【沿線調査】「東西線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
中野駅(東京)と西船橋駅(千葉)を結ぶ東京メトロ東西線。中野駅や飯田橋駅、大手町駅など、乗り換えに便利な停車駅が多く、通勤に利用するビジネスパーソンも多いのではないだろうか? 東西線といえば、通勤・通学ラッシュ時の混雑率の高さが有名だが、それに負けない魅力もあるはずだ。そこで、東西線ユーザー150名を対象にアンケート調査を行い、沿線の住み心地を聞いた。
「交通の便で不自由しない」、交通利便性の良さがお気に入り!
まずは、東西線の好きなところ・気に入っているところについて聞いてみた。TOP10は、以下のとおり。
●好きなところ(複数回答)
1位:どこに行くにも便利…83.5%
2位:ほかの沿線に乗り換えしやすい…53.2%
3位:運行本数が多い…44.6%
4位:乗車運賃が安い…33.1%
5位:家賃や物価が安い…18.0%
6位:遅延が少ない…12.2%
6位:好きな駅やスポットがたくさんある…12.2%
8位:終電が遅いもしくは始発が早い…9.4%
9位:座れる頻度が高い…8.6%
9位:これから発展していきそう…8.6%
1位は、8割以上の人が回答した「どこに行くにも便利」だった。フリーコメントでも、「乗り換えができる駅にたくさん停車するので」(38歳・女性)や、「アクセスがいい。ほかのメトロ、羽田空港、成田空港、東京駅とにかく便利」(60歳・男性)と、多くの人が絶賛している。2位「ほかの沿線に乗り換えしやすい」についても、「副都心線以外のすべての路線に乗り換えられる。都営各線とも中心部でつながっており、アクセスが良い」(36歳・女性)、3位「運行本数が多い」は、「予定の電車に乗り遅れても、すぐに次の電車が来るから」(51歳・男性)と、東西線の交通利便性を評価する声が多く散見された。
また、回答を見ていて気になったのは、4位「乗車運賃が安い」という項目だ。フリーコメントでも、「都心まで行ってもそんなにかからないから」(32歳・男性)、「同じ目的地でほかの鉄道会社と比べても安いと思うので」(31歳・女性)、「西船橋から中野まで全線乗ったとしても308円(※ICカード利用時)で済むし、中距離・長距離の利用では必ずと言っていいほど東西線を使っています」(38歳・男性)などの回答が目立った。
身の危険を感じるほど!?「通勤ラッシュ時の混雑」が断トツ
今のところ、満足度が高いようにも感じるが、「改善してほしいと思うところ」も聞いた。上位10項目までの結果は、以下のとおり。
●改善してほしいところ(複数回答)
1位:通勤ラッシュ時の混雑が激しい…61.3%
2位:悪天候時や事故など、遅延が多い…26.0%
3位:あてはまるものはない…22.7%
4位:駅のエレベーターやエスカレーターが少ない…14.0%
5位:終電が早いもしくは始発が遅い…10.0%
6位:駅やホーム、トイレが清潔ではない…9.3%
7位:乗客運賃が高い…8.0%
8位:ほかの線との乗り換えが不便・面倒…6.7%
8位:乗客のマナーが悪い…6.7%
10位:運行本数が少ない…4.0%
ここで注目すべきは、やはり1位の「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」という項目だろう。さすがは、ラッシュ時の混雑日本一といったところか。「混雑がひどくて、危険を感じるときがある」(69歳・女性)や「ラッシュ時には乗るのが精いっぱいで出張の荷物など邪魔扱い」(60歳・男性)、「朝と終電間際の時間帯の混雑は地獄」(47歳・男性)など、不満の声が相次いだ。
2位以下では、すべて3割にも満たないところを見ると、東西線の懸念はやはり混雑ということか。とはいえ、東京メトロも、木場駅のホーム拡幅などの対策を講じている。今後、混雑が解消されれば、さらにユーザーの満足度は上昇しそうだ。
子育て世帯にも人気! “新しい”と“昔ながら”が両方楽しめる東西線沿線
東西線の好きなところと改善してほしいところをそれぞれ見てきたが、沿線が「とても好き」もしくは「好き」と答えた人は、およそ7割にも上る。反対に「嫌い」もしくは「あまり好きでない」と答えた人もわずか7%ほどだった(※「どちらともいえない」が23.3%)。ユーザーの満足度は比較的高いようだ。
これから沿線に住もうと考えている人たちに向けて、オススメしたいポイントについても聞いてみたところ、「都心までのアクセスが良い」(65歳・男性)、「東西どちらに行くにも便利」(29歳・女性)など、交通利便性を挙げる人や、「家賃が安い」(38歳・男性)、「安いスーパーがたくさんある」(36歳・男性)など、物価の安さを挙げる人が多かった。
また、意外にも(?)、「公園が多くファミリー向けだと思います」(62歳・女性)や、「ファミリー世帯には優しいと思います」(42歳・女性)、「葛西、西葛西は公園も多く、区の子育て支援があり便利」(54歳・男性)といった、子育て・教育環境の良さも、東西線沿線の魅力のひとつになっている様子。
続いて、「デート」「子連れ」「穴場」の3つのテーマごとにオススメスポットを聞いてみた。結果は以下のとおり。
●デートするなら?
・日本橋駅周辺「古くからのお店と新しいお店が混在して楽しい」(55歳・女性)
・神楽坂駅周辺「おしゃれな店が多く、裏道に入ると手ごろな店もある。和の街並みとフランス文化が融合している。ちょっと足を延ばせば椿山荘や皇居外堀などのお散歩コースもある」(36歳・女性)
・木場駅周辺「カフェや好感度の高い新店が多い」(56歳・男性)、「美術館も公園もある。 サードウェーブコーヒーなどのカフェが多い」(42歳・女性)
●子連れで遊びに行くなら?
・葛西駅/地下鉄博物館「男の子に大人気」(36歳・女性)、「駅から直結で近く、乗り物好きな子供はもちろん、費用もあまりかからないので経済的にもよいと思う」(34歳・男性)
・南砂町駅/南砂町のスナモ「4階のレストランフロアにある親子で楽しめる屋内遊技場があるのでそこでパパと遊んでもらいつつ、ママはお買い物。その後は近くのフードコートでお昼ご飯。駄菓子屋さんや本屋さんを楽しんだあとは、近くの公園で遊んでも良いかも」(37歳・女性)
・西葛西駅もしくは葛西駅/葛西臨海公園「水族館や観覧車もあるのでオススメです」(57歳・男性)、「広いし、行きやすい」(39歳・女性)
●穴場だと思うのは?
・東陽町駅/竹中工務店「建物の中に、イベントコーナーが常設されており、さまざまな催し物が定期的に行われている。部外者が入ってイベントを見ることができる。建築を学んでいる学生の受賞作品とか、モノづくりに関するさまざまな催し物は、非常にありがたく、ひそかな楽しみでもある」(55歳・女性)
・門前仲町駅周辺「かなり渋さの感じられる昭和!という雰囲気の飲み屋街だから」(39歳・女性)、「神社めぐりとか、仲見世も楽しいので」(62歳・女性)
今回のアンケートでは、イメージどおり、ビジネスパーソンのユーザーが多いということが分かったが、一方で、子育て世帯にも人気だということも知ることができた。都会的な面と、歴史や自然を感じられる面を併せ持つ東西線沿線。時間があるときには、散歩ついでに雰囲気を味わってみてはいかが?●調査概要
[沿線に関する調査]より
・調査期間:2017年2月23日~2016年2月27日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:東西線沿線に現在住んでいる、20~60代の男女
・有効回答数:150名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/04/131292_main.jpg
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル
関連記事リンク(外部サイト)
【沿線調査】「総武線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
【沿線調査】「中央線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
【沿線調査】「京王線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
~まだ見ぬ暮らしをみつけよう~。 SUUMOジャーナルは、住まい・暮らしに関する記事&ニュースサイトです。家を買う・借りる・リフォームに関する最新トレンドや、生活を快適にするコツ、調査・ランキング情報、住まい実例、これからの暮らしのヒントなどをお届けします。
ウェブサイト: http://suumo.jp/journal/
TwitterID: suumo_journal
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。