上品な商売、下品な商売

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今回は宋 文洲さんのメールマガジンから転載させていただきました。

上品な商売、下品な商売

世の中はいろいろな商売があるものです。性風俗を合法化している国もかなりあります。合法化していない国も多いのですが、逆に性風俗が余計に盛んな場合もあります。売春批判の聖人君子の多くは性風俗のお世話になっているはずです。売春こそ永遠の商売です。

大麻が合法だという国は存在しています。煙草とアルコールの依存性を考えると麻薬と嗜好(しこう)品の境目があまりはっきりしないのです。煙草会社とアルコール会社はだいたい良い会社です。

サラ金は闇金と言われていた時代がありました。私が日本に来た85年ごろはサラ金を商売にしている人はヤクザとそれほど変わらないような感じでした。

小泉改革が息切れした後、サラ金が冬の時代に突入したと思えば、なんとそのサラ金は消えてなくなったのではなく、初期に手を染めたくなかった大手金融グループがこぞってサラ金業者をさらったのです。

不動産も昔は下品な人の商売でした。スーツケースに現金を詰め込んで地上げして下町を歩き回る成金でした。今となって不動産こそ株や年金よりずっと価値を保管してくれる優良金融商品になっています。

昔、芸人は裏社会につながる貧困な人たちでした。パチンコは賭博でゴルファーは遊び人でした……歴代東大生が最も多く就職した産業こそ社会のお役に立つ“立派”な産業でした。

亡くなった松下幸之助さんがゲーム機の生産に反対したのは有名でした。子どもたちがゲームばかりして勉強しないからでした。しかし、そのゲーム産業こそ日本の最も強い産業として生き残り、ついでに日本の文化を世界に広める媒体にもなったのです。

私が92年に会社を興した時、「良い会社に入れないから仕方がないね」と思われました。大手企業を辞めて企業を興す人はだいたい問題を起こして辞めざるを得ない人でした。

日本の経営者と付き合うと不思議に創業者社長に朝鮮半島ご出身の方々が多いのです。日本国籍になって日本名を使うのであまり知られていませんが、各業界の代表的な創業オーナーの多くは半島の血を引きついでいます。

反対に“正真正銘”日本人で優等生のはずの東大生は滅多に創業しません。
選んだ職業もだいたいその10年後に斜陽産業になります。鉱業、鉄鋼、官僚、金融、ゼネコン……その“予想力”は抜群です。

さらにだいたい古い会社と古い商売が若い会社と新しい商売を否定するのです。
読売のナベツネさんがオリックスの宮内さんを「カネカシ」と呼び捨てにした話は有名ですが、最近楽天の三木谷さんがゲームのDeNAについて野球チームに相応しくないと言うのです。

自分の話が長く、他人の話に興味がない。自分の事業が素晴らしく他人の事業に意味を感じない。経営者が偉くなると必ずこのようなパターンにはまるのです。気持ちは分かるが、野性を失う瞬間です。

商売は合法である以上、上も下も上品も下品もありません。人が商売を選ぶのではなく、商売が人を選ぶのです。

執筆: この記事は宋 文洲さんのメールマガジンから転載させていただきました。

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