スフィアン・スティーヴンスがカルテット体制で臨んだ衝撃作より、次なる“惑星”を公開

シンガー・ソングライターのスフィアン・スティーヴンス、ザ・ナショナルの中心メンバーとして活躍するブライス・デスナー、ビョークやフィリップ・グラスから寵愛を受ける若き現代作曲家のニコ・ミューリー、アルバム・リーフやスフィアン・スティーヴンス作品にも参加するドラマーのジェームス・マカリスターによる、今最も注目を集めるコラボレーション・アルバム『Planetarium』から、先行シングル「Saturn」に続く新曲「Mercury」のMVが公開された。
ヴォーカルにスフィアン・スティーヴンス、パーカッションとドラムにジェームス・マカリスター、ギターにブライス・デスナーを擁し、器楽編成をニコ・ミューリーが担当するスペシャル・プロジェクト、プラネタリウム。ミューリーが用意した連作歌曲のフレームワークに、デスナーのジャンルに囚われない熟練のギター、マカリスターのドラム、パーカッション、電子シーケンスなどによるビートが加わり、そこにスフィアン節全開のメロディ、そして歌詞は神話や占星術、そして夜空の星や天体が神、英雄、怪物などを表わしているという、古来の考え方を反映した壮大な概念へと発展していった。
惑星から惑星へ、ひとつのスタイルから別のスタイルへと変遷していく音楽的冒険として完成した本作は、ゼロ年代中期のスフィアン諸作から最新USインディ情勢に、ポスト・ミニマルな室内交響楽からスロウコア/ドローン、異形エレクトロニカまでを内包する作品となった。海王星を旅立ち、太陽やブラックホール、幾多の惑星を駆け巡りながら地球へと降り立ち、再び水星へと旅立つアルバム然としたアートフォームのひとつの到達点として、近年のジェイムス・ブレイク、ボン・イヴェール、ダーティ・プロジェクターズの一連の流れを決着させる衝撃作だ。
スフィアン・スティーヴンス、ブライス・デスナー、ニコ・ミューリー、ジェームス・マカリスターによるコラボ・アルバム『Planetarium』は6月9日に世界同時リリース! 国内盤には、特製ポスターと解説書、歌詞対訳が封入される。(田山雄士)
「Mercury」MV
『Planetarium』

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