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ガジェ通日誌「ネットで何でもしゃべってしまう人と本気で仕事ができるのか」

ガジェ通スタジオ

なんでもネットで喋ってしまう人とうまく仕事できるのか、という話です。昨今ツイッターになんでも書いてしまって問題になっている人がいますが、そういう人と一緒に仕事をするとこを想像してみてください。普通は怒られて終わり、となるんでしょうが、そのまま放置してたらどうなるのか。想像するに「その人の周りで情報が空洞化して孤立化してしまう」てなことになりそうです。情報の壁ができて、最終的には会議にも呼ばれなくなります。だんだん仕事がしづらくなります。

いわゆる雑談系と呼ばれる生主さん達は日々日常の生活の中で起きた出来事をネタにしつつ放送をしています。ヒマな時はいろんな所に出かけたりしてネタも豊富なのですが、仕事をやりだして忙しくなってくるとネタも尽き、会社の中で起きたことをネタにせざるをえなくなります。

しょーもないイザコザはいいんですが、まだ非公開の企画会議だろうと社内での議論中に交わされた言葉だろうと、ネタにはなり得ます。するとまず早い段階で彼らに本音で意見する人はいなくなります。本音で語ればヤケドしてしまうからです。真摯に向きあおうとすればするほどネタにされる可能性が高まります。非常に局所的なゴシップ、そして真剣なぶつかり合いやアツいやりとりほどリアルに見え、面白いからです。しかし仕事には、ネタにされて構わない部分とそうじゃない部分があります。

基本的に社内の会議やブレストではできるだけ忌憚なく意見を言い合う環境をつくる必要があります。じゃないと良い会議とは言えないです。ブレストはいうまでもなく。しかしなんでも外に対してしゃべってしまう人がいた場合、それができません。忌憚なく意見を言いたくてもそれが外へ漏れてしまうとわかっていたら、意見も出せなくなります。

まぁ、こんな感じになっちゃうんでしょうか……

・シリアスな話(マジ話)ができない
・率直な意見を言えない
・どう転ぶかわからないアイデアの卵は話せない
・社外秘の話はもちろんできない

この時点で既に仕事に支障が出てきちゃいますかね。

そして仕事というのは自分たちの世界だけで完結するものだけではありません。お客さんや他企業さんとの関わりもあります。「公開タイプ」の生主さんに対しては、自ずと共有できる情報に制限が出てくるわけです。そして、ネット生放送でしゃべって公開しても影響のない範囲の情報だけでできる仕事って、すごく限られてる気がします。簡単にいうと、一般的に誰でも知ってるようなあたりさわりのないやりとりしかできなくなるわけです。それじゃ浅いレベルの仕事しかできなくなっちゃいます。

例えば外部との交渉ごとやこれからどうなるかわからない新企画に、深く関わることはできなくなります。できることと言えばすべて自分の中から生み出す創造型の仕事か、プロジェクトの根幹にはかかわらず、当たり障りのない範囲で言われたことをただ淡々とやるだけか。極端に言えばそれぐらいしか選ぶ道はありません。前者がヒットすれば成功かもしれません。が、その過程で外部との接触は間違いなく発生します。そこを誰か他のスタッフがフォローするという、正直結構大変な作業が周りの人間に要求されます。ガジェ通の生放送チームには雑談系の生主さんがいて、上記のような状態に近づきつつあります。というわけで、これは将来的にわりとガチな話になってきそうです。

編集部としては渡す情報を制限すればいいだけの単純な話なのですが、本人は仕事の範囲に限界が出てきて大変なのではないでしょうか。こういうのって結局、本人が一番大変なんです。それでどこまでやっていけるんだろうなぁ、ってのがちょっと心配です。そのまま突っ走るってのは、本人にとってあまり得にならない気がします。さて、どうなるんでしょう。

うーん……適度に休んでもらって、自分の時間の中で面白いネタを増やしてもらうしかないんでしょうかね。

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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