#BFF In The Case of haru.

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どんなに嫌いになっても年を取っても、絶対に離れられないやつがいる。
その相手というのはまぎれもなくこのわたし自身で、こんな自分とあと何十年もつき合っていくと思うと(長生きはしたい)途方もない気持ちになる。ということは自分と「ベストフレンズ」 になれたらいいんじゃないかしら。でもそれってどういうこと?
「ベストフレンズ」というテーマで写真を撮ることになったとき私の頭に浮かんだのはそんなことだった。
常にもう一人の自分と共存している感じ、体と魂が同じ場所にいないという感覚は誰しもがもっているのかもしれない。わたしは誰かと話しているときに自分や相手の言葉を頭の中で反復したり、ドイツ語に翻訳してしまうくせがある。頭と体で言葉を理解しようとするのに時間がかかるのだ。このせいでよく「ねえ、聞いてんの?」と言われてしまう。体は一つでも複数の人の人生を送っているような、自分に対してのこの妙な距離感は一体なんなんだろう。

わたしは壁に貼ってある私の人生を彩ってくれた数人のベストフレンズの写真を眺めながらこれを書いている。何千キロも離れていたり、もうこの世を旅立っていたりそれぞれだ。みんな一度は この部屋を訪れている。すぐそこにいたのにね。遠くにいても、もう会えないとしても、今のわ たしの一部を形成するひとたち。わたしはちょっぴりあなたで、あなたはちょっぴりわたしなんだ。

目には見えないけれど確かにそこにあったもの。そんなものに今日も生かされている。

haru.
1995年2月23日生まれ
HIGH(er)magazine編集長/学生

b.1995.2.23; sendai; lives and works in tokyo
editor-in-chief of HIGH(er)magazine/art student
https://www.instagram.com/hahaharu777/

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