カローラファミリーへの復活を遂げる2BOXハッチバックのデキに期待が高まる。

※2017年7月27日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】

■予想発表時期:2018年6月

■全長×全幅×全高:4350×1765×1475(mm)

■搭載エンジン:1.2L 直4+ターボ 他text/マガジンX編集部

photo/マガジンX編集部、トヨタ

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