引き寄せの法則は本当?「自分ならやれる」その一言が成功につながる!?
自分ならやれる!と声に出すこと?
スピリチュアル的なものと自己啓発の中間あたりに位置する、「ポジティブ・シンキング」や「引き寄せの法則」といった言葉について、ほとんどの人は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「自己充足的予言」を発表した社会学者のロバート・K・マートンは、こんな言葉を残しています。
「人がある出来事を現実だと定めれば、結果的にそれらは現実となる。」
こういったことは、多かれ少なかれ祈る姿勢や願掛けやジンクスなどにも表れますね。
「自分ならやれる!」「今日も絶好調!」「年収一億になるぞ!」といったことをSNSに書きこんだり、声に出したりして自分を奮い立たせて“根拠のない自信”のようなものを持った気持ちになることで、人生は好転してゆくものなのでしょうか?
免罪符が欲しい人は飛びつく
「引き寄せの法則」に必死にすがりつく人というのは間違いなく、「うまくいっていない」人たちでしょう。
真っ当な理論として、うまくいっていない人が、うまくいくためにはどうしたらよいのでしょう?
そうですね。頑張る、努力する、行動するしかありません。
頑張ったり、努力したり、行動できないからうまくいってないわけです。
そこに、「引き寄せの法則」といった話をすると、勘違いして「ポジティブな言葉を毎日唱えていればうまくいくんだ!」と、頑張ること、努力や行動に対してやらなくてもいいんだという免罪符を掴んだと思ってしまう人もいるのではないでしょうか?
これでは正月に一年の願い事を神様に「祈る」ことと変わりありません。
自己暗示は経験にならない
人は他の人から「やりなさい!」「やめろ!」と言われるよりも、「やろう!」「やめよう!」と、自分で動機を起こすほうが行動として持続します。
これを「内発的動機」といいます。
現実的な引き寄せの法則を考えるのであれば、「行動」というものは無視できません。
「祈り」だけではダメなのです。
「自分ならやれる!自分ならやれる!」と、呪文のように一万回唱えても何の「経験」にもなりません。
それならば、これならばやれるのではないか!?と自分自身が思うことができる目標を順序立てて立てることです。
例えばレベル1~10の課題を立て、10をクリアしたときには自然と「経験」と「自信」と「達成」ができているような目標です。
「試験に合格する」ということを目標にしたときのことを考えてみましょう。
目標:試験に合格
レベル①:机に向かって座る
レベル②:参考書を開く
レベル③:1問問題を解く
レベル④:1ページ問題を解く
レベル⑤:一時間机に向かう
レベル⑥:2教科以上やる
レベル⑦:3日続ける
レベル⑧:一週間続ける
レベル⑨:一ヶ月続ける
レベル⑩:模試で目標点数に達する
本気で疑いなく心から「やろう!」と思う気持ちが大事なのです。
(青柳 雅也/心理カウンセラー)
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