野田首相、TPP交渉参加を表明

access_time create folder政治・経済・社会
野田佳彦首相

 野田佳彦首相は2011年11月11日夜の会見で、APECにおいて環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けて関係国との協議に入ることを明らかにした。

 会見で野田首相は、

「TPPへの交渉参加の問題については、与党内、政府内、国民各層において、活発な議論が積み重ねられてきた。野田内閣発足後に限っても、二十数回、五十時間に及ぶ経済連携プロジェクトチームにおける議論がおこなわれてきた。私自身も各方面から様々な意見を拝聴し、熟慮を重ねた」

と前置きをした上で、

「明日から参加するホノルルAPEC首脳会合において、TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」

と述べ、TPP交渉参加を表明した。

 TPPへの交渉参加については、「あくまで国益の視点に立って結論を得ていく」とした野田首相だが、記者からの「国益にそぐわないと判断した場合は、途中で離脱することはあり得るのか」という質問に対しては、

「協議に入る際は、守るべきものは守りぬき、そして勝ち取るものは勝ち取るべくということの、まさに国益の最大限に実現をするために全力を尽くすということが基本であるというふうに思う」

と答え、途中離脱の可能性について明言を避けた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]野田首相、TPP交渉参加をへの表明から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv70494234?po=news&ref=news

(丹羽一臣、山下真史)

【関連記事】
TPP反対派の急先鋒・中野剛志 「メディアに足元見られてる」国民の姿勢を批判
TPP参加でコスプレや二次創作が罪に問われる可能性
TPP問題で専門家たちが議論の応酬 怒号も飛び交った「トコトン議論」
TPPも結局米国に付いていく? 慶大教授、「日本政府の交渉能力」に疑問呈す
TPPとは何か? 農業関係者が反対する理由

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 野田首相、TPP交渉参加を表明
access_time create folder政治・経済・社会
local_offer
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。