『最遊記』限定・保志総一朗の司会も健在 『外伝』や『うら最』復活の話も!先行上映イベントレポート
7月より新たなTVアニメシリーズとして放送開始となった『最遊記RELOAD BLAST』。放送に先駆け、6月17日にメインキャスト登壇の先行上映イベントが開催されました。
4度目のTVアニメ化となる『最遊記』シリーズ。玄奘三蔵に関俊彦さん、孫悟空に保志総一朗さん、沙悟浄に平田広明さん、猪八戒に石田彰さんといった、変わらない三蔵一行が再集結!
イベントに登場した関さんも、「まさかTVシリーズで再始動できると思っていなかった」と喜びのコメントをしました。
保志さんの司会進行は『最遊記』だけ!
イベントでは、まず最初に保志さんが「ぱっぴー!」とお馴染みの挨拶でステージに登場。
「なぜ僕がいきなり出てきたか、びっくりしたんじゃないでしょうか? なんと、『最遊記』限定、司会でーす! 『最遊記』以外ありませんよ? なぜかと言うと、やらせてもらえないからです。『最遊記』はなぜか頼まなくても司会をやらせてくれるという、かなりレアな現場となっております」と説明。
そう、『最遊記』だけは、昔から司会を任される保志さん。(良い意味で)ゆるいトークが楽しめるのが『最遊記』の4人の魅力。
「ぱっぴー!」の挨拶について、「『最遊記』から生まれた言葉ですけども、10数年経ってもまだ言い続けております」と、保志さんが冒頭から感慨深げに話します。
そして、「みなさんお待ちかねのあいつらをお呼びしましょう!」と他キャスト3人を呼び扉が開いたのですが……、出て来る気配がない! ついに扉も閉まってしまい、「あ、そうか! 来ないつもりだ! これはたぶん平田さんの策略ですね。じゃあわかった! もう呼ばない!」と保志さん。するとようやく「なんかさっき司会の人からあいつら呼ばわりされたから」と抗議する3人が渋々登場し、オープニングからお茶目なお遊びが展開されました。
久々の三蔵一行は「八戒が渋くなった」
保志:アフレコをしてみていかがでしたか?
平田:スタジオで、久々にこの4人でお互いの役の声を聞いた時に、「あ、変わってないな、すげーな」って感想だったんですけど、今日、完成版を見たら違ったんです。老けたというわけじゃなくて、関さんは迫力が増してたり、みんな少し“年輪“を感じて。一番腹が立ったのは彰ですよ。八戒ってキレない限り優しい物腰の柔らかいキャラじゃないですか。でも、少し渋くなりやがってません? 優しいうえにちょっと渋くなって、なんかカッコよさが倍増して、途中から「フンッ」って思いながら見てました。
石田:収録の前に『幻想魔伝 最遊記』を見返したら、ちょっと若いよな、とは我ながら思いました。頑張ってそこに合わせようかな、と思ったんですけど、それで最後まで続けられるものでもないかなと思って。
保志:悟空はかわいいキャラなので、逆に当初の悟空より、可愛くなっちゃったかな、と。
関:保志くんは今回のシリーズ始まってから、音響ディレクターのたかくわー(高桑さん)に、必ず「保志くん、今日はおとなしいね。昨日の収録現場だと大騒ぎしてたのに」って言われるのは、なぜ?
保志:僕、普通なんですよ! 礼儀正しくしてるだけなのに、『最遊記』の現場だと暗いって言われるんです。
関:他の現場だとどういう風にしているの?
保志:「わー!」って騒いでます。でも『最遊記』だと一応最年少なので。だから、先輩のお茶汲みとかしてて……。
関:お茶なんか汲んでもらったことねーよ!(笑)
石田:じゃあなんで自分が一番年上クラスの現場に行くと、「わー!」ってそんな子供っぽいことしてるの?
保志:なんでしょうね、年上だと何しても許されるからかな(笑)。
紗烙(しゃらく)三蔵が登場!
平田:今回は三蔵がもう1人出てきますね。
保志:演じられた勝生真沙子さんが、なんというか初々しかったですね。ベテランの勝生さんが新たな役を初めてやられる姿ってなかなか見ることがないので、初めての役との出会いってこういう感じなんだって。
平田:またあの役が大変だからね。僕は勝生さんの演技がとっても大好きで、セリフの言い方とか滑舌とか、すごく聞き取りやすい喋りをなさる方なんだけど、その勝生さんでも大変なセリフってあるんだ、って、僕も新鮮に見ていました。
石田:紗烙(しゃらく)三蔵法師の部下でハッサンというキャラが出てくるんですけど、小西克幸くんがやっていて。彼はとにかくなんでもできちゃう人なので。小西くんはさすがに上手いなぁ、と思いながら見ておりました。
悟空役を梶裕貴に!? 保志「20年は目指したい」
石田:僕なんか、普段は三蔵の下僕という意識がないんですよ。従者なんだろうけど、対等みたいな?(笑)
関:まさに八戒さんはそうですよね。むしろ、沙悟浄と悟空の2人の方が文句言いながらも、自分は下僕だって自覚してる(笑)。だから、八戒とは同期みたいな。
平田:お人好しだね。なんか悔しいな。じゃあ三蔵と八戒2人は俺らのこと蔑んでいるわけ?
石田:蔑んでいるというか、なんか面倒見てあげなきゃいけないのかな、という義務感。そういえば、1話の収録のときに、(ゲストキャラで来ていた)梶くんに悟空をやってもらったらどうかって話もありましたよね。
保志:ゲストキャラの出演で来てるのに、そこから悟空もやったらおかしいって。
平田:でも3回、4回やっているうちに慣れるんじゃないかな。
関:梶くんは上手だよ?
保志:そうですね、でもあれから梶くんとは仲良くしているので大丈夫です。
関:頼むから役を取らないでくれ、って?(笑)
保志:17年くらい悟空をやらせてもらっているんで、とりあえず20年は目指そうと思います。
『うら最』復活! 題字はキャストの直筆!
今年1月に開催されたイベントで、平田さんが『最遊記RELOAD』であったエンディングコーナー『うら最』をまたやりたいと熱望! その結果、今シリーズでも『うら最』をやることが決定。
「う~らさい♪」のオープニングコールを4人でやっているので、そのバラバラさを楽しんで、と関さん。
さらに! 第1回の題字は関さんの直筆!! 久しぶりに家で習字をしたそう。平田さんは丁寧にレタリングして題字を描く真面目ぶり。保志さんは少し悩んだもののそこまで時間をかけず、石田さんに至っては、紙を渡されたその場でサッと30秒もかからず書いたとか。それぞれの題字も要チェックです!
本編で『外伝篇』も! 悟空と哪吒太子との交流、捲簾大将のカッコ良さが見どころ
本編の4話からは『外伝篇』の話になるとか!
関:以前、僕達がOVAで録った『外伝篇』は前半部分をシンプルな形でサラッと流していたんですけど、今回のTVシリーズでは、その前半のお話もガッツリやります。悟空と哪吒太子(なたくたいし)との関係をしっかり描いているので、その辺りの2人の心の交流みたいなものがたっぷりお楽しみいただけると思う。ぜひすぐにやってくる『外伝篇』の方も注目していただきたいです。
平田:今回、僕は『外伝篇』推しでいこうと決めまして。特に、捲簾大将(けんれんたいしょう)をカッコよく演じようと思ってやりました。改めて、捲簾カッコイイなぁ、と思って。最近カッコイイ役をやっていないので力いっぱいカッコよくやらせてもらっちゃおうかな、とやってみたので、みなさん期待していてください!
また、自分の演じたキャラクター以外で気になるキャラクターは、という話題では、「第2話で、“久しぶりにお会いしましたね、紅孩児くん”っていう感じの描写があるので。やっと宿命のライバルが登場して、これから紅孩児とのガチンコ勝負が始まるって期待感が色濃くなってきたというのはありますね」と関さん。紅孩児との展開も楽しみです。
さらに、ドラマCDシリーズが9月17日より3か月連続リリースすること、2017年12月17日(日)、2018年2月4日(日)にキャスト登壇のスペシャルイベントを開催することも発表。
最後は、関さんの「準備はいいか、野郎ども!!」のセリフでビシッと締めました。
TVアニメ『最遊記RELOAD BLAST』は、7月5日より、AT-X、TOKYO MX他で放送中。
公式サイト:
http://saiyuki-rb.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。