【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】
【伊豆半島の長い夜】

ここから先は勝手知ったるざくさんの出番。

何せ箱根越えて伊豆半島一周の拷問を自主的に5回も行ってるんだからルートに詳しくないわけがない。
ガンガン引いてくれる上、「この先はあ〜なってるこ〜なってる」と情報をくれ実に頼りになる。

でも「西伊豆はこの3倍以上きついからwww」とか脅しをかけてくるの勘弁してください。

しかも道路の街頭がこのあたりから完全消滅し、反射板にあたったライトと月明かりだけを頼りに走ることに。
暗闇の中を自転車に搭載できるだけのわずかな明かりで走るのは精神的にものすごく過酷でした。
先がわからずスピードが出せないため、3人の赤色灯を頼りに速度を落として下りましたがカーブが続くとそれを見失ってしまい一人放り出されたような状態に。
「これは死ぬ」 と喋っていたらざくさんから「死にたくなければもっていけ、お守りぐらいにはなる」という感じで200ルーメンもある超強力ライトを貸してもらいました。
これが見える! すべてが! 驚くほど明るいライトで、下りもばっちり見えて安心して下れます。
ただし電池がリチウム電池な上、寿命4時間ということもあり下り専用として使うのだと念を押され、この後つけたり消したりして走り続けます。

なかなかハードな登りが続くも、夜間にしては寒くない気候に助けられ順調に湯河原・熱海・伊東と消化していく。
西風だったため、東伊豆ではうまく風が途中の山で遮られ、冷たい風もなく5℃前後の比較的暖かい気候が続いていました。
ですが途中コンビニで休憩し力を蓄えるも、キャノンボーラー3人のペースに合わせ続けることに身体が限界に達します。

坂で左足を攣りました。

薄々「あぁ〜 これはキテるが騙し騙し次の休憩までいけるか?」 と思っていたのですが、ピキーンときました。
記者はダンシングとシッティングを交互に織り交ぜて登るタイプなので、シッティングで登り続ける3人よりも疲弊が早く、
さらに小田原までのハイペースで平地が苦手なこともあってオーバーペース気味だったのがここにきてやってきました。

この時点で走行距離まだ130キロ程度。 空を見上げると東京よりもずっと星が見え、脳内彼女が「わ〜!見て見て〜!死兆星!」と語りかけてくれた気がしましたがもちろん気のせいでした。

アミノ酸を補給して体力を回復してくれるアミノバイタルPROと電解質を速攻補給してくれる塩熱サプリをぼりぼりむさぼり、足を3分ほどマッサージして復活! 再度走り出します。
正直この時点残り300キロな上、きついと名高い西伊豆と箱根越えが待ち構えてることからもう完走は絶望的かつ諦めたい気持ちでいっぱいいっぱい。
この辺りからつらい・きつい・やばい・死ぬなどなどネガティブなワードが口癖になってきます。
あまりの疲労感から女性の声の幻聴が聞こえ始めたかと思いきや、るちさんの自転車用ナビ音声だったということもありました。 

ちょっとした坂を登ってつくのが城ヶ崎海岸駅 ここが第2のチェックポイント。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

木造のすごい雰囲気のある駅舎で、足湯も行っているのですが、時間が時間なだけにやってませんでした。
この時点で時刻は23時。 
スタートから7時間と言えば結構走ったな〜 と思いますが、まだ3分の1以下です。

空に浮かぶ月が美しく、海に反射している様を見ながらいい景色だな〜 と海沿いの岩場を眺めながら走り続け約50キロ。

あっ! と言うべきなのかどうなのか、その間の時間が長かったのか短かったのか定かではない感じで午前2時前に第3チェックポイント、石廊崎漁港に到着!

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市場とか海鮮丼の名店街みたいのはなかったので、海そばのそれっぽいお店で撮影。
ここが伊豆最南端目的地となり、ここを過ぎるといよいよ伊豆の本性、西伊豆が始まります。

石廊崎漁港を過ぎると、次の人里となる町である松崎まではひたすら何もない海沿いの険しい所を走ります。
どこを見つめても民家以外なく、休憩する場所などあるはずもなく。
8%前後の傾斜になる坂が続き、登りきって高台から海が見える〜! と安心した瞬間! 
吹き付ける強風によりハンドルがもって行かれそうになります。
この日の天候は上記したとおり西風! 海から来る強い西風がダイレクトに吹きつけ、さらに右側にそそり立つ壁に当たり風が渦を巻いている区間に出くわします。

今回記者が使っていたホイールはWH7900-C50-CL。
つまりディープリムだったため、一際煽られ吹っ飛びそうになりました。
この時期ここを走ろうと思っている方は石廊崎⇒松崎区間は危険なので注意!

強い吹きさらしに晒されながら松崎まであとわずか! という下りの最中でざくさんからストップ要求。
軽いハンガーノックを引き起こし、指がまともに動かんということ。 キャノンボーラーでさえ身体に限界が訪れ始めます。
なんとか下りきり、第4チェックポイント長八記念館で即効で撮影。
この時時刻は午前4時。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

すぐそばの予定に無いサンクスでの休憩を挟むこととなりました。
西伊豆に入ってから風が強く、なおかつ冷たい風へと変わったため身体がみんな冷え切っています。
正直リタイアしたいキモチで一杯でしたが、ここでカップヌードルを並んで食べることで難を乗り切り、長めの休みを取って力を溜め込みます。
この一杯が沁みる! カップヌードルとはこんなにも美味いものだったであろうか。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

空元気よく再スタートを切るものの、またも続くアップダウンに苦しめられる一行。
一体いくつの坂を上り、下ったのか、もはや数えることはとっくにやめていた。

この頃からだろうか。 今回の挑戦を明確に表す一言が聞え始めたのは。

「誰だよ、この罰ゲームやろうって言った奴」

ざく「みあぎ お前か!」

みあぎ「お、俺はつぶやいただけで焚きつけたのはばるさんですよ!」

ばる「いやいや、やるならついて行きますよ? と言っただけだよ」

走りながら罪の擦り付け合いがスタート。

  

ここまで走ってきた絆など・・・・無かった。

海沿いに走る136号をひた走り、目指すは沼津方面。
この挑戦の過酷な点として上げられるものがずばり、すぐにリタイアが出来ないということである。
東伊豆は観光地として栄えているため、電車も通っていてバスも走っている。
しかし西伊豆は観光地として微塵も栄えておらず、電車なんか無いしバスだって少量しか走ってない。
その上走っている時間はこの時点で午前5時になろうとしている。
「ファミレスがあったら仮眠を取ろう!」をスローガンに団結しなおし走り続けるも、ファミレス以前に店はおろか人の気がない。
もちろんファミレスなんぞあるわけもなく、精神的にも肉体的にも追い込まれたあたりで長いトンネルへと差し掛かります。

長さ1キロにも及ぶこの長いトンネルは風がほとんど通らず、明るくてなおかつ温かい。
ほっと安心できる道だ と思っていたら

ざく・るち 「ちょっとここで寝るわ」

みあぎ・ばる「!?」

歩道部分で本当に仮眠し始める二人。
残った二人はトンネルを抜けた先に宇久須のセブンイレブンがあるからということでそこでコーヒーを飲みながら待機しようとするも、俺がクリートを外せず立ちごけ。
もうクリートを外す力すら失っていたことにこのとき気が付きました。
10分ほどの軽い仮眠を終えて戻ってくるまで、記者も店内でコーヒーを飲みつつ壁にガラス窓によっかかって目を閉じて軽めの休憩。

諦めも肝心かもしれん、とばるさんに話をしてました。
もはや心が折れていたことを認識したときでした。

闇夜の中をひた走り、時刻は午前6時。 第5チェックポイント 土肥の花時計へ到着。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

まだ陽は登らず。 
しかしここを超えて10%前後の傾斜が続く坂を走っていると徐々に徐々に明るくなり始めます。
約13時間ぶりの太陽が身体と心に活力が入ります。 
これは、行けるかもしれない。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

天気は良好。 そして伊豆を知り尽くした男、ざくさんからもう目立った登りは無いという事実を告げられ、完走への希望が湧いてきます。
もののついでに体力も湧いてきたのか、ちょっとした登りで記者が単独でアタック!&逃げ! 空気を読まない男っぷりを発揮。
3キロほど独走してペースを落として合流し、それでも元気は余っていたので先頭を走って第6チェックポイント、三津シーパラダイス付近まで引っ張りました。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

後で3人に「みあぎさんが確変モード突入」、「伊豆での欲求不満が爆発」とか言われました。
大きな所は残すところ箱根のみだ!と思ったので活力が湧いて暴走したわけです。
なぜならこの時点で走行距離は300キロ。 残すところあと130キロだったのですから、もはや勝利を確信したと言ってもいいでしょう。

しかし明け方の冷え込みで氷点下1℃+300キロの疲労は誰一人隠すことができず、セブンイレブンで一休み。
ここまでよったあらゆるコンビニで食べたくてしょうがなかった肉まんがついに店頭に並び、食すことが出来ました。
この時食べた特製肉まんの美味しさが忘れられません。 美味すぎて涙が出る!

これはあくまでも小休憩、三島市内のデニーズに駆け込み、ここに来て初めての大休憩に入ります。
ついに難関、箱根峠へ挑みます。

【箱根峠でバトル勃発】

デニーズでモーニングを食べて一休みしていると「箱根ではタイムアタックね」という提案が出る。
「何を言い出すんだこの人たちは・・・」と思っていましたが、キャノンボーラーの方々にとって箱根は特別な場所なんだとのこと。
大阪⇒東京でも疲弊しきった時に現れる奴に挑むのが一興なのだと語っていた。
その為にも体力回復は大事だと、デニーズで揃って座ったまま30分ほど仮眠。
変態っぽい格好した男4人が疲弊しきった顔でぐったりと仲良く寝ているのだから傍からすればさぞや異常な光景であったことだろうよ。

午前11時に店を出発し、いざ箱根峠へ。
向かう途中ざくさんがぼそりと「・・・ここから5分で俺ん家なんだよな」とつぶやき、「もう300キロ走ってるのになんで俺家の前通過して下北沢いかなきゃならねぇんだよ!」という思いがひしひしと伝わりました。

そんな思いはみんなで無視してタイムアタックがいよいよスタート!
タイムアタックというよりヒルクライムバトルと言うのが正しいでしょう。
スタートダッシュでるちさんが一気に差を広げる。
それを追走する3人という形になるも、記者は抜け出し単独で追いかけます。
しかし市山新田の信号でひっかかり、信号を通過できたるちさんとの差が広がり2人も追いつかれるという体力の無駄使いに。

信号が変わったらギアを上げて追いかけます。 ダンシング10回、シッティング20回のリズムを保ちながら、傾斜が4%以下になればギアを挙げてアタック!
ゆるくなった区間でペースを上げることがヒルクライムで追いつくための絶対条件。
徐々にるちさんとの差が詰まっていき、背中が見えても焦らずリズムを崩さないようにじわじわ追いかけます。
200m近くあった差は縮まっていき、あと30mぐらいというあたりで振り向いたるちさんと目が合いました。

追いついた!  頂上まであと5キロというあたりです。 挑戦権を手に入れたと思いました。

後ろにくっつき追い抜くタイミングを伺います。 
1キロほどマークし追い、ついに来ました。  限界が。

るちさんは正直このメンツの中で一番強いとざくさんが語るほどの実力者で、その人を追いかけて追いついたのならるちさんより早いペースで追いかけていたということになります。
記者の実力が肉薄していたのならばまだしも、4人の中で最強VS最弱という戦いでもありました。
明らかなオーバーペースだったこともあり、後は差が開いてく一方でついにその背中を見失ってしまいます。

終わった・・・ だが頂上まであと4キロ。 後ろを振り向いてもいないしこれなら2位にはなれるか。 とのろのろと10キロ程度で進みます。

ゴールまであと3キロを切ったあたりでしょうか。  まだ3キロもあるのかー と思っていたら一気に追い抜いて行く影が一つ。

箱根・伊豆を知り尽くした男、ざくさんです。

やっべー! っと思って腰を上げてダンシングをして追いつこうとするも、もはや身体動かず、見る見る引き離されてしまい見失います。

終わった・・・ 完璧に・・・ 3位だ〜 とぐったりしながら箱根峠の頂上へ登頂。 
頂上の信号で待っていたらばるさんもすぐに追いつき、もう1キロあればおそらくビリになっていた恐れがががが。
少し下ったところにある集合場所として指定した箱根峠の道の駅で一休憩。

1位るちさん

2位ざくさん

3位みあぎ

4位ばるさん
という順位になったか~とおもったら、なんと1位はざくさんで2位はるちさんでした。
なんでも500m手前で追い抜いて数十秒差をつけられたのだとか。 ざくさん最後尾スタートだったのにタフすぎるよ!

ちなみにタイムは
ざくさん 57分後半

るちさん 58分前半

みあぎ  1時間50秒

ばるさん 1時間1分10秒
ということでした。
300キロ走っても意外にいけるものだとわかりました。
ちなみに今回記者のホイールはWH7900-C50-CLにGP4000S、デュラの12-25Tスプロケで走ってます。
るちさんはWH6700にハッチソンのチューブレス
ざくさんはレーシング1にGP4000S
ばるさんはカンパのユーラス2WAYでチューブレスでした。

登っているときは暑かった為、ウインドブレイカーのチャックを全開にしてマヨ走りをしていたのですが、さすがに頂上は寒い。
凍えるような寒さ+箱根アタックということもあり死すら覚悟するコンディション。
それもそのはず、頂上は路肩に軽く雪が積もってます。 寒くないはずがない。

すぐに下り始めて第7チェックポイント、箱根関所でまず撮影してツイート。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

そして速攻でコンビニへ。  寒すぎてやばい!
私はおでんを食べて身体を温め、みんな新聞を服の中に入れて下りに備えます。

下りは旧道を下るわけですが、ここで予定外のトラブル。
この時使っていたグローブはパールイズミの0℃まで対応の防寒グローブだったのですが、
一晩中走ったせいで汗が染みこみすぎて下りの風でキンキンに冷えて指がちぎれそう。
どれぐらい染みこんでいたのかというと、通電性がないはずなのにスマートフォンが操作できるぐらい通電するほど汗で湿っていました。
下りで吹き付ける風が指の力をむしばんでいき、握ることすら精一杯なぐらい。
「死にたくなければ死んでも握れ!」と言い聞かせ、途中湯本にある第8チェックポイント、弥坂湯で撮影するも入浴せずにすぐ下ります。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

ここは湯本で唯一源泉かけ流しだから入ることおススメだよ!! とサコッシュ店長がいってましたが、
今ここで休憩を入れると間違いなくへたれること確実。
もはや我々にのんびり湯に浸かるなどという選択肢はありませんでした。

しかしこれで箱根を超えて残すチェックポイントはあと1つ! そしてひたすら平坦な道を走る100キロのみとなりました。

【果てしなく長い100キロ】

下り終わったところでコンビニで休憩し、小田原を通って湘南をひた走り、最終チェックポイント、サザンビーチのセブンイレブンへ向かいます。

【新年一発目】 cafe sacoche主催「saco ride 伊豆430」へ挑んできた。 【その2】

ここまで来るともう筋肉がほとんど動かない。 膝と足首の関節を痛め、腰と背中だってもう200キロも前から痛みがあります。
このコンビニを最終補給地点とし、食うものを食って飲むものを飲んでいよいよラストスパートです。

湘南海道あたりまではなんとかなったものの、戸塚に差し掛かる頃にはもう動いていることが不思議なレベルになってきます。
終盤に差し掛かると疲弊の段階の進み方がとても早く、辛さを忘れるために無心で走り続けます。
今回のライドで初めて気が付きましたが、自転車は筋肉を使わなくても骨と関節を動かせば走るのだとわかりました。
ピクリとも動かない筋肉、立ちこぎも関節が痛くままならず、止まる瞬間がクリートを外すのに力を使いそれが一番苦痛という段階までやってきます。
膝が上がり切らないと踏み込んだとき関節が痛いという症状にも陥ったので、サドルの後ろへ座り膝の曲がる量を広く取るようにし痛みを和らげます。
みんな各々に車上でストレッチを繰り返し、ただひたらすら黙々と走り続け一路下北沢へ。

限界を超えた走りを続け、横浜を過ぎたあたりでお店を出るとき店長にもらったハニースティンガーを補給します。
激甘のはちみつを吸っているような味が身体全身に染みわたり、活力がほん・・・・・・のちょっとだけ復活。

しかし走っているときの体感時間が果てしなく長く感じます。  それはメンバー全員が苦痛として感じているところでした。
スタートして以来信号で止まったときや登りの最中していた会話すら絞り出す力が誰にもありません。

「1キロってこんなに長かったっけ・・・・」とつぶやいたとき前を走るざくさんが振り向きただ黙って首を振ります。

みあぎ「・・・言うなと?」

ざくさん(コクリ) 

そのあとも目が合ったときにはなぜかお互いただ黙ってうなずいて分かり合うという状態になります。
この段階に来てようやくみんな絆らしきものが芽生えてきます。

永遠のように感じる走りを繰り返し、多摩川を超えてついに東京へ、そして環七へと合流し、ラスト10キロを切った時、
堰を切ったように狂ったような笑みを浮かべながら言い聞かせるように「おっしゃー!もうちょいじゃー!」と励まし合い、スパートをかけます。
アップダウンがある環七を今までの疲労が嘘だったように走って飛ばし、いよいよ下北沢へ!

と思ったらるちさんパンク。 430キロ走ってパンクが起きたのがこれだけというのは運が良かったとも言える。

チューブレスなので騙し騙し走るも、やっぱりダメだったようで途中踏切で引っかかった時に空気を軽く入れて再度騙し騙し走り出します。

が、ばるさんがいません。

先行して走っていたばるさんは踏切に引っかからずに済んだようで、先に行ってました。

まぁここまできたなら途中で待っててくれて、みんなで仲良くゴールしてばんざーい!! だな。 と思っていたら、

ばるさん先にまさかの単独ゴール。

絆は無かった。

完走時間 25時間59分(ばるさんゴール時)

走行時間 17時間47分44秒

距離 436.7キロ

獲得標高 5269m

Av23.65キロ

MAX59.8キロ

【走りを終えて】

携帯のバッテリーが切れていたのでスペシャルベリーオレの画像は撮れませんでした。
どんぶり一杯に入った温かいオレがとても身体に沁みました。
オレの甘さとオレンジの酸っぱさが身体の疲れを癒してくれます。
店長から「それかなり甘いんだけどごくごく飲めるということはよっぽどきつかったんだね^^」と言ってました。
ちなみにこのコースを店長に試走しました?と尋ねたらやってないそうです。
この過酷さを店長も味わってくださいよ!! 

ゲームみたいに死に戻り出来ないかなとか思ったの初めてですよ?

さすがに最終チェックポイントから休憩がなかったのでお腹が減っており、みんなでサコッシュカレーを食べながら今回の挑戦できつかった点などを反省会。
記者の反省点を挙げるとすれば、
・用意したライトが貧弱すぎたこと。
・人里離れた場所を夜通し走る経験がなかったこと。
・アミノバイタルプロなどアミノ酸系サプリの用意が少なかったこと。
・獲得標高5000m超えるのに激重のクリンチャーディープリムで来たこと。 
・ギアが28Tなどではなく25Tで来たこと。
などなど  結構あります。

今回の挑戦は1人で行っていては絶対に達成は出来なかったという自信があります。
経験のある実力者3人と一緒に走れたことは、とてもいい経験であり新しい世界が見れました。
終わった直後、もう走ることは考えたくないと思っていましたが、今はまたどこかへ走り出したい気持ちでいっぱいです。
長距離を走った後はいつも終わった時はうんざりしているのに、3日もすればいい思い出と変わり次へと行きたくなります。
この衝動は自転車の不思議な魅力の一つでもある気がします。

サコライド430で私の限界はまだ先があるということがわかりました。
さらなる限界突破に挑戦したいと思いますが、今年はもう勘弁してください!

最後に走った4人で満場一致の意見が一つあります。

このサコライド430を一番最初に29時間30分で単独クリアした方は本当に凄い。

ツイッターアカウント:miagi1552
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです

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