26歳女子が家を買うドラマ『プリンセスメゾン』第1話の感想は?
2016年10月25日から、NHK BSプレミアムで放映がはじまったドラマ「プリンセスメゾン」。26歳・居酒屋勤務の女性主人公が、自分で暮らすマンションを買うためにモデルルームに通うーーというマンガ(やわらかスピリッツで連載中)をドラマ化したもの。「20代独身女性、家を買う」という話だが、どのような初回だったのだろうか。今後の展開は? ネットの反響とともにご紹介しよう。連載【ネットで話題の住まいトピック】
ネットニュースやTwitterなどで話題になった住まいに関するトピックを、時にゆるく、時に真面目に紹介します。
20代女子がマンションを買う。その話がやけに心に染みる
「プリンセスメゾン」は居酒屋勤務(原作では年収270万円)の26歳・独身女性がマンションを買う物語。原作マンガは主人公の沼越(ぬまごえ)幸ほか、自らの家について考える女性たちが描かれていて、群像劇ともいえる構成になっている。働き方も背景も違う女性たちが自分の人生や、理想のマイホームについて、考えたり探したりする姿がていねいに描かれていて、じんわりと心に染み入る作品だ。
今回のドラマ化にあたっては、主人公の沼越幸を女優の森川葵さんが、彼女に物件を紹介するデベロッパーの凄腕営業マン・伊達政一を高橋一生さんが演じている。余談だが森川葵さんは、SUUMOのCMにも登場している。何かと住まい探しにご縁がある女優さんなのかもしれない。
ドラマの第1回(10月25日放映)は、主人公の沼越幸が古いアパートで生活し、居酒屋で働きながらコツコツ貯金していることが描かれたほか、持井不動産レジデンシャルのモデルルームにいる女性派遣スタッフの要(かなめ)と、凄腕営業マンの伊達、新人営業マン奥田の仕事ぶりや人となりが紹介されていた。
ちなみに、日本テレビで夏に放映されたドラマ「家売るオンナ」に引き続き、不動産がテーマとあって、不動産好き&不動産業界アカウントは、昼間から予告動画・写真を見て楽しみにしているツイートが散見され、
「主人公が持っているのはどう見てもSUUMOじゃん」(フリーペーパー風の冊子を手にしている写真を見て)
ドラマがはじまってからは、
「こりゃあたまらん」(モデルルームでつくられた建築模型を見て)
「床の感触なら直床が気持ちいいで~!」(沼越幸がモデルルームで素足になっているシーンがあった)
と話の展開もさることながら、ドラマの細部に注目し、反応していた人も。筆者もマンションのモデルルーム内部や模型、ショールームで流されるVTRにも目がいってしまい、「よくつくってあるなー」と感心してしまった。
一方で、ドラマとしても高評価で、
「こういう設定のドラマを引きすぎず押しすぎずで味付けするの、今のところはNHKのBSP(編集部注:BSプレミアム)がダントツに上手いと思うんです。不動産購入のドラマなんて、民放だとスポンサーのヒモ付きだとなかなか静謐に作ることは出来なさそうで」
「やっとプリンセスメゾンのドラマ1話を見た。今までも好きな作品が実写化されたことはあったけれど、好きでもどこか原作とは別物だと思っている節があった。でも不思議とプリンセスメゾンは沼ちゃんが伊達さんが要さんが、みんな動いてるのがどうしようもなく嬉しくて、初めて実写化を見て泣いた。」
「小品ながらこの秋一番の掘り出し物(朝日新聞・試写室)」なんて声もあった。
個人的には伊達政一の、変人なのにできる仕事ぶりがかっこよくて、見ほれてしまった。控えめでいて、どこか愛ある眼鏡男子の姿、特に働く女性は癒やされるに違いない。あわせて要が入浴中に熱唱する「東京砂漠~」の劇中歌の演出にもくすりとさせられた。アラフォーにもなると何かと昭和歌謡を聞いてしまう&歌ってしまうのだな……というのは、アラフォー女性「あるある」なのかもしれない(筆者もアラフォー)。
幸の決断はどうなる? これからの動向が気になる!
第1回目は、ドラマチックなシーンこそ少なかったものの、印象に残るセリフが散りばめられていて、ああそうだな、とうなずくことが多かった。
「人が街をつくるのか、街が人をつくるのか」(伊達政一が東京という街を紹介しながら、つぶやく)
「自分のモノって感覚、薄くなっているからね」(洗濯機の修理を依頼し、壊れるまで使いたいと告げる主人公に向かって、電気屋のおじさんが心意気を褒めるシーンにて)
(マンション購入なんて手の届く夢じゃないというアルバイトに対して、主人公が)
「努力すればできるかもしれないこと…できないって想像だけで決めつけて、やってみもせずに勝手に卑屈になっちゃだめだよ」
けして人付き合いが上手とはいえず、経済的に余裕がある生活ではないものの、コツコツと仕事に励み、「家を買う」ということに前向きな主人公。今後、どんな物件や街と出合い、決断していくかが楽しみな回となった。
実はこの秋、不動産を扱ったドラマが豊作で、ひと足先に放映が始まった『砂の塔』(TBS系)『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(テレビ東京系)に加えて、火曜日深夜には『拝啓、民泊様。』(TBS系)が始まった。
2020年の東京オリンピック開催を控えて、東京は今、大きく変化しつつある。加えて、民泊やタワーマンション、シングル世帯の増加など、何かと話題になることも多く、テレビドラマの題材として扱いやすいのかもしれない。今までお仕事ドラマといえば、刑事モノや教師モノ、医療モノが多かったが、これから先「不動産モノ」のが定着するかどうか、見続けていきたい。●参考
・NHKプレミアムよるドラマ/『プリンセスメゾン』
・やわらかスピリッツ/『プリンセスメゾン』TVドラマ化記念特設サイト
・Twitter検索/プリンセスメゾン
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