菅前首相、あらためて脱原発ビジョン語る「日本を世界の見本にしたい」

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出版記念イベントに駆けつけた菅直人前首相

 イタリア人写真家のピエルパオロ・ミッティカ氏と、ジャーナリストのピオ・デミリア氏の書籍出版記念イベントが2011年11月7日、都内にあるイタリア文化会館で行われ、デミリア氏とは20年来の友人だという菅直人前内閣総理大臣が駆けつけた。菅前首相は会場で上映された東日本大震災の映像に対するコメントのなかで、「日本を世界の見本になるような国にしたい」と、あらためて脱原発のビジョンを語った。

 菅前首相は福島第1原発事故後の政府対応に触れ、「今においても、将来から見ても、(対応が)十分であったかという問題はいろいろ指摘があるであろうと思います」とした上で、「現政権においても、そういった子供たち、あるいは妊婦の皆さんの健康というものを最大限考えた上で、しかし同時に避難そのものにも相当の精神的・肉体的リスクがありますので、そういうことも含めて専門家の意見を尊重しながら対応している」と、今日の状況を述べた。

 また今後の問題として、中国やインドをはじめ世界で原子力発電所建設の動きが拡大している状況があることを挙げ、

「日本自身が、原発依存でない自然エネルギーで十分にやっていける国にしたいと同時に、世界において『原発に依存しないでも日本のようにやっていけるんだ』という、その見本になるような国にしていきたい」

と展望を語り、脱原発の実現を頑張っていくとした。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 菅前首相「「日本を世界の見本にしたい」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69725081?po=news&ref=news#0:36:59

(中村真里江)

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