渋谷の美人ママが、お店の開業を決意するまで。背中を押してくれた「ひとこと」とは〜

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和食バル「emma.」の瞳ママに人気メニューのレシピを教えていただいた【美人ママさんハシゴ酒】第18回

知り合いのwebディレクターさんが、「オクシブにいい和食バルがあるんですよ」と教えてくださいました。しかし、オクシブって?

「奥の渋谷で奥渋ですよ、神山町あたり」

ああ、神山町か。

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「そのお店、何を食べてもおいしいんです」と、熱くお店のメニューについて語るディレクター氏。きっと、板前さんがいいんだね。

「いえいえ、女性ひとりで切り盛りしているんですよ」と言うので、反射的に

「美人なの?」と問いかけてしまった。

「いやそれが、超美人なんですよ、国仲涼子さん似の」

なんだ、早く言ってよぉ。お店の名前は和食バル「emma.」。

エマと読むそうです。というわけで、さっそくアポを入れて、奥渋へ。

最近では、神山町や富ヶ谷あたりを“奥渋”と呼ぶようです。

たしかにこのあたり、渋谷の奥座敷的な場所ですよ。

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お店はこちらの黄色いビル。少し歩くけど、とてもわかりやすい場所にあります。

渋谷駅からだと109を左に見て、ドン・キホーテの前を通り過ぎ、道玄坂二丁目の交差点を右。そこからまっすぐ歩き、白洋舎の大きなビルの前にあるのがこの黄色いビル。

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たしか2階だけと、見上げるとベランダにお店の看板がありました。

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というわけで、ビルの階段を上りましょう。

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開店の30分前、17時30分にうかがいました。

……こんばんはぁ。

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おっ、美人ママ発見。

開店準備で忙しい江間瞳ママ。そう、emma.という店名はママの名前からなんですね。

「こちらにお座りください」とママ。

カウンターの席には僕の名前が書かれたカードがありました。

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「取材の時間はどのくらいですか?」と瞳ママ。

ーー1時間くらいでしょうか。

「実はきょう予約でいっぱいなんですよ。なので、こちらは遅い時間の予約のお席なので」とのこと。

しかし、あらためてママを見ると、ホントに美人だなあ。

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ーーすみません、年齢とか聞いてよろしいですか?

「大丈夫ですよ。先日、テレビに取材していただいたんですけど、全国ネットで私の年齢が公開されたので(笑)、33歳です」

ーーテレビの影響ってあったんですか?

「そうですね、今日ご予約のお客さんはテレビの影響かなと勝手に思ってます」

ーーまずは乾杯したいのですが、ママは何を飲まれますか?

「ビールですね、地元が埼玉なので、COEDOビールを置いております」

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「瓶ではよく見ますが、生があるのは珍しいですね」と平山カメラマン。

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▲COEDO瑠璃 グラス大(802円)

それでは、カンパーイ!

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いい飲みっぷりですねぇ。

ところで、Facebookで拝見しましたが、こちらのオープンは2016年の9月1日なんですね。ちなみにFacebookでは、開店以前のお店の内装工事なども紹介されていて、お店がオープンするまでの様子もよくわかりました。

ーーお店を出されるきっかけみたいなものはあったんですか。

「それまで、漫然とお店を出したいという思いはあったんですけど、当時勤めていた会社の社長のひとことで、背中を押されたんですよ」

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▲春野菜の鶏肉巻き 照り焼き(1,062円)

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▲スナップえんどうと春にんじんの白和え(708円)

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▲新じゃがアスパラ鶏ハムのゆず胡椒きんぴら(708円)

いやぁ、どれもおいしそう。

美人ママに人気メニューのレシピを教えていただく

ーーところで、なにかおすすめのレシピを教えてもらえますか?

「きょうのメニューで何か気になるものあります?」

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ーー個人的にはブロッコリーが好きなので、「ブロッコリーとあさりの味噌ドレマリネ」を教えてもらいたいですね。

ブロッコリーとあさりの味噌ドレマリネのレシピ

【材料・分量(1人前)】 ブロッコリー 小房にして蒸したもの7~8個 あさり むき身8個 味噌ドレ 小さじ1~2

【作り方】 味噌ドレを作る。にんにく1片をゆでてすりおろし、味噌大さじ1、だし汁大さじ1、塩こしょう少々、太白ごま油小さじ2とよく合わせておく。 ブロッコリーを蒸す。フライパンに湯を100ml沸かし、塩とブロッコリーを入れてふたをして1分ほど蒸す。ざるにあげて余熱で火を通す。 あさりを蒸す。殻つきのあさりとだし汁50~100mlをフライパンに入れ、ふたをして中火で加熱する。あさりの口が開いたら火を止め、粗熱がとれたらあさりを殻からはずす。 ボウルに分量のブロッコリー、あさり、味噌ドレを入れてよくあえる。皿に盛り付けてできあがり。

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お店では、下準備がされていて、それをあえるだけ。

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器にまずはブロッコリー。

ブロッコリーはちょうどいい硬さになっていました。

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さらにあさり。

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そこへ、味噌ドレを加え、あえます。

はい、できあがり!

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おいしそうですねぇ。

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▲ブロッコリーとあさりの味噌ドレマリネ(767円)

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いやぁ、これはおいしいですねぇ。

ブロッコリー好きにはたまらんですな。

味噌ドレがいいかんじ。

さらにもう一品作っていただきました。ほわっとだしまきたまご。

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ーー職人さんみたいに手際がいいんですねぇ。

「私は調理師じゃないんですよ。実は管理栄養士なんですね」

ーー確かに、栄養士でもお店出せるんですよね。でも、初めて会いましたよ、栄養士でお店だしていらっしゃる方なんて。

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そして、添えられる大根はこちらでおろします。

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鬼おろし!

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大根の皮を剥きます。

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そして、おろします。

というわけで、出来上がりです。

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▲ほっこりだしまきたまご(684円)

さて、ここでお店がオープン。

すぐに最初の予約客がいらっしゃった。

上司に言われたひとことで、お店を開くことができた

お店のオープンとともに、瞳ママのスマホが何度も鳴る。

電話のほとんどは、きょうは席が取れるかという電話。きょうは、予約でいっぱいなのだと断る瞳ママ。そして、お客さんのお酒を出し、注文を聞き、料理を作る。それらすべてが、オープンキッチンだから目の前で見ることができるのだけれど、それを見ているだけでもなんだか楽しい。彼女の所作がとても美しいからだろう。

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ーーお店を出そうと思われたのはいつ頃だったんですか?

「大学生くらいのときからなんとなく思ってました」

ーーそれが現実にやろうと思われたのは?

「オープンの2年前ですね。だから30歳のときです」

ーー上司の言葉がきっかけだったんだとか。

「そうなんです。私、前職は食品の通販会社に勤めていたんですが、社長の直下で働いていたんですね。それで、ある案件について『ここまではできるけど、その先は自信がない。どうすればいいかわからないのでできる気がしません』って社長に言ったら、社長から『できるかできないかじゃなくて、やるかやらないかだ』って言われたんです」

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ーーそれが上司、つまり社長のひとことなんですね。

「社長から『やるか、やらないかだ』って言われて、じゃあ、やるためにはどうすればいいんだろうって、いろいろ考えて、実行して、その案件をやり切ったんですね。で、その経験を今度は自分に置き換えてみたら、次はお店を出すことじゃないかって気がついたんです。できるかできないかじゃなくて、やるためには何をすればいいかって考えるようになったんです」

ーー社長もまさか自分のひとことで、江間さんが会社辞めちゃうことになるとは思わなかったでしょうね。それで、2年後にお店を開こうと決意されたんだ。

「そうですね。そのときに抱えていた仕事との兼ね合いもありましたしね。オープン日を決めて逆算して、やるべきことを考えていけば2年かなって」

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ーー資金などは?

「細々と貯金はしていたんですけど、決意してからはちゃんと別口座を作って毎月決まった額を入れるようにしたんですね。で、お金を借りるときも、それを見せれば、貸す側もきちんと事業計画ができている人だって思うじゃないですか」

なるほど、しっかりしているお方だ。

ーー江間瞳ママ、またきますね。今度は、予約してこなきゃですね。

「本当はふらりと来ていただきたいんですけど、今のところ予約していただいたほうが確実ですね」

ごちそうさまでした。それじゃまた!

美人ママFile #018

和食バルemma. 瞳ママ

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お店のモットーを教えてください。

年下のお客さんには、よく「実家に帰ったようだ」って言われますし、年上の方には、家にいるようだって、言われます。そんなお気持ちでいらしてください。

ママさんの好きな男性のタイプは?

見た目でいうと、タテ長の犬顔です。

自分の性格をひとことで言うと?

素直。

いちばんの得意料理はなんですか?

煮物全般です。

どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?

言葉じゃないですよね。

『メシ通』の読者にひとことお願いします!

いらしていただくときは、ぜひ予約していただければ!

お店情報

和食バルemma.

住所:東京都渋谷区神山町40-5 小松ビル201 ※代々木八幡駅、代々木公園駅より徒歩8分、渋谷駅より徒歩11分。

電話番号:050-5308-2155

営業時間:火曜日~金曜日 18:00~24:00(LO 23:00)、土曜日 17:00~24:00(LO 23:00)、日曜日・祝日 17:00~23:00(LO 22:30)

定休日:月曜日、第3日曜日、第5日曜日

Facebook:https://www.facebook.com/wabar.emma/

※この記事は2017年4月の情報です。

※価格はすべて税込です。

写真:平山訓生

書いた人:下関マグロ

下関マグロ

1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。 Twitter:@maguro_shimo

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