NYタイムズ記者、オリンパス元社長出演で「ニコニコが有望な報道勢力に」

NYタイムズ・タブチヒロコ記者のツイッターより

 今年10月に精密機器メーカー・オリンパス株式会社の社長を解任されたマイケル・ウッドフォード氏が2011年12月13日、ニコニコ生放送に出演し、自由に発言できる「ニコニコ生放送こそ民主主義そのもの」と述べた。これを受け、国内外の大手メディアがニコニコ動画についてさまざまなかたちで言及している。

 それらの報道のなかでも米ニューヨーク・タイムズのウェブサイトでは、「日本で多くの支持者を持つイケてるニュース&エンターテイメントサイト”Nico Nico Live”」と紹介し、同記事の執筆者であるタブチヒロコ記者は「ニコニコが日本で有望な報道勢力になりつつある」と自身のツイッターでつぶやいた。

 国外の記事でのニコニコ動画への言及は以下の通りだ。

「『私はオリンパスを売ったり、分割したりする考えはまったく持っていない。オリンパスは上場会社であることが重要だ』とウッドフォード氏は、日本で多くの支持者を持つイケてるニュース&エンターテイメントサイト”Nico Nico Live”で話した」(NYTimes)

「『オリンパスは人によって構成される』、ウッドフォード氏はオンラインの”Nico Nico Live”で水曜日の夜に話し、オリンパスで30年以上働いていたことを強調した」(Washington Post/Bloomberg BusinessWeek By Associated Press)

「『オリンパスはバランスシートの強化のために資本注入が必要だ』、ウッドフォード氏は水曜日の夜にストリーミングビデオサービス”Nico Nico Douga”で話した」(WALL STREET JOURNAL)

 また、国内では、日本経済新聞が12月15日の記者クラブ向け会見でウッドフォード氏が以下のように話したことを報じている。

「ウッドフォード氏『私には24時間体制で高山氏に会う準備があるが、残念ながら高山氏にはそうした準備がないようだ。私に会う勇気がないのであれば、せめて(インターネットの生放送サイトである)「ニコニコ生放送」に出演し、従業員の質問を受けるべきだ』」(日本経済新聞)

 このようにウッドフォード氏がニコニコ生放送に出演したことにより、国内外の大手メディアが、「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」に言及した。なお、前出のニューヨーク・タイムズの記事を執筆したタブチヒロコ記者は、執筆後に自身のツイッターで、

「ニコニコが日本で有望な報道勢力になりつつある」

と評し、期待を寄せていた。

◇関連サイト
・NYTimes(2011年12月14日)
http://nyti.ms/spWluh
・@HirokoTabuchi – ニューヨーク・タイムズ記者のツイッター
https://twitter.com/#!/HIROKOTABUCHI
・Bloomberg BusinessWeek(2011年12月14日)
http://www.businessweek.com/ap/financialnews/D9RKMSD00.htm
・Washington Post(2011年12月14日)
http://www.washingtonpost.com/gIQAKBFjsO_story.html
・WALL STREET JOURNAL(2011年12月1日)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203430404577097473230925372.html
・日本経済新聞(2011年12月15日)
http://s.nikkei.com/sJyHpr
・[ニコニコ生放送]オリンパス元社長のニコ生出演冒頭から視聴- 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73722602?po=news&ref=news#7:20
・[ニコニコニュース]ウッドフォード元社長 ニコ生出演 全文
http://news.nicovideo.jp/watch/nw163711

(丹羽一臣)

【関連記事】
オリンパス高山社長、元専務の「ニコ生で説明せよ」に回答を避ける
「オリンパスを独立した会社として生かしたい」 ウッドフォード元社長 ニコ生出演 全文
ウッドフォード元社長、ニコ生アンケートで「50%が私に反対なら復職止めていた」
「役員のみ責任」「カメラ部門売却せず」 オリンパス元社長、現役従業員・消費者の質問に回答
オリンパス元専務、現社長らに向け「ニコ生出演」呼びかける声明

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. NYタイムズ記者、オリンパス元社長出演で「ニコニコが有望な報道勢力に」
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング