受験が近づくこの時期 受験期の子どもに親がしてあげられること
受験の最大の敵は親のマイナスの言動
受験が近づいてくると子どもよりも親の不安の方が大きくなってつい「そんな事で受かると思ってるの!」と否定的な言葉を口にして大喧嘩、かえって子どものやる気を潰してしまうなんて事に。
そうならないために親はこの時期、どのような心持ちで過ごせばいいのでしょうか。
まず理解しておかなければならないのは、受験の最大の敵は「親の不安感」から発せられるマイナスの言動だということです。
では子どものやる気をくじき親子関係を悪化させてしまうマイナスの言動とはどのようなものでしょうか。
子どものやる気を失わせる親の言動とは
<やる気をくじき親子関係を悪化させてしまう言動>
・テストの点数で子どもを責める
・危機感を持たせようとして脅す
・塾の費用等で恩着せがましいことを言う
・兄弟や友達と比べて発奮させようとする
・親の考えを押し付ける
これらのマイナスの言動の特徴は、
1、子どもの気持ちよりも親自身の不安感や気持ちを優先してしまっている。
2、子どもを信じていない。
3、子どもを親の望む方向に持って行こうとしている。
というところにあります。
これは親自身が心の余裕をなくし焦ってしまっていることの表れです。
ですからまず、自分が「不安でしようがない。何か手を打たなくては焦っている」状態にあることを自覚しなければなりません。
そして、そういう不安感に支配されている状態で何を言っても、何をしてもマイナスの結果しか生まないということを知るということです。
受験期の子どもが親に求めているもの
ところで受験期の子どもは親に対してどう接してもらいたいと考えているのでしょうか。
私が家庭教師として接してきた生徒たちは、親に対して「こうしてほしい、ああしてほしい」という希望を持っていませんでした。
むしろ「勉強しろとうるさく言わないでほしい」「プレッシャーをかけないでほしい」「やたら受験を気にしないでほしい」等、「~しないでほしい」と望んでいる生徒が大半でした。
子どもたちは「受験生であっても普段と変わらないように接してほしい」というのが本音であるようです。
受験を控えて親に何が出来るか。
親として何をしてあげるのがベストか。
そう考えたくなるのは親の常ですが、本当に子どものことを思うのなら何もせず静かに見守ってあげるのが子どもにとっては一番ありがたいことのようです。
私たち親はついつい子どもに何かしてあげることを子どもへの愛情と捉えがちですが、あえて何もせず、何も言わず「信じて任す」ことの方が親にとっては難しく、その分子どもへの愛情や信頼も深いように思います。
(長谷川 満/家庭教師派遣)
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