Amazonより早い! エンタメ店舗の王様 ドンキが配送サービスを始める理由とは
ドン・キホーテ渋谷店(サービス開始店舗とは異なる)/撮影は編集部
総合ディスカウントストアとして知られるドン・キホーテが、最短58分以内の配達サービス「majica Pemium Now」(マジカプレミアムナウ)の提供を2月22日(水)から開始する。
東京都大田区のMEGAドン・キホーテ大森山王店からサービスが開始され、食品、飲料、日用品などの約2,500アイテムから購入可能。最低購入金額は2,000円(税抜)から。
配送58分以内/合計金額2,000円以内の同サービスは、Amazon「PrimeNow」などの他企業のサービスを意識しているようにも思われる。
「買い物はアミューズメント」という理念から、夜中でも楽しめる「ナイトマーケット」を開拓するなど、“エンタメ”を軸においた店舗型経営で業績を上げてきたドン・キホーテは、「総合ディスカウントストア」の枠に留まらない“遊び”を提供してきた。
Amazonの他にも、楽天やヤフーといったIT・EC事業者はもちろん、ヨドバシやイオンといった小売業者が次々と自社配送サービスを強化していく中、ドンキも激化する業界に名乗りを上げたことで注目を浴びている。
KAI-YOU.netでも、ドン・キホーテ広報室に企画の経緯や、くわしい内容について取材を行った。
58分以内に届く! ドンキ新サービス「majica Pemium Now」
ドン・キホーテグループは、2014年に導入したオリジナル電子マネー「majica」会員などに向け、連続プロジェクト「majica Premium」を開始。
その第1弾として、2016年10月から、各国の自宅へ商品を配送する訪日外国人観光客向けサービス「majica Premium Global」(マジカプレミアムグローバル)をスタートさせた。
そして、第2弾サービスとして新たに開始される「majica Premium Now」は、専用サイトで注文された商品を配達先の最寄り店舗から最短58分以内で配達するサービスとして注目を集めている。
58分以内での配達は、店舗から半径約3km以内に限られ、配達料は750円(税込)。2時間毎配達(指定した2時間の枠内での配達)は店舗から半径約5km以内で、配達料は無料となる。
サービス開始時はスマートフォン用の「majicaアプリ」からのみ利用可能。
ドン・キホーテ広報室にくわしく聞いてみた
今回「majica Pemium Now」に際して、ドン・キホーテの広報室担当者の方にメール取材を行った。
──「majika」は、2014年3月からサービス開始、2015年7月にアプリがリリースされました。背景には「消費税増税」対策の意味もあったとうかがいました。
担当者 2014年4月からの消費増税前にサービス開始を間に合わせたいという想いがありました。チャージごとにポイントをためられ、お買い上げ総額1,000円以上の会計時にmajicaを提示したお客さまは、いつでも1円単位の端数(1円~最大9円)をカットするオリジナルサービス「円満快計」をご利用いただけます。
──全国的なエンタメ型店舗経営に力を入れてこられたドン・キホーテですが、今回の「majicaPremium Now」における配送サービスへの参入はどういった経緯で決定されたのですか?
担当者
当社はCV(コンビニエンス)+D(ディスカウント)+A(アミューズメント)という三位一体の店舗運営で、今後も実店舗がメインということは変わりはありません。
その上で、今回のサービス開始の理由は2つ。1つ目は「majica会員をはじめとした当店をご利用いただいているお客さまへのサービス向上」、2つ目は「普段ドン・キホーテをご利用いただていない方へのドン・キホーテとの接点強化」です。
──「majica Premium Now」は、配送60分以内・合計金額は2,500円以上で送料無料となるAmazon「PrimeNow」を意識されているように感じます。他サービスを意識されている側面もありますか?
担当者 「majica Premium」という大枠の中での1つのサービスになりますが、時短型の配送サービスにつきましては後発となりますので、Amazonを含め他社様のサービスは意識し、できる限りのサービス内容としています。
──なぜ大田区の大森山王店からなのですか?
担当者 「MEGAドン・キホーテ大森山王店」は、昨年までの「ダイシン百貨店」時代にも配送サービスなどを行っており、ある程度のインフラが整っていたことと、現在ドン・キホーテの東京エリアの物流拠点としても活用していたからです。
──今後順次店舗拡大を予定とのことですが、最終的には全店舗で実施されるのですか? また、海外での展開も視野に入れていますか?
担当者 まずは関東・関西を中心に拡大していき、その後は現在検討中です。また、海外での提供自体も現在検討中です。
──配信事業者と提携するのではなく、自社で運営されるのですか? その理由も教えてください。
担当者 自社運営となります。サービス提供のために新たに雇用した配送専用スタッフが常駐することで、時短配送が可能となることや、直接当社スタッフがお届けにあがりますので、お客さまの声を直接うかがえる、と考えています。
──対象商品は現時点では「食品や飲料、酒類、日用消耗品、ペット用品、文具等」とされていますが、対象外となっている商品にはどういったものがありますか?
担当者 現時点では普段の生活でご利用になる頻度が高いものを対象としておりますので、バラエティグッズや時短配送を必要としないものは対象外とさせていただいています。また、生モノや冷凍食品も含まれません。
──最後に、夏にリリースされる、従来の商品を利用者が希望するデザインや仕様に変更できるというサービス「majica Premium Design」はじめ、今後の展望を教えてください。
担当者 「majica Premium Design」の詳細については、改めて発表させていただきますが、今後もドン・キホーテグループはお客さまにお買い物の「ワクワク・ドキドキ」を提供する店舗空間の創造に努めるとともに、お客さまへのサービス向上を図ってまいります。
引用元
Amazonより早い! エンタメ店舗の王様 ドンキが配送サービスを始める理由とは
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