”コスパ重視”の恋愛観とは?シェアハウス独身女子に聞いた
2017年がはじまりましたね!修羅ガールでございます。
皆様はリフレッシュして新年を迎えられましたでしょうか?私は年明けからたった6日間の間に、ピカピカの冷蔵庫や使用して間もないPCが同時に再起不能になったり、ラーメンを頭からかけられたりと、ものすごく修羅に満ち溢れた年明けを過ごしておりました。
……もうそんな時こそ、誰しもが「誰かに傍にいて欲しい、話を聞いて欲しい!」という気持ちが高ぶってくるのではないでしょうか。
今回はそんな修羅ガールの気持ちに寄り添うように、和気あいあいとする男女混合タイプのシェアハウスに住む女子、たかだまなみさん(以下たかまな)に突撃取材をしてきました。お題は、「シェアハウスに住むと、婚期が遅れてしまうというのは嘘か真か」。ビジネスパーソンにとっても無視できないのが「恋愛」。近年のシェアハウスに住む若者たちの価値観に要注目です!
<たかだまなみ プロフィール>
島根県松江市出身。スーパーのつくダメ男好きを卒業し、幸せな家庭を築くことができるのかを自身で実験する、株式会社たかだまなみを設立。「ウェブ婚活にサードウェイブを」をスローガンに、ネットでお婿さんを募集中。
共有スペースに寝泊まり!?
一風変わったシェアハウスの暮らし方をしている たかだまなみさん
修羅ガール:ここは男女混合タイプのシェアハウスとのことですが、具体的にどんな暮らしをしているのかを教えてください。
たかまな:ここは共有スペースのリビングとキッチンとお風呂の他に、4~8畳の個室のフロアと、ドミトリー(2段ベッドがいくつか並んでいる部屋)があって、私は共有スペースのリビングで暮らしています。住人は、会社員やフリーター、あとは学生もいます。平均年齢は30歳前後でしょうか。
修羅ガール:え!?リビングで暮らしているって、何かあったんですか!?着替えの時とかのプライバシーとか、あと、最初から不謹慎なお話で申し訳ないのですが、男女間のトラブルなどはないんですか!?
たかまな:疲れ切って会社を辞めてから、ちょっと訳があって、ここのシェアハウスの人たちに助けてもらったんです。当時は金銭的にも大ピンチだったので、無料で居場所をいただける・・・ということでリビング住まいになったのがはじまりですね。その代わり、共有スペースの家事や掃除は全部引き受けています。今は多少なりともお支払いしていますが、2年経った今もこのリビングで、快適に過ごさせてもらっていますね。
トラブル・・・私はこの暮らしで経験ないです。人が沢山いても堂々と床に布団を敷いて寝られるし、着替えはお風呂場へいってするので。下着などの洗濯物はカーテン裏に隠して干したりとか、少しだけ工夫はしてます。
常に人との繋がりを感じられる、シェアハウスの快適さの真髄
修羅ガール:快適……とは具体的にどのように?
たかまな:私は学生時代に寮住まい、社会人の時は普通の賃貸物件に住んでいたのですが、とにかく今はシェアハウスが楽しくて、飽きないです。
リビングって、みんなが集まる”ハブの空間”でもあるわけじゃないですか。だからこそ、自然とみんなのたまり場になったり、あと住人の友人が来たときなんかも、真っ先に通るのがここ(リビング)なんですよ。だから、日々新しい出会いがあるというか・・・。雪だるま式に友人も増えていきます。
それと、ほぼ毎週末にこのシェアハウスでイベントをやっています。企画は色々で、カレーパーティだったり、「クラブT」みたいに銀座のママ風な格好をして、お料理とお酒を出してみんなをおもてなししたりとか。
時には下ネタの話題なんかもでますが、全然いやらしくならないというか、もはやコントみたいな感じで。毎日、兄弟と暮らしている感覚に近いかもしれません。
修羅ガール:なるほど。そうなると、異性に対する恋愛感情って起こりづらいのかもですね……
恋愛は「コスパが悪い」。そう捉えがちになってしまう理由
修羅ガール:恋愛したくない、というわけではないんですか?
たかまな:恋愛したくないわけではないです!ただ、なんというか恋愛しなくても楽しく異性と暮らせてしまうし、何より自由な状態なんですよ。更に、この飽きない暮らしが勝るほど、恋愛や結婚が良いかは正直分からなくなってはきます。
修羅ガール:ここの住人の方は、独身者しかいないですよね?
たかまな:そうです。ここに限らず、シェアハウスは基本的に独身者が集まります。そもそも、シェアハウスに入る動機が「わざわざ高いお金を払って1人暮らしをして、寂しい思いをするより、安くて楽しいシェアハウスが良い」という人も少なくないです。恋愛ネガティブな人にとって、過ごしやすい環境が整えられているというか。極端な話、このまま歳をとっても「モテナイけど、リア充」が成り立ってしまうんです。
そうすると、恋愛が面白くなくなってきてしまう。わざわざ恋愛をするのはむしろ、「コスパが悪い」と感じてしまって。例えば、シェアハウスにいれば、出会いも絶えないので、わざわざ合コンにいって飲み代が余計にかかる付き合いをしなくて済むわけです。もっというと、合コンからカップルが成立する例ってほとんどないじゃないですか?そのまま、合コンで出会って、友だちとして落ち着くケースすら少ない。
そう考えると、余計に恋愛に対するハードルが上がってくるんです。
結婚も同じような面があると思っていて。結婚するということは、同時にたった2人になる・縛られて自由がかなり少なくなる、ということでもあると思うんですよね。たった2人で大丈夫なの?自由が少なくなってもいいの?ということが、気持ち的にも金銭的にも強く、不安を感じてしまう。
シェアハウスに住んでいると、生活面のコスパは非常に良いんです。水道・ガス・光熱費込みで敷金・礼金だってかからないところが多いですから。ご飯だってみんなで楽しく分け合うことも可能ですし、何より「助け合い」が出来ます。
修羅ガール:なるほど・・・。「モテナイけど、リア充」、そして「恋愛に対するコスパ」は、なんだかすごく響きました。みんながシェアハウスに住む・求める理由が見えてきたように思います。
リアルに価値を求める傾向は強くなる一方
恋愛に対する価値が下がってきている
ここまでお話をお伺いしてきましたが、正直、妙に納得してしまうところもありました。そもそもシェアハウスが増えた背景は、現代の不安定な雇用事情と、その事情に見合わない住居コストの高さにもありそうです。
「終身雇用の崩壊」・「ボーナスや退職金の無支給」、そして昔みたいに何十年・何百年と続く企業も少なくなってきている中、こうして価値観が変わるのは無理もないことだと考えざるを得ません。そして、それらは必ず「働き方」や「恋愛」という価値観の「生き方そのもの」に影響を及ぼしてくるのでしょう。
現代は、恋愛にしても仕事にしても、またそれらを助長する環境にしても、選択肢が非常に多い世の中です。そして、何を良しとして、何に重きを置くのかは、個人の選択の自由です。
恋愛も仕事も環境も、全ては「自分の選択」ということについて、改めて深く考えさせられた今回の突撃取材、みなさんはどう思いましたか?
【修羅ガール】
難聴と、何故か遭遇しがちな修羅場と闘うことがよくある波瀾万丈系オンナ。事業会社でのマーケティング・PRや広告業界を経て、現在はフリーライターとして活動中。こんなんで元モデルでもある。
修羅ガール (@shula_girl) | Twitter
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