あなたはキキ派? 雫派? 好きなジブリヒロインでわかるタイプとは
アニメーション映画プロデューサー・石井朋彦さん。1999年にスタジオジブリに入社し『千と千尋の神隠し』、『猫の恩返し』、『ハウルの動く城』などの制作に関わり、2006年に独立後は、押井守監督『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』、神山健治監督『東のエデン』をプロデュースした人物として知る人ぞ知る存在です。
8月発売の初の著書『自分を捨てる仕事術-鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド』では、名物プロデューサー・鈴木敏夫鈴木さんはじめ、宮崎駿監督、高畑勲監督という「天才」から学んだ仕事メソッドを明かしています。
「3年間、自分を捨てておれの真似をしろ」
師事した鈴木さんから、こう言われた石井さん。鈴木さんの厳しい姿勢にひるむことなく必死に食らいつき、教えを乞います。鈴木さんの教えは、映画のプロデュースはもちろんですが、会議の席順に始まり、議事録の取り方、人心掌握術、人間関係のトラブル解決法まで多岐にわたりました。
石井さんが鈴木さんの言葉を書き貯めた「鈴木敏夫語録ノート」は、段ボール2箱分もの量になったのだとか。この膨大なメモをもとに、鈴木さんの仕事術を世に出すために執筆したのが、同書です。
メソッドはもちろんですが、ジブリファンなら見逃せないのが、「『耳をすませば』の月島雫、『魔女の宅急便』のキキ、どちらが好きかを質問すれば、その人の価値観が分かる」というエピソード。
鈴木さんによれば、2人とも同じ年頃の少女ですが、その生き方は正反対。
小説家になろうと決意し目標に向かって努力する雫が好きな人は、将来に夢を持って突き進むタイプ。一方、生まれ持った魔女の能力を生かし宅急便の仕事を始めたキキが好きな人は、与えられた仕事を一歩一歩着実にこなすタイプと言えるのだとか。
実は、鈴木さんが好きなのはキキ。それは、夢や希望に前のめりになるよりも、まずは自分に与えられた仕事を進めることが大切だという、鈴木さんの仕事観の表れでもあると言います。
知られざるエピソードを始め、著者がジブリで修業した日々を振り返り、自身の失敗談も絡めて、実践的かつ具体的につづった同書は、ジブリファンはもちろん、ビジネスマンなら見逃せないメソッド満載の1冊となっています。
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