伝説的トランペッター チェット・ベイカーの愛と孤独、映画『ブルーに生まれついて』

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1950年代のウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカー。黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、あのマイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気を誇ると言われ、一斉を風靡。甘いマスクとソフトな声で多くのファンを魅了したが、麻薬に身を滅ぼし過酷な日々を送っていた・・・。

本作は一人の天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある一人の女性との出会いによって再生する姿を描いたラブストーリーである。主演のイーサン・ホークは6カ月に及ぶトランペットの集中トレーニングを受け、歌も披露。『6才のボクが、大人になるまで。』にて2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど今、最も俳優としてノリに乗っており、本作で再び主演男優賞にノミネートされると批評家が絶賛するほどの迫力の演技を見せた。チェットを題材にした映画には、写真家ブルース・ウェーバーによるドキュメンタリー映画『レッツ・ゲット・ロスト』(89)が有名であるが、25年を経てまたひとつ新たな伝説となる映画が誕生した。劇中にはイーサン・ホークが歌う「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をはじめ、「レッツ・ゲット・ロスト」「虹の彼方に」「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」など数々の名曲が登場し、しっとりと本編を彩っている。

チェット・ベイカーが命をかけて表現し続けた音楽と、一生を通して求め続けた愛の姿から沁み出す、切ない痛みには痺れること間違いなし。大人の秋にぴったりな実に味わい深い映画となっている。

 

【ストーリー】
黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、その甘いマスクで女性を虜にし、ファンを熱狂させていたジャズ界の異端児、チェット・ベイカー。その後、麻薬に溺れどん底の日々を送っているが、自身の人生を描いた映画の出演で一人の女性と出会ったことをきっかけに、愛と償いの機会を模索する….。

 

公式HP : http://borntobeblue.jp/
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監督・脚本:ロバート・バドロー(”The Death of Chet Baker”)
出演:イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/カルメン・イジョゴ『グローリー/明日への行進』/カラム・キース・レニー
サウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン

配給:ポニーキャニオン/宣伝:ミラクルヴォイス
©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
11月26日(土)、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿他にて全国ロードショー

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