個性的なデザインのミニバン・マツダ ビアンテで「人と被らない」を実現しよう
▲マツダのミニバン「ビアンテ(現行型)」。この車、ご存じでした?
あなたは多数派? 少数派?
皆さんは、何かを選ぶとき「多数派」と「少数派」、どちらを好んで選びますか? 多数派という方は、「みんなが持っているから欲しい」「流行に乗りたい」「あの人と同じだから安心」「人気があるものが良い」こんな心理からでしょうか。
一方で、少数派を選択する人もいらっしゃいますよね。「個性を出したい」「奇抜なものが好き」「定番・王道はイヤ」「人と被りたくない」このような意見は、ファッションや音楽などの業界では特に耳にします。
では、自動車はどうでしょうか? 少数派を好む方は、どんなモデルを選ぶのでしょうか。もちろん、車は高価なものであり、自分で簡単につくりだせないものですから「1点もの」となると、なかなか難易度の高い話です。しかし「街ではあまり見かけないデザイン」「周りに持っている人が少ない」くらいなら、実現できなくはありません。
今回はまさにそんな車、「マツダ ビアンテ(現行型)」をご紹介します!
国産ミニバンなので、ファミリー向けにつくられていることは確かなのですが、トヨタ ノア・ヴォクシーや日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンのようにザ・家族向けといった印象でもなく、トヨタ ヴェルファイア・アルファード、日産 エルグランドのようにザ・VIPに振ったイメージでもなく……もちろん筆者個人の意見ですが、とにかくそのデザインばかりが印象に残る1台。
ミニバンという保守的なカテゴリーだからこそ、先に挙げたような“定番”なモデルがある程度の地位を築いている中「唯一無二」とまではいかなくても、「なんか珍しいな」という気持ちにさせてくれるモデルです。
▲筆者は街中でなかなか見かけないので、ふと出会った際にはどうしても目で追ってしまいます。そのくらい特徴的で印象深いスタイルではないでしょうか
他のどの車にも似つかない!? エクステリアデザイン
ビアンテの特徴的なデザインは、主にエクステリア、それも9.8割くらいはフェイスの影響からつくられるものでしょう。ヘッドライトからフロントフェンダーを通ってフロントクォーターウインドウ(三角窓)につながる部分は特にインパクト大! といっても、少々いかつい系の人たちが求めるソレとはちょっと違うような……怖いトゲトゲした雰囲気はそんなにないように思います。
むしろフロントグリルを含めて“笑い顔”に見えなくもないような……(筆者の個人的な意見です)。とにかく、独特で個性的です。
▲躍動感あふれるデザイン。このアイラインが最高です!
もちろん良いところは、デザインだけじゃない!
ところで「珍しいってことは、売れてないってことじゃない? デザインが奇抜だからって理由だけでそんなに売れないものなの? 大丈夫?」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、先に挙げたような他社の定番ミニバンに比べると売れ行きの悪いビアンテ。しかし、この販売格差ほど、実力に遜色はないんです。トール系ミニバンなので室内空間はかなり広く確保されていますし、シートアレンジも多彩。もちろん自動スライドドア搭載ですし、オーナーレビューを見ると「走りが楽しい」という評価も多く存在します。
では、性能や装備はそんなに劣っていないのに、なぜ「珍しい」と思ってしまうほど販売台数が伸びなかったのでしょうか。
理由としては、ライバル車よりちょっと大きい3ナンバー車であること。あとは、メーカーの力の入れ方の差ではないかと思われます。現行車種にも関わらず、今現在CMや大々的な広告などは打っていませんので、マツダの他車種より圧倒的に知名度が低いのは事実です。
つまり「古くも悪くもないのに売れていない」わけで、少数派の人たちにとっては最高の1台なんです。例えるなら、「予約不可の隠れ家カフェ」のような……「車でしか行けない秘境温泉」のような……「地方の地下アイドル」のような……“自分だけ”ではないんだけど、ニッチな選択というイメージでしょうか。
▲統一感のあるインテリアデザインですが、ここにも個性と工夫があります。例えば、メーターパネルの位置。運転席から見てやや左側の適度な位置に配置されていますが、これは近年マツダが配慮している視線移動を少なくするための工夫です
▲シートも多彩にアレンジ可能。2列目シートは700mm以上もスライドするなど、広さに関してはクラストップです
▲荷室はシート次第で自由自在。座席下に空間があるので、スキー板など長い荷物も載せることができます
最新装備を重要視するなら後期型
さて、そんなビアンテですが、フルモデルチェンジは一度も行われておらず、大きくは前期型(2008年~2013年4月生産)と後期型(2013年5月以降生産)から選ぶことができます。
もちろん後期型の方が性能は良いわけですが、最高出力が1馬力高まったことと、ATが5速から6速になったこと、あとは燃費が良くなったことあたりが大きな改善点で、その他の細かい部分はそこまで前期型との差を感じることはありません。
強いて言えば、前期型は3点式シートベルトとヘッドレストが後席中央になかったり、横滑り防止装置のVDCが装備されていなかったりと安全性に少々不満な点はあるので、大人数のご家族であれば、その点も考慮して判断いただければと思います。
以上を踏まえてご検討いただける方は、3万km以下・修復歴なしの良質な物件から物色してみることをオススメします。現在のところ、この条件下で最安値は130万円台。現行型のミニバンをこのお値段で買えるというところもひとつの価値でしょう。ぜひ、ご参考までに。
走行3万km以下のマツダ ビアンテを探してみる▼検索条件マツダ ビアンテ(現行型)× 支払総額アリ × 修復歴ナシ × 走行距離3万km以下text/編集部
photo/尾形和美、篠原晃一
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