これは意外? ホットハニーミルクをNGとする健康法がインドにはあった
この世の中には、様々な健康法がある。早起きをしてラジオ体操をする健康法、夜食を抜く健康法、半身浴での健康法、そして、温めた牛乳にハチミツをいれて飲む健康法などだ。
一般家庭にも広く知られる“牛乳を温め、はちみつを入れて飲む”というレシピは、“よく眠れる”“心が落ち着く”とされ、少なくともわが国ではポピュラーになりつつある。だが、それをあまりオススメできないとする健康法がある。インド発祥の古代医療・アーユルヴェーダだ。
『インドの生命科学 アーユルヴェーダ』*1 という本には「温めたミルクと食べ物をとってはならない」「はちみつを加熱して食してはならない」とある。それはなぜか。
*1:『インドの生命科学 アーユルヴェーダ』上馬場和夫、西川眞知子 著/農山漁村文化協会
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_4540950878/
ミルクを加熱することはいけないことなのか?
いや、そんなことはない。アーユルヴェーダにおいて、牛乳はオージャス(活力素とよばれているもの)が上がるとされ、番人にすすめられているのだ。「牛乳を飲んでお腹を壊すタイプの人間には温めて飲ませること」とも書いてあるほど。
アーユルヴェーダにおいて“ハニーミルク”がNGとされる理由は“食べ合わせ”にあるのだ。
食べ合わせと体質について
アーユルヴェーダでは「人間は3つの体質に分けられる」とどの本でもまず解説され、次に「その体質を2つずつ人間は持ち合わせていることがある」「今の生活環境や食べ合わせで、体質が変化していることがある」と続く。ここからは説明がとんでもなくややこしくなってしまうため、そのなかでも特にNGとされる組み合わせだけを紹介しよう。
その他“牛乳と組み合わせてはいけない食べ物”一覧と説明
・肉と魚:別の健康法でも「油分が多過ぎるからダメ」とされる。
・バナナ:あまり新鮮でなくても食べられる食べ物と、ミルクの組み合わせはダメ。
・メロン、さくらんぼ、その他すっぱいフルーツ:この食べ合わせは“お腹がくだりやすい”とされる。
アーユルヴェーダでは何を飲むのが一番の健康法なのか?
答えは“白湯”である。パイタンスープではなく、沸騰したお湯を少し冷まして飲みやすくしたものだ。
筆者も試したことがあるが、冬場は体が温まり眠りやすく、なおかつ1か月で4kgほどやせた経験がある。水道代とわずかな光熱費ですむうえに、カロリーもほとんどないので、皆様にもオススメしたい。
しかし、こう解説しておいてなんだが、健康法とは“自らが実践でき”て“無理なく行える”からこそ効果があるものなので、他人の意見に左右されずに数年単位で行える生活習慣こそ“本当の健康習慣”だと筆者は考えている。
“毎日1缶のビールを飲む生活”でも、“週に1回一人でカラオケに行き、人様には聞かせられないようなはずかしい歌を歌うこと”さえ、本人が無理なく行え、それが“楽しいから”こそのストレス解消が健康法につながるのではないだろうか。自分の身の丈にあった健康法を日本人はそろそろ見つけるべきだと思う。
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