「つながらないスマホはいらない!」 “ソー活”化するイマドキの就活実態調査で

就活生とスマートフォンに関する意識調査

昨年度の就活生のうち、スマートフォン所有者の半数は『iPhone』を利用し、うち6割が「つながりに不満」――オーシャナイズは、昨年度(2012年)および今年度(2013年)の新卒採用活動における『就活生とスマートフォンに関する意識調査』を2011年11月17日から21日にかけて実施。スマートフォン登場以降の学生たちの就活の実態とはどんなものなのでしょうか?

今年から変わる採用スケジュールに就活生の反応は?

就活生とスマートフォンに関する意識調査 昨年度と異なるスケジュールについて

今年、日本経団連の倫理憲章見直しにより、企業の新卒採用は「広報活動は12月1日開始。大学が行うセミナーへの参加も自粛」と大きく変化しました。昨年よりも遅めの就活スタートに、今年度の就活生の9割以上は「不安」と回答。新しい採用スケジュールについては、「事前の情報収集がカギ(53%)」「事前準備を早めにする必要がある(47%)」「昨年の傾向・スケジュールが参考にならず不安(43%)」という回答が上位にあがりました。

就活生とスマートフォンに関する意識調査 就職活動初期に不安だったこと

また、昨年度就活生の約8割が「就活初期に不安だったこと」として「情報収集」を挙げ、説明会やセミナーのエントリー漏れも8割が経験していることが明らかになりました。「“情弱(情報弱者)”は就活を勝ち抜けないんだ」――そんな声が聴こえてきそうですね。
 

進む“ソー活”『Facebook』利用者は全体の4割に

近ごろの就活トレンド、ソーシャルネットワーク(SNS)を利用する“ソー活”の状況はどうでしょうか? 今年度就活生にSNSの利用状況をたずねたところ、4割が『Facebook』を利用していると回答し、昨年度と比較して就活に活用する割合は29ポイントもアップしています。

就活生とスマートフォンに関する意識調査 Facebook活用意向

ちなみに、就活への『Facebook』活用予定については、6割が「企業のFacebookページ閲覧、採用担当者との交流」、4割が「就活生同士の情報収集・交流」と回答。企業による『Facebook』の活用事例が増えるのに呼応して、就活生たちも『Facebook』利用に注目しているようです。
  

就活のマストアイテム「スマートフォン」

就活生とスマートフォンに関する意識調査 就活のマストアイテム/スマホ活用法

「就活中のマストアイテム」をたずねた質問では、2年連続で1位「スマートフォン」、2位「携帯電話」、3位「ノートパソコン」がランクイン。特に、「スマートフォン」は昨年度就活生より21ポイント増加し、さらにニーズが高まっているようです。一方、「スマートフォン」の就活活用法には変化が見られます。昨年度は4位だった「企業情報収集」が今年度はトップに上がりました。
 

就活生がスマートフォンに求めるのは「つながり」「スピード」

就活生とスマートフォンに関する意識調査 昨年度就活生のiPhone利用者の声

今や、情報戦と化した就活で「スマートフォン」は最大の武器――昨年度の就活生は、スマートフォン所有者の半数が『iPhone』を利用し、その6割が「つながり」「スピード」に不満を持っていたことがわかりました。ちなみに、「つながり」「スピード」に対する不満は、他のスマートフォンと比較して『iPhone』所有者の方がそれぞれ1~2割高い結果に。当然ながら、今年度の就活生のスマートフォンへの要望の上位には「つながるエリア」「接続スピード」が上がっています。

就活生とスマートフォンに関する意識調査 就活においてスマートフォンに求めること

たとえ移動中であっても、企業からの連絡やエントリーのチャンスは絶対に逃したくない就活生。“ソー活”が進めば、リアルタイムな情報チェックの必要性はますます高まりそうです。せっかくスマートフォンを買っても「つながらない」では始まりません。つながるキャリア選びも就職戦線を勝ち抜くうえで重要なポイントです。

……となると、“ソー活”の『iPhone』はauで契約したほうが良さそうですね。
 
調査対象は、全国の大学生から昨年度就職活動を行った(2012年度就活生)300人と今年度就職活動を予定している(2013年度就活生)300人、インターネットによる調査。
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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